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不動産投資の基礎知識
2026.07.03
不動産投資の利回り・収支計算に使える無料Excelテンプレート・アプリ7選|複数パターンで試算する際のポイントを解説
不動産投資を行う上で重要なのが「シミュレーション」です。物件を選ぶ際は、どのくらいの収益を確保できるのか、借り入れに対して資金計画に無理がないかを確認する必要があります。 また物件購入後も、当初立てた計画通りに運用できているかを定期的に見直すことが大切です。空室や家賃下落、修繕費の発生などによって収支が変わることもあるため、運用中も小まめに収支をチェックする体制を整えておく必要があります。さらに売却を検討する際は、今が適したタイミングなのか、想定した売却益を得られるのかも確認しなければなりません。 そのため不動産会社に試算してもらうだけではなく、ご自身でも利回りや収支をシミュレーションできるようにしておくことが重要です。利回りやキャッシュフローを手軽に計算できるExcelテンプレートやアプリを活用すれば、購入前・運用中・売却前の各タイミングで収支を予測しやすくなるでしょう。 本記事では、不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料Excelテンプレート3選とアプリ4選をご紹介します。複数パターンで試算する際の調整ポイントも解説するので、物件購入前や運用中の収支を見える化したい方は、ぜひ参考にしてください。 ※本記事の内容は、2026年7月時点の情報です suggest2 不動産投資では表面利回りだけでなく、利回りアプリやExcelテンプレートを活用して、実質利回りやキャッシュフローを確認することが重要 空室率・家賃下落率・金利・修繕費・売却価格などを変えて試算することで、収支悪化への対応策や出口戦略を検討しやすくなる シミュレーション結果は入力条件に基づく試算であり、将来の収益を保証するものではないため、複数パターンで確認することが大切 不動産投資で利回り・収支シミュレーションが重要な理由 利回りや収支のシミュレーションは、不動産投資のさまざまな判断をする上で重要な材料になります。不動産会社に試算してもらうだけではなく、ご自身でもシミュレーションができたり、前提条件を確認できるようになったりしておくと、より適切な投資判断をしやすくなるでしょう。 ここでは、不動産投資で利回り・収支シミュレーションが重要といわれる3つの理由をご紹介します。 表面利回りだけでは物件の収益性を判断しにくい 空室や家賃下落、売却時の手残りまで見通しやすくなる 長期的な資金計画を立てられる 表面利回りだけでは物件の収益性を判断しにくい 不動産投資では、物件広告などに「表面利回り」が記載されているケースが多いです。表面利回りとは、年間家賃収入を物件価格で割って算出する利回りのことです。計算式は以下の通りです。 表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100 表面利回りは簡単に計算できるため、物件同士を大まかに比較する際には役立ちます。しかし計算式を見ると分かる通り、管理費や修繕費、固定資産税、保険料など運用中の支出は反映されません。 そのため表面利回りが高い物件でも、ローン返済や運用にかかる費用を差し引くと、想定よりも手残りが少なくなるケースがあります。実際の収益性を把握するには、物件広告などに書かれた表面利回りではなく、必要経費を差し引いた実質利回りや月々のキャッシュフローを確認しましょう。 空室や家賃下落、売却時の手残りまで見通しやすくなる 不動産投資では、常に満室で運用できるとは限りません。入居者の退去や募集時に空室が発生すると、その期間の家賃収入は得られないためです。また築年数の経過や周辺環境の変化、競合物件の増加などによって、将来的に家賃が下がる可能性もあります。 さらに運用中には、設備交換や原状回復などの費用が発生することもあります。こうした支出を見込まずに購入すると、突発的な費用によって資金計画が崩れてしまうかもしれません。 物件購入前にあらかじめシミュレーションをすることで、空室や家賃下落、突発的な修繕費の出費があっても無理のない投資を行えるかを確認できます。また出口戦略の一環として物件の売却を想定する際にも、売却価格からローン残債や税金などの諸経費を差し引いた上で、どのタイミングであれば手残りを確保できるかをチェックできるでしょう。売却価格も楽観的な数字から厳しめの数字まで複数パターンで試算しておくことで、思ったほど手残りがないといった事態を想定しやすくなります。 運用中や売却時に不測の事態が起きたとき、どのように乗り切るかをあらかじめ検討するためにも、シミュレーションは欠かせません。 長期的な資金計画を立てられる 不動産投資は、数年〜数十年単位で運用するケースが多い投資方法です。そのため購入時点の利回りだけではなく、長期的に収支が成り立つかを確認する必要があります。 長期的な資金計画を立てる際は、先述した諸経費はもちろん、インフレや金利の上昇、消費税の増税なども踏まえてシミュレーションを行いましょう。購入直後は収支に問題がないように見えても、物価が上昇し修繕費の負担が増えたり、変動金利でローンを組んでおり金利の上昇によって返済額が上がったりすれば、月々のキャッシュフローが悪化する可能性があります。 特に老後の資産形成を目的に不動産投資を行う場合は、10年後、20年後、30年後に家賃収入からどのくらい手元に残るのかを確認しておくことが重要です。年次のキャッシュフローを確認できるExcelテンプレートや利回りアプリなどを活用すれば、条件を変えながら長期的な収支を比較しやすいです。 不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のExcelテンプレート3選 不動産投資の利回りや収支のシミュレーションは、購入前だけではなく、購入後も定期的に行うことが大切です。年度ごとの収支推移をチェックしたい方や、空室率や家賃下落、税金などを加味した詳細なシミュレーションをしたい方はExcelテンプレートがおすすめです。 ここでは、不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のExcelテンプレートを3つご紹介します。 【エスリード】不動産投資収支シミュレーション エスリードの「不動産投資収支シミュレーション」は、借り入れ条件や売却条件はもちろん、空室率や空室期間、家賃下落率などを設定して試算できるExcelテンプレートです。条件を変えた複数パターンのシミュレーションにも対応しやすいため、楽観的な条件だけではなく、空室が長引いた場合や家賃が下がった場合など実態に即したシミュレーションに適しています。 入力項目はやや多いものの解説を確認しながら入力できるため、不動産投資の収支の仕組みを学びながら試算したい方に向いています。最大40年の長期収支を確認できるので、老後の資産形成や収入源の確保などを目的に、物件の長期保有をする予定の方はぜひ活用してみてください。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 エスリード株式会社 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り税引前キャッシュフロー空室率・空室期間の設定家賃下落率の設定年次キャッシュフロー売却を含めたシミュレーション 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 【マネーフォワード クラウド会社設立】不動産賃貸 収支シミュレーション マネーフォワード クラウド会社設立の「不動産賃貸 収支シミュレーション」は、家賃収入だけではなく管理費などの経費、返済利息、所得税、固定資産税などを踏まえて年度ごとの収支を確認できるExcelテンプレートです。 元利均等返済と元金均等返済の返済計画を確認できる点もメリットです。返済方法によって毎月の返済額や元金の減り方が異なるため、借り入れ条件を比較したい方に向いています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 株式会社マネーフォワード 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り税引後キャッシュフロー空室率の設定家賃下落率の設定年次キャッシュフロー減価償却費・固定資産税の概算元利均等返済・元金均等返済の返済計画CCRの確認 URL https://biz.moneyforward.com/establish/topics/7702/※アカウント登録が必要 【投資僧】不動産投資計算エクセルシート 投資僧の「不動産投資計算エクセルシート」は、表面利回りや実質利回りだけでなく、NOI、NET利回り、金利後利回り、年次キャッシュフローなどを確認できるExcelテンプレートです。入力項目やシート構成はやや複雑なため、手軽に利回りだけを確認したい方よりも、不動産投資の経験があり、複数の指標を基に詳細に分析したい方に向いています。 一方で、空室率や空室期間の設定には対応していないため、空室リスクを細かく反映したい場合は注意が必要です。家賃下落率については「6年目まで100%、7〜16年目97%、17年目以降90%」という前提で設定されています。任意の条件で細かく調整したい場合は、他のテンプレートと併用すると良いでしょう。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 暮らしホーム株式会社 主な機能、分かること 表面利回り実質利回りNET利回り金利後利回り税引前キャッシュフロー税引後キャッシュフロー家賃下落率の設定年次キャッシュフロー残債・残債利回りなどの確認 URL https://fudousan.click/marvelous-sheet/ 不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のアプリ4選 不動産投資の利回りや収支シミュレーションは、購入前だけではなく、購入後も定期的に行うことが大切です。毎回手計算を行うのは手間がかかるため、アプリを活用すると効率的です。入力項目に沿って物件価格や家賃、自己資金などを入れるだけで、利回りやキャッシュフローを自動で計算できるものもあります。 不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のアプリを4つご紹介します。 不動産投資利回りシミュレーションアプリ 「不動産投資利回りシミュレーションアプリ」は、購入手数料率や経費率、空室率、所得税・住民税の税率などを細かく設定できるシミュレーションアプリです。試算結果を保存できるため、複数の物件や条件を比較検討しやすいです。 また不動産投資の基礎知識に関するコラムも閲覧できるため、シミュレーションを行いながら不動産投資への理解を深めたい方に向いています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 Factory inc. 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り税引前キャッシュフロー税引後キャッシュフロー売却後の最終総合収支税引後キャッシュフロー累計シミュレーション結果の保存 アプリ内課金 なし※利用時に動画視聴が必要な場合あり ダウンロードサイズ 21.6MB ストア App Store/Google Play 評価 App Store:4.2/Google Play:3.9 不動産投資シミュレータ 「不動産投資シミュレータ」は、物件価格や自己資金、予定賃料、空室率などを入力して、利回りを簡易的に確認できるアプリです。経費や税金を細かく差し引いた試算には対応していません。 詳細な収支を確認するというよりも、物件購入前に利回りを大まかに把握したい場合に向いています。iOS版はなく、Google Playでのみ提供されています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 addquick 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り現金利回り自己資金に対する利回り空室率の設定存シミュレーション結果の保存 アプリ内課金 なし※利用時に動画視聴が必要な場合あり ダウンロードサイズ - ストア Google Play 評価 Google Play:3.1 楽待 「楽待」は、投資用不動産の物件検索や情報収集に加え、路線価や賃料、空室率、利回り、取引事例、駅の乗降客数、ハザードマップなどを地図上で確認できるアプリです。物件単体の収支だけではなく、周辺環境やエリアの情報も合わせて確認したい方に向いています。 ただし、利用には会員登録が必要です。またシミュレーションの利用回数に上限がある場合があるため、事前に利用条件を確認しておきましょう。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 楽待株式会社 主な機能、分かること 物件検索非公開物件の提案表面利回り実質利回り空室率・家賃下落率・修繕費などを踏まえた収支シミュレーション地図上での周辺情報確認 アプリ内課金 あり ダウンロードサイズ 53MB ストア App Store/Google Play 評価 App Store:4.6/Google Play:4.5 不動産投資の収支計算 Real Estate Invest 「不動産投資の収支計算 Real Estate Invest」は、物件価格や家賃などの基本情報を入力することで、表面利回り・実質利回り・キャッシュフローを確認できるアプリです。複数のシミュレーション結果を保存できるため、購入候補の物件を効率よく比較したい方に向いています。Android版はなく、App Storeでのみ提供されています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 個人(Hiromichi Fujiwara) 主な機能、分かること 表面利回り 実質利回り税引前キャッシュフロー税引後キャッシュフロー空室率の設定年次キャッシュフローシミュレーション結果の保存 アプリ内課金 なし※利用時に動画視聴が必要な場合あり ダウンロードサイズ 34.8MB ストア App Store 評価 App Store:3.9 シミュレーション以外で不動産投資に活用できるWebサイト・ツール 不動産投資は、物件を購入して終わりではありません。物件の購入前はもちろん、運用中もさまざまな場面で判断が必要になるため、情報収集や物件検索、資産管理などを効率的に行える体制を整えておくのがおすすめです。 ここでは、シミュレーション以外で不動産投資に活用できる主なWebサイトやツールをご紹介します。 情報収集 不動産投資では、物件価格や利回りだけではなく、土地の評価額や周辺相場、各種費用の目安なども確認する必要があります。情報収集に役立つWebサイトを活用すれば、物件を比較する際の判断材料を効率よく増やせます。 代表的なWebサイトは以下の通りです。 table2 ツール名 主な特徴 活用できる場面 固定資産税路線価、相続税路線価、地価公示価格などを地図上で確認できる 土地価格の目安や周辺エリアの地価水準を確認したいとき ローン返済額や利回り、税金、各種計算をWebサイト上で行える計算ツール ローン返済額や簡易的な収支を確認したいとき どちらも不動産投資専用のWebサイトではないものの、シミュレーションをする上での情報収集や試算の補助に役立ちます。ただし、これらのツールだけで投資判断を完結させるのは避けましょう。地価や計算結果はあくまで参考情報として扱い、実際の賃貸需要や物件状態、収支シミュレーションと併せて確認してください。 投資用物件の検索 投資用物件を探す際は、物件検索アプリやポータルサイトも活用できます。エリアや価格、利回り、築年数などの条件を指定して検索できるため、どのような物件が市場に出ているのかを把握しやすくなります。 主なWebサイトは以下の通りです。 table2 Webサイト名 主な特徴 向いている人 楽待※アプリあり 投資用不動産に特化した物件検索ができ、収益物件の情報収集にも使いやすい 投資用物件を幅広く比較したい人 SUUMO※アプリあり マンション・戸建て・土地など幅広い不動産情報を検索できる 周辺相場や居住用物件の価格帯も確認したい人 不動産投資☆連合隊 エリアや利回りなどから物件を検索できる 投資用物件を効率的に探したい人 ニフティ不動産※アプリあり 複数の不動産サイトの物件情報をまとめて検索できる 複数サイトを横断して物件情報を確認したい人 物件検索ができるWebサイトやアプリを使えば、検討しているエリアの物件価格や利回り、築年数、駅距離などを比較できます。複数の物件を見比べることで、相場感をつかみやすくなるでしょう。 ただし、掲載されている利回りは表面利回りであることも多く、実際の収益性とは異なる場合があります。気になる物件があった場合は、空室率や管理費、修繕費、ローン返済なども含めて、別途シミュレーションを行うことが必要です。 資産管理 不動産投資を始めた後は、保有物件の収支や契約書類、入居状況などを管理する必要があります。資産管理アプリを活用すれば、複数の物件情報や運用状況をまとめて確認しやすくなります。 主なツールは以下の通りです。 table2 Webサイト名 主な特徴 向いている人 WealthPark (App Store/Google Play) 保有物件の収支や契約情報などを確認できる資産管理アプリ 複数物件の運用状況をまとめて管理したい人 Roomコネクト (App Store/Google Play) 不動産管理業務を効率化できる入居者管理アプリ 管理会社とのやり取りや物件情報を整理したい人 資産管理アプリには、毎月の収支や入金状況、契約書類、税務関連書類などを確認できるものがあります。紙の書類やメールを探す手間を減らせるため、忙しい方でも運用状況を把握しやすいでしょう。 ただし、利用できる機能はサービスや管理会社、保有物件によって異なります。特定の会社で購入・管理している物件に限られるケースもあるため、導入前に対応範囲を確認しておきましょう。 複数パターンでシミュレーションする際の調整ポイント 不動産投資のシミュレーションでは、一つの前提条件だけで判断しないことが大切です。空室率や家賃下落率、金利、修繕費、売却価格などは、将来的に変動する可能性があるためです。 Excelテンプレートやアプリを使えば、条件を変えた場合の収支の違いを比較しやすくなります。ここでは、複数パターンでシミュレーションする際に調整したい主な項目を解説します。 空室率を変えて収入減に耐えられるか確認する 先述した通り、不動産投資では、常に満室で運用できるとは限りません。入居者の退去や募集によって空室が発生すると、その期間の家賃収入はなくなります。そのためシミュレーションでは、一定の空室率を加味した上で無理のない資金計画を立てられるかを確認することが大切です。 空室率を変えて試算する際は、退去後の原状回復や新たな入居者を募集する期間も考慮しましょう。空室期間が長引いた場合でも、ローン返済や管理費、修繕積立金などの支払いは発生します。空室率を高めに設定しても月々の返済に支障がないか、手元資金でどの程度補填できるかも試算しておきましょう。 公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 日管協総合研究所の調査では、2023年度の首都圏における委託管理物件の入居率は95.6%でした(※)。単純に考えると、空室率は4.4%になります。ただし、物件の築年数やエリア、間取り、管理状態によって空室リスクは異なります。新築物件であれば空室率を低めに、中古物件であれば5〜10%程度など、物件の状況に応じて慎重に設定しましょう。 なお、サブリースを利用する場合は、入居者の有無にかかわらずサブリース会社から一定の賃料が支払われるため、空室による直接的な収入減を抑えられます。ただし、サブリース手数料や免責期間が収支に影響するため、シミュレーションではサブリース契約の内容を正しく反映しましょう。 ※参考:公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 日管協総合研究所.「日管協短観」.(参照:2026-06-16). 家賃下落率を変えて長期収支を確認する 購入時の家賃も、将来にわたって同じ水準で続くとは限りません。築年数の経過や周辺相場の変化、競合物件の増加などによって、家賃が下がる可能性があります。 家賃下落率を設定してシミュレーションを行うことで、将来的な収入減を見込んだ収支を確認できます。特に長期保有を前提に不動産投資を行う場合は、家賃下落を考慮した試算が欠かせません。購入時点の家賃だけで判断すると、10年後、20年後のキャッシュフローを楽観的に見積もってしまう可能性があります。 家賃下落を反映する際は、現実に近い下落周期や下落率を設定することが大切です。運用予定の物件と似た立地・広さ・設備の物件を複数調べ、築年数ごとに家賃がどの程度変わっているかを確認すると、より現実に近い条件を設定しやすくなるでしょう。 家賃下落率や下落周期を設定できるアプリやExcelテンプレートを使えば、より堅実な試算ができます。家賃が下がった場合でもローン返済や運営費用を賄えるか、長期的に資金計画が成り立つかを確認しましょう。 金利を変えて返済負担の変化を見る 不動産投資ローンを変動金利で借り入れる場合、将来的に金利が上昇する可能性があります。金利が上がると、月々のローン返済額や総返済額が増え、キャッシュフローが悪化する恐れがあります。 そのため、シミュレーションでは現在の金利だけではなく、金利が上昇した場合の返済負担も確認しておきましょう。例えば現在の金利に加えて、0.5%、1.0%、2.0%上昇した場合など、複数のパターンで試算しておくと、金利上昇時の影響を把握しやすくなります。 借入額が大きいほど、金利変動による影響も大きくなります。特にフルローンや高い借入割合での購入を検討している場合は、金利上昇後も返済を続けられるかを必ず確認しましょう。 修繕費や運営費用を多めに見積もり、月々のキャッシュフローを確認する 不動産投資では管理費や修繕費、固定資産税、保険料などの運営費用が発生します。これらの費用は、月々の手残りに直接影響します。 特に築年数が経過すると、設備交換や修繕、原状回復などの費用が増える可能性がある点に注意が必要です。購入時点では大きな支出が見込まれていなくても、数年後に給湯器やエアコンなどの設備交換が必要になることもあるでしょう。 シミュレーションでは修繕費などをやや多めに設定し、それでも月々の収支が成り立つかを確認することが大切です。 また突発的な支出に備えるため、手元資金をどのように確保するかも検討しておきましょう。毎月の家賃収入から一定額を修繕費として積み立てる、空室時に備えて数カ月分の返済額を手元に残しておくなど、運用中の資金管理まで含めて考える必要があります。 売却価格を変えて出口戦略を確認する 出口戦略の一つとして一定期間運用した後に物件の売却を検討している場合、売却価格によって最終的な収益が大きく変わります。築年数や市況、賃貸需要の変化によっては、必ずしもその時点のローン残債より高く売れるとは限りません。 そのため、売却価格も複数パターンを設定してシミュレーションしましょう。例えば購入価格と同程度で売却できるケース、購入価格より低い価格で売却するケース、想定より高く売却できるケースなどを比較することで、どのタイミングで売却するのが良いのかといった出口戦略を検討しやすくなります。 出口戦略まで含めてシミュレーションしておくことで、短期的な物件価格の下落に慌てることなく、長期的な投資判断をしやすくなります。保有を続けるべきか、売却を検討すべきかを判断する際にも、複数パターンの試算結果が役立つでしょう。 シミュレーションで収支を見える化し、自分に合う投資判断につなげよう 不動産投資では、物件広告に記載されている表面利回りだけではなく、ローン返済や諸経費などを加味した実質利回りやキャッシュフローまで確認することが重要です。空室や家賃下落、金利の上昇などのリスクも踏まえてシミュレーションを行うことで、購入後の収支を具体的にイメージしやすくなります。 Excelテンプレートや利回りアプリを活用すれば、物件価格や家賃収入、借り入れ条件、空室率などを入力するだけで、収支を見える化することが可能です。手軽に試算できれば、楽観的な条件から厳しめの条件まで比較でき、運用の実現性を確認しやすくなるでしょう。 エスリード株式会社では、物件選びから収支シミュレーション、購入後の管理、将来の売却まで、グループで一貫してサポートできる体制を整えています。長期的な収支やリスクを踏まえながら、ご自身に合った不動産投資を検討したい方は、ぜひエスリードへご相談ください。また検討中の物件のシミュレーションをしてみたい方は、以下より無料のExcelテンプレートをダウンロードしてみてください。
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不動産投資の基礎知識
2026.07.03
マイナス収支は失敗? 新築物件は買った瞬間に価値が下がる? ワンルームマンション投資に関するウソについて徹底解説
ワンルームマンション投資について情報収集をしていると「月々のキャッシュフローがマイナスなら失敗」「新築物件は買った瞬間に価値が下がる」「サブリースは危険」といった、不安を煽るような記事や動画を目にすることがあります。しかし、そういった情報は、発信者によって歪められていたり、明確なウソであったりするケースも少なくありません。 真偽を確かめずにうのみにしてしまうと、投資目的に合わない物件を購入してしまったり、逆に手放す必要のない物件を売却してしまったりする恐れがあります。 そういった失敗をしないためには、表面的な情報ではなく、不動産投資の仕組みを正しく理解し、自分の中に「惑わされないための判断基準」を明確に持つことが重要です。 本記事では、ワンルームマンション投資に関してよく目にする代表的な「ウソ」や誤解について解説するとともに、表面的な情報に振り回されずに投資判断を行うためのポイントをご紹介します。 suggest2 「月々のキャッシュフローがマイナスならワンルームマンション投資は失敗」「新築物件は買った瞬間に価値が下がる」「サブリースは危険」「サブリースは危険」はウソ 都心部などの立地の良い物件を購入していれば「1秒でも早く売らないと損」という状況はそもそも起こらない インターネット上のウソにだまされないためには、不動産投資の仕組みを正しく理解し、自分の中に明確な判断基準を持っておくことが重要 登場人物① 山田さん 28歳 男性中堅の設備機器メーカー勤務(勤続5年) 年収500万円 不動産投資初心者 検索で見つけたエスリード株式会社に不動産投資の相談にやってきた 登場人物② 太田さん エスリード株式会社営業戦略室 マーケティングリーダー 投資用マンションを中心に、不動産投資の仕組みや魅力を「データ×現場のリアルな視点」で発信。データ分析に基づく集客設計から顧客フォロー、成約後のサポート体制づくりまでを一貫して推進し、投資家が安心して資産形成に臨める環境の整備に尽力。信頼できる情報を通じて、一人でも多くの方が自分らしい不動産投資を実現できるよう記事制作や監修を行っている。 ワンルームマンション投資に関してよく目にするウソ fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 新築ワンルームマンション投資について調べていると、ネガティブな情報ばかりが目に入るのですが、どこまでが本当なのでしょう? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん 前提として、新築物件よりも中古物件を取り扱っている不動産会社が圧倒的に多いので、どうしても新築を下げて中古を上げるような情報が目に入りやすい環境です。その中でも、明確にウソと言えるものについて、いくつか紹介していきましょう。 ウソ①月々のキャッシュフローがマイナスならワンルームマンション投資は失敗 不動産投資ではしばしば、月々のキャッシュフローがマイナスなら失敗、危険と言われます。しかし、月々のキャッシュフローは主に、頭金や借入額、返済期間といった、ローンの条件によって左右されます。 新築や築浅のワンルームマンション投資の最大のメリットは、担保価値も残存耐用年数も十分にあるため、フルローンで物件を購入できることです。金融機関から投資用の資本を借りてレバレッジをかけられるというのは、新築や築浅のワンルームマンション投資ならではの強みです。 フルローンで物件を購入する場合、借入額が大きくなりやすいため、返済期間が長くても、家賃収入からローン返済額や管理委託費などの運用諸経費を差し引いた月々のキャッシュフローはマイナスになりがちです。一方、物件の購入時にある程度まとまった頭金を入れていると、借入額が少なくなる分、月々のローン返済額が抑えられるため、キャッシュフローはプラスになります。つまり、月々のキャッシュフローがマイナスになるかプラスになるかは、自己資金を毎月少しずつ入れるのか、購入時にまとめて入れるのかという、タイミングの違いによるところが大きいのです。 ローン返済中のキャッシュフローがマイナスであったとしても、ローン残債はきちんと減っていきます。ローン残債が物件価格を下回るタイミングで売却し、ローンを完済すれば、残りは収益になります。もしかすると、月々のキャッシュフローがマイナスなら失敗と考えている方の中には、損益分岐点を迎えられないと勘違いしている方もいるのかもしれません。しかし、どんな物件でも、ローンの完済まで待てば損益分岐点は現れます。またローンが完済されて以降は、運用諸経費を差し引いた家賃収入をほぼそのまま受け取れます。 つまり、フルローンを利用したことによって、月々のキャッシュフローがマイナスになっても、それ自体は問題ではなく、生活費も含めて月々の手出しに耐えられない資金計画であることが問題なのです。マイナスのキャッシュフローだけを見て「ワンルームマンション投資は良くない」「不動産投資に失敗した」と誤った判断をしないようにしましょう。 ウソ②新築物件は買った瞬間に価値が下がるから止めておいた方が良い 先述した通り、前提として、新築物件よりも中古物件を取り扱っている不動産会社が圧倒的に多く、どうしても中古物件を取り扱う不動産会社のポジショントークが目に入りやすい環境です。 その上で「新築物件は買った瞬間に価値が下がる」というのは明確なウソです。もしそうであれば、金融機関は下がることを前提にした物件評価で融資条件を決めるため、フルローンで物件を購入することはできないでしょう。 新築物件を購入するメリットはいくつかありますが、その一つに物件評価の高い時期に保有できることが挙げられます。一般的に、物件は築10年を過ぎると5年おきに評価が下がり、築20年を過ぎると下がり幅が大きくなります。 まず新築から10年程度は購入時のシミュレーション通りに資産化を進めやすく、この期間に物件を保有していると、余裕を持って損益分岐点を迎えることができる可能性が高くなります。また先述した通り、築20年程度までは比較的金融機関からの評価が高いため、出口戦略を取りやすいです。つまり、相場通りに物件を取得できているなら、新築物件の方が売却時の利益が出やすいといえます。 ただし、一つ注意が必要なのが、家賃のつり上げによって相場よりも高値で物件を購入(高値掴み)してしまった場合です。金融機関では新築物件の物件評価に収益還元法を用いているため、家賃を上げれば物件価格を上げられます。新築であれば、多少家賃が高くても比較的簡単に入居者が付きますが、退去が発生した後に、同じ家賃では次の入居者がなかなか決まらない可能性があります。想定よりも早い段階で、高めの家賃から相場通りの家賃まで下がると、キャッシュフローが悪化したり、売却価格が下がったりしてしまい、シミュレーション通りに損益分岐点が現れなくなってしまいます。物件を購入する際には、設定されている家賃が周辺の相場通りかも確認するようにしましょう。 ウソ③サブリースは危険 サブリースとは、管理会社(サブリース会社)がマンションやアパートなどの賃貸物件をオーナーから一括で借り上げ、入居者に転貸する仕組みです。空室や家賃滞納の有無にかかわらず、一定の賃料を受け取れるため、キャッシュフローの安定性が高くなります。借り上げなので、もちろん管理業務もほぼ丸ごと任せられます。管理委託と比べると手数料はやや高めになりますが、空室や家賃滞納に対するリスクに備えられることから、不動産投資では有力な選択肢の一つです。 実際に過去にはサブリース契約をめぐるトラブルが相次ぎ、社会問題になったこともありますが、2020年にサブリース新法が整備され規制が強化されているため、信頼できるサブリース会社を利用する分には、危険はありません。 サブリース会社を選ぶ際には、入居者対応や管理業務の質、入居者の募集力などを確認するとともに、後から想定と違ったとならないように、委託できる業務の範囲や家賃保証率、契約の更新期間や更新料の有無、免責期間の有無といった契約内容をしっかりと確認することが大切です。 サブリースについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。 不動産投資でサブリースはあり? 危険だといわれる理由やメリット、契約時の注意点を解説 ウソ④1秒でも早く売らないと損 保有している物件を1秒でも早く売らないと損をするなどと言う不動産業者もいますが、そういった状況はほとんど起こり得ないと覚えておきましょう。 1秒でも早く売らないと損と言われる状況には、以下のようなものがあります。 立地の良い物件だが高値掴みしてしまった 立地の悪い物件を買ってしまった 金利が上昇している 月々のキャッシュフローが悪化している しかし、どの状況であっても、1秒でも早く売って得をすることはありません。 融資を活用して投資物件を購入する場合、一定期間、物件を運営し、ローン残債が売却価格を下回り、それまでの手出しも回収すると損益分岐点に到達します。先述した通り、どんな物件でもローンを完済すれば損益分岐点は現れます。特に現在の日本はインフレであるため、きちんと将来にわたって需要の減少しない立地の物件を選べていれば、物件価格が上昇する可能性が高く、損益分岐点を迎えないことはまず考えにくいでしょう。 むしろ、物件購入からまだ日が浅い場合は損益分岐点に到達していないため、売却することでかえって損をしてしまう可能性が高いです。そのため、仮にキャッシュフローが悪化して手出しが増えたとしても、耐えられる資金計画が大切です。 ちなみに、もしも本当に1秒でも早く売った方が良いという状況があるとするなら、それは、物件価格が3分の1になった場合です。しかし、東京や大阪の都心部など立地の良い物件の場合は土地代が半分以上を占めるため、立地選びがきちんとできていれば、そもそもこういった状況は起こり得ません。 物件を買い取りたい不動産業者に不安を煽られて売却すべきではない物件を売ってしまうとそれこそ損をしてしまうので、十分に注意してください。 ワンルームマンション投資のウソにだまされないためにはどうしたらよい? fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 一度は目にしたことのある話が実はウソだと知って、驚きました。きっと他にもありますよね……。こういった情報にだまされないために、何か対策できることはありませんか? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん インターネット上のウソにだまされないためには、不動産投資の仕組みを正しく理解し、自分の中に明確な判断基準を持っておくことが重要です。また不安につけ込まれないよう、余裕を持った資金計画を立てておくことも大切でしょう。 具体的に何をしたらよいのか、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。 投資の目的を明確にする 投資の成功・失敗は、投資をする上で設定した目的や目標を達成できたかどうかで決まります。そのため、ワンルームマンション投資を始める際は、投資によって何を達成したいのかを明確にしておくことが大切です。 将来に向けての資産形成を目的にしている場合、月々のキャッシュフローがマイナスであっても、最終的に必要な資産額を確保できた、あるいは、資産を使うタイミングまでにローンを完済し、以降は月々の家賃収入のほとんどが手元に残っているという状況であれば、それは成功といえるでしょう。 目的があいまいなままだと、途中の収支だけを見て「失敗した」と判断してしまいやすく、その結果、実際には順調なのに焦って物件を売却してしまい、かえって損失が出てしまうといったことも起こり得ます。投資の目的を明確にすることで現在の状況を正しく認識できるようになり、ウソにだまされたり、誤った投資判断をしてしまったりするリスクを下げられるでしょう。 誰がどのような立場で情報を発信しているのかを確認する 一口に不動産業者といっても、新築マンションを開発・提供する不動産デベロッパーや、売主から買主探しの依頼を直接受けている元付け業者、買主と元付け業者の仲介をする客付け業者、中古物件を買い取り、リフォームやリノベーションを行って再販売する買取再販業者など、さまざまな業者が存在しています。 先述した通り、中古物件を取り扱っている不動産会社が圧倒的に多く、新築物件を取り扱う不動産デベロッパーはごくわずかです。中には自社の中古物件を買ってもらったり、保有物件を売ってもらったりするために、意図的に新築物件についてのネガティブな情報を発信しているケースもあるかもしれません。 特に不安を煽るような内容の場合は、発信者の立場や背景を把握した上で、真実かどうか、偏った内容ではないかを確認することが大切です。 悪徳業者の手口を知る 不動産業者の中には、悲しいですが悪徳業者も存在します。悪徳業者はさまざまな方法で契約を持ちかけ、収益が出にくい物件を購入させようとすることがあるので注意が必要です。 具体的な手口をいくつかご紹介しますので、以下のような場面に遭遇したら、はっきりと断りましょう。 table2 手口 概要と具体例 過剰な営業トーク 「期間限定の優良物件」「今だけ特別値引き」「人気が高く抽選になる可能性がある」「確実に資産形成につながる」といった、魅力的な言葉で契約を急がせる手口冷静に比較・検討する時間を与えずに契約を促す 恋愛商法で相場より高い物件の契約を促される 「恋愛商法」や「ロマンス詐欺」と呼ばれる、恋愛感情に付け込み、高額な投資物件を契約させる手口「投資コンサルタント」や「ファイナンシャルプランナー」などの専門家と名乗って信用させた上で「二人の将来のため」などと言って、物件の購入を促す 過大な収支シミュレーションを提示する 相場より高い家賃設定であるにもかかわらず、常に入居者がいる想定( = 空室率0%)で収支を示す手口空室率を0%にしていたり、家賃下落や修繕費などの支出を極端に少なく見積もっていたりする場合は、注意が必要 投資物件の購入に住宅ローンの利用を勧められる 「住宅ローンを利用した方が金利が低くてお得」「住宅ローン控除も受けられる」などと説明し、投資物件の購入に住宅ローンを使わせようとする手口不正利用が発覚した場合、借入金の一括返済を求められたり、今後の金融機関との取引に影響したり、詐欺として責任を問われたりする可能性があるため、絶対に応じてはいけない オーナーチェンジ物件での偽装入居や退去予定の隠ぺい アルバイトなどを一時的に入居させ、入居者がいる物件のように見せかける手口物件の引き渡し後すぐに退去され、想定していた家賃収入を得られず、空室リスクを負うことになる 直近で行われる大規模修繕工事の隠ぺい 近いうちに予定されている大規模修繕工事を伝えないまま、契約を進める手口購入直後に大規模修繕工事が実施されると、想定していなかった修繕積立金の増額や一時金の負担が発生する可能性がある 手付金の貸し付けを提案される 手付金の捻出が難しい買主に対して、営業担当者が「立て替える」などと言って契約を勧める手口手付金の貸し付けによる契約誘引は宅地建物取引業法に抵触するまた「手付金は不要」と説明した上で、後に買い主都合の契約解除として高額な損害賠償を請求する手口もある手付金には買主を守る効果もあるため、物件の売買契約を進める際には、必ず自分で手付金を用意し、支払う 悪徳業者の手口についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? 悪徳業者の手口や後悔しないためのポイントを解説 将来にわたって需要の減少しない立地の物件を選ぶ ワンルームマンション投資に限らず、不動産投資では立地が最も重要です。需要が高い立地にある物件は、空室リスクや家賃下落リスクを抑えられ、物価の上昇や周辺エリアの開発による需要増加などがあれば、家賃を上げられる可能性もあります。 現在は需要が高くても、何らかの事情で将来的に需要が減少する可能性もあるため、人口動態や開発計画なども踏まえて、将来にわたって需要の減少しない立地を選びましょう。 相場を確認する 先述した通り、金融機関では物件評価に収益還元法を用いているため、家賃を上げれば物件価格を上げることができます。高値掴みにならないよう、周囲の似たような物件の家賃相場を事前に確認しておくことも大切です。 東京や大阪などの都心部では、建築費の上昇や需要の増加により、物件価格が高騰していますが、それに対して家賃水準が追いついていない状況です。家賃は人々の生活に直結するため、そう簡単には上がっていかないのです。 新築だと、びっくりするような価格・家賃の物件もありますが、新築の時はすぐに入居者が付いても、3年後、5年後に退去が起こった場合に、同じ家賃を維持できない可能性があります。物件購入時には、似たような間取りや条件の新築物件の家賃相場だけではなく、築年数が進んだ物件の家賃相場も確認しておきましょう。 事前に現実的なシミュレーションを行う 投資物件を購入する前には、現実的な収支シミュレーションを行うことが欠かせません。特に変動金利型ローンを利用して物件を購入する場合は、今後の金利上昇を踏まえて、楽観的な条件ではなく、やや厳しめの条件で試算しておくことが大切です。 例えば、空室率は新築で約3%、中古で5〜10%程度を想定しておくと、空室を踏まえた現実的なキャッシュフローを把握できます。また家賃は、築年数の経過や周辺相場の変化によって下落する可能性があるため、6〜10年に一度程度の家賃下落を想定し、5%下落した場合と10%下落した場合など、複数のパターンで確認しておきましょう。先述した金利についても、0.25%上昇した場合、0.5%上昇した場合、1%上昇した場合といったように、複数パターンのシミュレーションをしておくのがおすすめです。 シミュレーションでは、家賃収入とローン返済額だけではなく、購入時や売却時の諸費用、管理委託費や固定資産税・都市計画税、火災保険料・地震保険料、原状回復費用、修繕費といった運営諸経費も含めて試算する必要があります。併せてローン返済によって元金がどのように減っていくのか、売却価格がローン残債を上回る時期はいつ頃になりそうかもチェックしておきましょう。 表面上は利益が出ているように見えても、空室や税金、修繕費、金利上昇などを考慮すると、月々の手出しが多くなったり、最終的な手残りが少なくなったりするケースもあります。そのため、購入前の段階で複数の条件を想定し、無理のない資金計画を立てておくことが大切です。 不動産投資のシミュレーションをご自身で行う場合は、ぜひ、以下の記事を参考にしてください。エスリードの無料シミュレーションシートもダウンロードできます。 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 生活費も含めた月々のキャッシュフローに余裕を持たせる 先述した通り、月々のキャッシュフローが悪化しても耐えられる資金計画が大切です。生活費も含めたキャッシュフローに余裕がない状態で運用を続けていると、手出しの増加や突発的に資金が必要になった場合に対応できず、事前に立てた投資戦略とは異なるタイミングで物件を売却せざるを得なくなるかもしれません。また資金計画に不安があると、悪徳業者などに付け込まれやすくなります。 現実的なシミュレーションを行った上で、多少状況が厳しくなったとしても耐えられる範囲で投資を行うというのは大前提ですが、手元の資金に余裕を持たせておくというのも大切です。例えば、ある程度の頭金を投入し、借入額を減らすことで月々のローン返済額を抑え、キャッシュフローに余裕を持たせるという方法が考えられます。逆に、フルローンで物件を購入し、手元の資金を残しておくというのも作戦の一つです。どちらが適しているかは、それぞれの状況によるため、自己資金額や想定される毎月の手出しなどを踏まえて検討しましょう。 サブリースを利用し、空室や滞納によって家賃収入が入らなくなるリスクを低減するというのも、キャッシュフローを悪化させない対策として有効です。さらに、損益通算によって節税できた場合には、その還付金には手を付けず、設備の入れ替え費用や修繕費などの突発的な支出に備えて積み立てておくというのもおすすめです。 信頼できる不動産会社や管理会社に依頼する ワンルームマンション投資をする際には、不動産会社選びも重要なポイントの一つです。特に初めて不動産投資を行う場合は、大手の不動産会社に依頼するのがおすすめです。需要の高いエリアの物件を紹介してもらえる他、購入後のサポート体制も整っているケースが多く、安定した運用につながります。また大手の不動産会社は複数の金融機関と提携しており、大手の金融機関と提携していることも多いため、融資条件の面でも有利に進められる可能性が高くなります。 信頼できる不動産会社を選ぶには、取り扱っている物件の立地や提携している金融機関の他、以下のようなポイントを確認しましょう。 table2 確認ポイント 概要 取り扱っている物件の立地 将来にわたって賃貸需要が見込めるエリアの物件を取り扱っているか販売中の物件だけではなく、過去に販売していた物件もチェックする 提携している金融機関 大手の金融機関と提携しているか提携先の金融機関が複数あるか 収支シミュレーションの内容 家賃相場や空室率、管理委託費、修繕費、金利上昇などを踏まえた、現実的なシミュレーションを提示してくれるか 営業担当者の対応 メリットだけではなくデメリットやリスクについても説明してくれるか質問に対して丁寧かつ具体的に回答してくれるか契約を急かさず冷静に検討する時間を与えてくれるか グループ体制 物件の購入だけではなく、購入後の賃貸管理や将来の売却まで一貫して相談できる体制があるか窓口が分かれている場合は、各段階でどこまでサポートしてもらえるのか 宅建業者番号(免許番号)の数字 宅地建物取引業者免許の数字(更新回数)はいくつか不動産会社が持つ宅地建物取引業者免許には、更新回数が表示されている例:国土交通大臣(7)第〇〇〇〇号括弧内の数字は、5年ごとの免許更新によって増えていく業務停止処分などの行政処分を受けると免許の更新ができないケースもあるため、数字が大きいほど、長期間にわたって営業を継続してきた不動産会社であることが分かる<更新回数の目安> (1)〜(2): 創業・営業開始からまだ日が浅い(5)以上: 20年以上の営業実績(7)以上: 30年以上の営業実績 また不動産投資では、物件を購入した後の管理体制が収益に大きく影響します。依頼する管理会社によって入居率や老朽化のスピードも変わるため、こちらも慎重に選ぶことが大切です。 グループ内に管理会社や賃貸仲介会社のある不動産会社から物件を購入すれば、そのまま依頼することができ、自社グループの物件のため、手厚く対応してもらえる可能性も高いです。もしも、自身で管理会社を探さなければならない場合は、以下に挙げる確認ポイントを押さえておきましょう。 table2 確認ポイント 概要 入居率・管理実績 管理物件の入居率が高く、実績が豊富であるか(目安は95%以上) 管理手数料 家賃の5%前後が目安であり、内訳や追加費用が明確か 業務範囲 対応している業務と、別料金となる業務が明確か トラブル時の体制 トラブルに対応できる体制が整っているかトラブル発生時の対応スピードが早いか 担当者の対応 問い合わせをした際の返信スピードが早いか納得できる説明をしてくれるか 例えばエスリードであれば、グループ内に管理会社や賃貸仲介会社の他、中古物件を扱う会社もあるため、購入後の運用はもちろん、将来の出口戦略についてもご相談いただけます。 インターネット上のウソにだまされず、ワンルームマンション投資を成功させましょう fukidashi ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん ウソにだまされたり、不安を煽られたりして誤った投資判断をしてしまわないためには、付け入る隙を与えないことが大切です。 yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん たしかにそうですね。やはり、自信がなかったり、不安に感じていたりするところに「この物件はやめた方がいいです!」と言われたら、簡単に信じてしまいそうです。 ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん そうならないためにも、自分の中に自信を持って判断できる基準を持っておくことが大切です。例えば、シミュレーションをした上で、この範囲内の変動であればOK、このラインまで悪化したら対策を講じるといった明確な判断基準を決めておくと、外野から何を言われても惑わされずに済むでしょう。また資金面に不安があると、買い取りの誘惑に負けやすいので、生活にもゆとりを持てる資金計画を立てることも重要です。 それからやはり、不動産投資に関する正しい知識を持っておくというのも大切だと思います。今回ご紹介した4つのウソも、不動産投資の仕組みを知っていれば、おかしいとすぐに気付ける内容です。それに、知識があることは自信にもつながります。知識を付けるといっても、たくさん勉強しなければならないわけではありません。このエスリードJOURNALで基礎知識を身に付けつつ、一緒にシミュレーションなどを行いながら、理解を深めていってもらえればと思います。不明点は分かるまで丁寧に説明しますので、ぜひ一緒にワンルームマンション投資を始めましょう! エスリード株式会社は東証プライム市場に上場しており、安定した経営基盤の基、これまで多くの不動産投資を支援してきた実績があります。将来にわたって需要の見込める立地にある新築ワンルームマンションをご紹介できるだけではなく、大手金融機関とも提携しているため、複数の選択肢の中から一人一人の状況に合った金融機関をご案内することが可能です。 さらに、グループ内に管理会社や賃貸仲介会社、中古物件を扱う会社もあり、物件購入後の管理や入居者募集、将来の売却までまとめて相談しやすい体制が整っています。初めての不動産投資で、物件選びからローン、購入後の運用、出口戦略まで一貫して相談できるパートナーをお探しの方は、エスリード株式会社へご相談ください。
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不動産投資の基礎知識
2026.07.01
不動産投資におけるキャピタルゲインとは? 長期運用と途中売却での資産の増え方の違いを解説
不動産投資を行う際には、収益の仕組みを理解しておくことが大切です。不動産投資の収益方法には大きく分けて、家賃収入を得る方法(インカムゲイン)と、売却によって売却益を得る方法(キャピタルゲイン)の2つがあります。それぞれ収益の仕組みやリスクの性質が異なるため、違いを理解した上で、自身に適した投資戦略を考えましょう。 本記事では、インカムゲイン・キャピタルゲインの概要や、資産の増え方のシミュレーション、売却チャンスを逃さないためのポイントなどを解説します。 suggest2 不動産投資において、インカムゲインとは家賃収入、キャピタルゲインとは売却益のこと 戦略の一つとして、家賃収入で安定的にインカムゲインを得て、チャンスがきたタイミングで売却をしてキャピタルゲインを狙う方法がある 売却チャンスを逃さないためには、将来にわたって需要のあるエリアの不動産を選ぶことが大切 不動産投資で得られる収益 不動産投資で得られる収益には、大きく分けてインカムゲインとキャピタルゲインの2種類があります。それぞれの概要をご紹介します。 インカムゲイン インカムゲインとは、マンションやアパートなどの不動産を貸し出すことで得られる収益(家賃収入)です。 例えば、家賃15万円のワンルームマンションを所有して貸し出している場合、入居者がいれば毎月15万円の家賃収入を得られます。ただし、15万円全てが手元に残るわけではありません。不動産を運用するには毎月さまざまなコストが発生するため、家賃収入から必要経費を差し引いた金額が実際の収益となります。不動産を運用する上でかかるコストには、以下のようなものがあります。 ローン返済額 委託管理手数料 固定資産税・都市計画税 火災保険料・地震保険料 原状回復費用 修繕費用 など 不動産投資では入居者を安定して確保できていれば、毎月一定の収入が見込める点が特長の一つです。 なお、現在の不動産投資では短期的な売却益を狙うよりも、不動産の長期保有・運用によって安定した家賃収入を得るインカムゲイン型の運用が主流となっています。特に資産形成を目的に不動産投資をする場合、インカムゲイン重視の運用は比較的リスクが少なく安定的に資産を増やしていけるのでおすすめです。 キャピタルゲイン キャピタルゲインとは、マンションやアパートなどの不動産を売却した際に得られる収益(売却益)です。例えば、3,000万円で購入したワンルームマンションを3,500万円で売却できた場合でも、500万円がそのままキャピタルゲインになるわけではありません。キャピタルゲインは、売却価格からローン残債や諸経費、自己負担累計額を差し引いたものです。 不動産の売却時には、仲介手数料・印紙税・抵当権抹消費用・繰上返済手数料・譲渡所得税などの諸経費がかかります。また自己負担累計額には、物件の購入時に支払った頭金・仲介手数料・登記費用・不動産取得税・印紙税・ローン事務手数料などの他、先述した不動産を運用する上でかかるコストが含まれます。 不動産を売却するとまとまった利益を得られる可能性がある一方で、売却価格がローン残債や諸経費、自己負担累計額の合計を上回るタイミング(損益分岐点)を迎える前に売却してしまうと、かえって損失が発生してしまうこともあります。 そのためキャピタルゲインを狙う場合は、売却価格だけではなく、ローン残債やその他の支出も踏まえて、タイミングを判断することが重要です。 不動産投資ではインカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うべき? 不動産投資において重要なのは、インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うかではなく、自身の目的を達成できるかどうかです。目的を達成できるのであれば、どちらを狙っても問題はありません。 例えば、老後の資産形成を目的にする場合は、インカムゲインを中心に運用するのがよいでしょう。キャピタルゲインを狙って短期で売却をしても、手元に残る利益は数百万円程度にとどまるケースが多く、それだけでは必要な老後資金を確保できない可能性があるためです。具体的には以下のような流れで投資を進めましょう。 原則として、家賃収入で安定的にインカムゲインを得る 土地の価値が高まったときや家賃が上がったとき(評価額が上がりやすいタイミング)など、より高く売れるチャンスがあれば売却し、キャピタルゲインを得る 売却益を使って、2つ目、3つ目と不動産を増やしたり、他にも物件を保有していれば、ローンの繰り上げ返済をしたりする ただし、売却すれば必ず利益が出るわけではありません。売却価格が下がっていたり、諸経費が高くついたりすると、損失が出てしまうケースもあります。 また可能であれば、分散投資をするのがおすすめです。例えば5,000万円の融資を受けられる場合、東京でワンルームマンション1部屋を購入するよりも、大阪で2部屋を保有した方が空室リスクの分散につながる可能性があります。 分散投資をしておくと、空室リスクを抑えやすくなるだけではなく、将来的な運用の選択肢も広がります。例えば、保有している物件の一つを高値で売却できた場合、その売却益を別の物件のローンの繰り上げ返済に充てたり、新しい物件の取得資金として活用したりすることも可能です。どの物件に投資するべきかは、立地や賃貸需要、物件の仕様、物件価格などを考慮した上で総合的に判断することが大切です。 長期運用と途中売却でどう変わる? 資産の増え方をシミュレーション 不動産投資では、同じ物件でも運用方法によって最終的な資産の増え方が変わります。特に重要なのが「長期で不動産を所有・運用し続ける場合」と「途中で不動産を売却する場合」の違いです。 ここでは同じ条件の不動産を長期運用した場合と途中で売却した場合の2パターンで、資産の増え方にどのような違いがあるのかをシミュレーションします。 <前提条件> 不動産の種類:新築ワンルームマンション1部屋 物件の購入価格:2,000万円 自己資金:0円 購入諸経費:200万円 ローン返済期間:35年(元利均等返済) 金利:2% 運用諸経費:17万円(/年) 家賃:8万円(/月) 家賃の下落タイミング:10年目から5年ごとに5%下落 通常空室率:3%(特別退去周期:3年ごとに退去発生、空室月数:2カ月) なお、ここでご紹介するシミュレーションは一例です。状況に応じてキャッシュフローは変わるので、あくまでも目安として参考にしてください。 シミュレーションA:長期運用した場合 売却を前提とせず、インカムゲイン(家賃収入)を得ながら長期保有を続ける場合のシミュレーションは以下の通りです。 (単位:万円) 年間家賃収入(実効総収入) ローン返済額 運用諸経費 税引前キャッシュフロー ローン残債 1年目 93 80 17 -3 1,960 5年目 93 80 17 -3 1,792 10年目 88 80 17 -8 1,563 15年目 70 80 17 -26 1,310 20年目 80 80 17 -16 1,030 25年目 76 80 17 -20 720 30年目 60 80 17 -36 378 35年目 68 80 17 -28 0 40年目 65 0 17 49 0 ローン返済を進めることで、時間の経過とともにローン残債は減少していきます。一方で、家賃下落や空室、運用諸経費などによって、年間の税引前キャッシュフローはマイナスで推移する結果となりました。 家賃収入とローン返済額、運用諸経費の収支を合わせると、手元に残るお金が少なかったり、シミュレーションのように持ち出しが発生したりするケースもあります。特に今回のシミュレーションのようにフルローンで物件を購入する場合は、自己資金を抑えられる一方で借入額が大きくなるため、毎月の返済負担も重くなりやすいです。 ローン返済中のキャッシュフローがマイナスになり、持ち出しが発生することに対して、失敗という方もいますが、必ずしもそうではありません。頭金として物件価格の一部を先に支払うのか、フルローンを利用して後から毎月少しずつ支払うのかの違いであり、シミュレーションのようにきちんとローン残債が減っていれば、それは失敗ではありません。手元のお金は一時的に少なくなっても、ローン返済が進むことで、その分純資産は少しずつ積み上がっているのです。ローンを完済した後は、家賃収入のほとんどが手元に残り、給与や年金以外の収入源として活用できるでしょう。 シミュレーションB:途中で売却した場合 次にインカムゲイン(家賃収入)を得ながら、一定期間後に売却してキャピタルゲイン(売却益)を得る場合のシミュレーションを見ていきましょう。ここでは、5年ごとに物件価格の80〜110%で売却した場合を想定しています。売却時の手残りは、売却価格からローン残債を差し引いた金額と、そこからさらに運用期間中の手出し分を差し引いた金額の2パターンで算出しました。 なお、売却にかかる費用は売却価格の3%、買取時の売却ディスカウント率は築年数が19年目までは15%、20年目以降を20%で設定しています。 <想定される手残り(売却価格 – ローン残債)> ※累計収支{年間収入 – (ローン返済額 + 運用諸経費)}も加味した売却後の利益 (単位:万円) 売却価格 2,200 2,100 2,000 1,900 1,800 1,700 1,600 5年目 21※-9 -61※-91 -143※-174 -226※-256 -308※-339 -391※-421 -473※-504 10年目 251※169 168※87 86※4 3※-78 -79※-160 -161※-243 -244※-325 15年目 504※351 422※269 339※186 257※104 174※21 92※-166 10※-144 20年目 678※446 600※368 522※291 445※213 367※136 290※58 212※-20 25年目 987※643 910※566 832※488 754※410 677※333 599※255 522※178 30年目 1,329※855 1,252※778 1,174※700 1,096※622 1,019※545 941※467 864※390 35年目 1,707※1,098 1,630※1,020 1,552※942 1,474※865 1,397※787 1,319※710 1,242※632 40年目 1,707※1,330 1,630※1,253 1,552※1,175 1,474※1,098 1,397※1,020 1,319※942 1,242※865 上記のシミュレーションにおいて、累計収支を加味した売却後の利益がプラスになるタイミングは以下の通りです。 10年目で売却する場合:購入時の100%以上の価格で売却 15年目で売却する場合:購入時の90%以上の価格で売却 20年目で売却する場合:購入時の85%以上の価格で売却 25年目以降に売却する場合:購入時の80%以上の価格で売却 ローンを利用した不動産投資では、家賃収入を得ながらローン返済を進め、一定期間後に損益分岐点を迎えるのが一般的です。物件の購入からあまり年数が経っていない場合、ローン残債が多く残っているため、購入時の物件価格より多少高く売れたとしても、損失が発生してしまう可能性があります。 インカムゲインとキャピタルゲインを合わせて最も大きな収益を得られる売却タイミングは、物件ごとに異なります。先述した通り、途中売却を検討する際は、売却価格だけではなく、ローン残債や自己負担累計額、仮に売却せずに保有し続けた場合のキャッシュフローなども踏まえて判断しましょう。 またエスリードでは、無料で不動産投資のシミュレーションができるシートをご用意しています。以下からお気軽にダウンロードしてみてください。 売却チャンスを逃さないためにやるべきこと 不動産投資の目的が老後資金の確保である場合、必ずしも物件を売却する必要はありません。インカムゲインで長期間にわたって安定した家賃収入を得て、毎月の生活費に充てるということもできるからです。 しかし、前項でご紹介した通り、物件の価値が上昇したタイミングで売却できるなら、戦略的にキャピタルゲインを得るという選択肢もあります。売却チャンスを逃さないためには、事前に以下に挙げることを行いましょう。 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ 大手の不動産会社から物件を購入する 信頼できる管理会社に物件の管理を依頼する キャッシュフローに余裕を持たせる 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ 不動産投資において、エリア選定は物件の収益性や資産価値を左右する重要な要素です。現在の需要はもちろん、人口動態の変化や再開発の有無といった将来性も踏まえ、長期的に需要を見込めるエリアを選ぶ必要があります。 また不動産の価値は、一般的に「築年数が経過すると下がる」といわれます。しかし不動産投資においては、築年数そのものよりも家賃の下落が価値低下の主な要因と考える方が適切です。 不動産価格は、主に収益還元法で算出されます。収益還元法とは、投資用不動産が将来生み出すと期待される収益を基に、不動産価格を算出する方法です。そのため家賃が維持されていれば、売却時の価格も大きく下がりにくいのです。 家賃が下がる主な要因には、以下のようなものがあります。 建物や設備の老朽化による魅力低下 物件のあるエリアの賃貸需要が低い 周辺の築古物件の賃料相場に影響され、家賃を下げざるを得ない 例えば、設備が古くなり周辺に新しい物件が増えると、入居者募集の競争で不利になります。またそもそも賃貸需要が少ないエリアでは、家賃をそのまま維持することは難しいでしょう。 そのため物件を検討する際には、周辺にある築古物件の家賃も確認するのがおすすめです。新築時と比較して大きく下がっていない場合や下落幅が小さい場合は、築年数が経過しても家賃を維持できる可能性が高いと判断できます。 このように、将来にわたって家賃が下がりにくいエリアの物件を選ぶことで、長期間安定した収益を得られる可能性が高まります。結果、築年数が経過しても不動産価値が下落しにくく、売却時にも有利な条件で取引しやすいでしょう。 大手の不動産会社から物件を購入する 不動産投資をする際には、不動産会社選びも重要なポイントの一つです。不動産会社によって、紹介してもらえる物件や提携している金融機関が異なります。 特に初めて不動産投資を行う場合は、大手の不動産会社に依頼するのがおすすめです。需要の高いエリアの物件を紹介してもらえる他、購入後のサポート体制も整っているケースが多く、安定した運用につながります。 また大手の不動産会社は複数の金融機関と提携しており、融資条件の面でも有利に進められる可能性が高いです。さらにグループ内に管理会社や賃貸仲介会社、中古販売会社を持っている場合、物件の購入から管理、入居者募集、売却まで一貫したサポートを受けられるため、少ない手間で運用が可能です。 不動産会社を選ぶ際には、以下のポイントを確認しておきましょう。 確認ポイント 概要 物件の立地 現在はもちろんのこと、将来にわたって需要を見込めるエリアの物件を供給しているかを確認する 提携している金融機関 ・大手の金融機関と提携しているかを確認する ・提携している金融機関の数が多いかを確認する 収支シミュレーションの内容 現実的な前提条件に基づいた堅実なシミュレーションを提示してくれるかを確認する 営業担当者の対応 ・メリットだけではなく、デメリットやリスクに関する説明もしてくれるかを確認する ・質問に対して丁寧かつ具体的に回答してくれるかを確認する グループ体制 購入から管理、売却までを一貫して依頼できるかを確認する 宅建業者番号(免許番号)の数字 ・宅地建物取引業者免許の数字(更新回数)を確認する ・不動産会社が持つ宅地建物取引業者免許には、括弧内に更新回数が表示されている 例:国土交通大臣(7)第〇〇〇〇号 ・括弧内の数字は、5年ごとの免許更新に合わせて増えていく ・業務停止処分などの行政処分を受けると免許の更新ができないケースもあるため、数字が大きいほど、長期間にわたって営業を継続してきた不動産会社であることが分かる <更新回数の目安> (1)〜(2): 創業・営業開始からまだ日が浅い (5)以上: 20年以上の営業実績 (7)以上: 30年以上の営業実績 例えばエスリードであれば、グループ内に管理会社や賃貸仲介会社、中古物件を扱う会社があるため、購入後の運用や将来の売却についても相談しやすい環境が整っています。 信頼できる不動産会社を選ぶことで、長期的な運用の安定性が高まるでしょう。 信頼できる管理会社に物件の管理を依頼する 不動産投資では、物件を購入した後の管理体制が収益に大きく影響します。依頼する管理会社によっても入居率やトラブル対応のスピードが変わるため、慎重に選ぶことが大切です。 先述した通り、大手の不動産会社から物件を購入した場合は、グループの管理会社に任せられるケースが多いです。一方で不動産会社とは別に新たに管理会社を探さなければならないケースもあります。自身で管理会社を探す場合は、以下に挙げるポイントを押さえておきましょう。 確認ポイント 概要 入居率・管理実績 管理物件の入居率が高く、実績が豊富であるか(目安は95%以上) 管理手数料 家賃の5%前後が目安であり、内訳や追加費用が明確か 業務範囲 対応している業務と、別料金となる業務が明確か トラブル時の体制 ・トラブル発生時の対応スピードが早いか ・トラブルに対応できる体制が整っているか 担当者の対応 ・問い合わせをした際の返信スピードが早いか ・納得できる説明をしてくれるか 信頼できる管理会社を選ぶことで、安定した運用を実現しやすくなるでしょう。 キャッシュフローに余裕を持たせる 不動産投資を行う際は、キャッシュフローに余裕を持たせることを意識しましょう。ここでいうキャッシュフローとは、家賃収入やローンの返済の他、給与収入や生活費も含めた全体の資金状況を指します。 キャッシュフローに余裕がない状態で運用を行うと、予期せぬ出費が発生した際に対応できなくなります。その結果、本来は保有し続けるべき物件を、やむを得ず売却しなければならないケースも出てくるでしょう。損益分岐点を迎える前に売却することになり、かえって損をしてしまうかもしれません。 キャッシュフローに余裕を持たせるためには、自身の状況に応じた資金計画を立てましょう。例えば、自己資金に余裕がある場合には、物件購入時に頭金を支払って借入額を減らし、毎月の返済額や総返済額を抑えるという方法があります。一方で総返済額は増えてしまいますが、フルローンで物件を購入し、突発的な支出に対応できるようにするために手元資金を残しておくというのも選択肢の一つです。 不動産投資は長期的な運用が前提となるため、短期的な収支だけではなく、将来を見据えた資金計画や投資戦略を立てることが重要です。 目先の利益を負うのではなく「投資目的を達成できるか」を考えましょう 不動産投資には、毎月の家賃収入を得るインカムゲインと、物件を売却して収益を得るキャピタルゲインの2つがあります。所有する不動産を運用し続けるのか、途中で売却すべきか迷う方もいるでしょう。最終的に不動産投資の目的を達成できるのであれば、どちらを選択しても問題はありません。 例えば、老後のための資産形成を目的とする場合は、家賃収入で安定的にインカムゲインを狙うことが基本です。その上で、物件の価値が上昇したタイミングなどチャンスがあれば売却し、得た資金を活用して新たな投資につなげることで、資産拡大を図れる可能性があります。 ただし、売却をすれば必ず利益が出るわけではありません。また目先の利益だけを目的に、戦略なく売却を行うと、長期的な資産形成に悪影響を及ぼす可能性があります。事前にしっかりと投資計画を立てることが重要です。 さらに不動産投資を成功させるためには、信頼できる大手の不動産会社に依頼をするのがおすすめです。エスリード株式会社は東証プライム市場に上場している企業で、これまでに多くの不動産投資を支援しています。物件の提案から賃貸管理、仲介、売却まで丸ごとサポートできますので、「不動産投資を始めたい」「インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うべきか分からない」といった方はお気軽にご相談ください。
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不動産投資の基礎知識
2026.07.01
中古アパート経営のメリット・デメリットは? 物件の価値を上げる方法や経営に向いている人の特徴を解説
中古アパート経営は、新築アパートに比べて物件価格を抑えやすく、表面利回りも高くなりやすいことから、不動産投資の選択肢として検討している方もいるでしょう。しかし築年数が経過している分、融資を受けにくかったり、修繕費がかさんだり、空室対策に手間がかかったりする可能性もあります。 そのため、中古アパート経営を始める際は、エリアの賃貸需要や物件の状態、今後の修繕計画などを含めて検討することが大切です。 本記事では、中古アパート経営のメリット・デメリットや、物件の価値を上げる方法、経営に向いている人の特徴などを分かりやすく解説します。 suggest2 中古アパート経営では、需要の高いエリアの物件を購入できる可能性がある 融資の受けにくさや空室リスク、修繕コストの増加といったデメリットや注意点もある 中古アパート経営に向いている人は、高収入の人・資産を持っている人・経営に時間を割ける人 なお、新築アパートの経営については以下の記事を参考にしてください。 アパート経営とは? 投資用の新築アパートを取得する方法やメリット、注意点などを解説 中古アパート経営のメリット 中古アパート経営には、新築アパートとは異なるメリットがあります。中古アパートを経営する主なメリットは以下の通りです。 需要の高いエリアの物件を手に入れられる可能性がある 物件の取得費用を抑えやすい 利回りが良くなりやすい 節税効果が高くなりやすい 新築と比べて資産価値が下がりにくい すぐに家賃収入を得られることが多い 需要の高いエリアの物件を手に入れられる可能性がある 中古アパート経営のメリットは、需要の高いエリアの物件を取得できる可能性があることです。一般的に土地開発は、都心部や主要駅を起点に、同心円状に周辺エリアへ広がっていく傾向があります。 そのため長期的に見ると、駅の周辺や都心部といった需要の高いエリアでは、新たに開発できる土地が限られていきます。同心円の中心に近いエリアほど面積も小さいため、新築物件を建てられる土地は時間とともに少なくなるのです。 中古アパートであれば、新たに土地を確保する必要がないため、人気エリアの物件であっても手に入れられる可能性があります。 なお、将来にわたって賃貸需要を見込みやすいエリアで物件を取得できなければ、中古アパートを選ぶメリットは小さいです。立地条件を確認した上で、中古アパート経営を検討しましょう。 物件の取得費用を抑えやすい 中古アパートは、新築アパートと比べて取得費用を抑えやすいです。 建物の価値は、一般的に築年数の経過とともに下がる傾向にあります。そのため中古アパートは、築年数が経過している分、同じような立地や規模の新築アパートよりも安く取得できることが多いです。 初期費用を抑えて一棟物件を持ちたい方にとっては、選択肢の一つになるでしょう。 利回りが良くなりやすい 中古アパートは、利回りが良くなりやすい点もメリットです。利回りとは、投資金額に対する収益の割合を示す指標で、数値が高いほど投資効率が良いと判断されます。 利回りには、大きく分けて表面利回りと実質利回りがあります。表面利回りは、年間家賃収入を物件価格で割って算出するものです。一方で実質利回りは、年間家賃収入から管理費や修繕費、各種税金といった物件の運用経費を差し引いた上で計算します。 中古アパートは先述した通り、新築アパートよりも物件価格が安い傾向にあります。そのため年間家賃収入が同程度であれば、表面利回りは高く見えやすいという点が特徴です。 ただし、中古アパートは修繕費や管理コストが高くなりやすいため、表面利回りが良くても実質利回りでは思ったほど収益が残らないケースもあることを認識しておきましょう。表面利回りだけを見て判断するのではなく、実質利回りも含めてシミュレーションすることが大切です。 節税効果が高くなりやすい 中古アパート経営では、節税効果が高くなる傾向にあります。不動産投資における一般的な節税方法は以下の通りです。 減価償却:物件の取得費用を耐用年数に応じて分割し、毎年経費として計上する 損益通算:不動産所得が帳簿上の赤字になった場合に、給与所得など他の所得と相殺して課税所得を小さくする 不動産投資では、家賃収入から減価償却費をはじめ、管理費や修繕費、ローン利息など、運営にかかる経費を差し引いて不動産所得を計算します。その結果、帳簿上の赤字になった場合は、給与所得など他の所得と損益通算できる仕組みです。 減価償却期間は建物の耐用年数に応じて決まります。中古アパートは築年数が経過している分、減価償却期間が短くなりやすく、1年当たりに経費計上できる金額が大きくなりやすいため、節税につながりやすいでしょう。さらに建物の修繕やリフォームを行った場合も、工事内容によって直接経費として計上できる場合や、減価償却費として計上できる場合があります。 ただし、中古アパートは新築より取得費用自体が安い傾向にあるため、減価償却費として計上できる総額は、新築より小さくなりやすい点も認識しておきましょう。 新築と比べて資産価値が下がりにくい 中古アパートは、新築アパートと比べて取得後の資産価値が下がりにくい傾向があります。一般的に建物の資産価値は、築年数がたつほど低下していきます。 新築アパートの場合、時間の経過とともに資産価値が下がりやすいですが、中古アパートの場合、購入時点で既に一定の築年数がたっているケースがほとんどです。そのため新築と比べると、物件取得後の資産価値の下落が緩やかになりやすいでしょう。 資産価値の下落幅をある程度想定できるので、物件を検討する際に収支シミュレーションを立てやすい点もメリットの一つです。 すぐに家賃収入を得られることが多い 中古アパートは、購入後すぐに家賃収入を得られることがあります。入居者がいる状態で売買されるオーナーチェンジ物件であれば、入居者がいる状態でアパート経営を引き継げるためです。 新築アパートの場合、建物が完成した後に入居者を募集する必要があるため、入居者が決まるまでは空室となり、その期間中は家賃収入を得られません。 一方、中古アパートのオーナーチェンジ物件であれば、購入時点で入居者がいるため、入居者募集の工程を省きやすいです。契約後すぐに家賃収入を得られる可能性がある点は、中古アパート経営のメリットといえるでしょう。 中古アパート経営のデメリット・注意点 中古アパート経営には、立地条件や物件価格の安さ、表面利回りの良さ、節税効果の高さといったさまざまな面でメリットがあります。その一方で、築年数が経過している物件ならではのデメリットや注意点もあるため、購入前に把握しておくことが大切です。 ここでは以下4つのデメリットや注意点を見ていきましょう。 融資を受けられない可能性がある 空室が埋まらない可能性がある 修繕コストが高くなる可能性がある 入居者トラブルまで引き継ぐ可能性がある 融資を受けられない可能性がある 不動産投資では、金融機関から融資を受けて物件を取得するケースが一般的です。しかし中古アパートの場合、築年数によっては融資を受けられない可能性がある点に注意しましょう。 原則として、融資期間は建物の法定耐用年数を基に設定される傾向にあります。築年数が進んでいる木造アパートの場合、融資期間が短く設定されるケースが多いでしょう。 融資期間が短ければ、毎月の返済額も高くなりやすいです。中古物件の場合、月々のキャッシュフローがプラスになる金額までしか融資を受けられない可能性が高いため、物件価格の全額を借り入れられないケースもあるでしょう。融資額が物件価格の一部にとどまる場合は、不足分を頭金として用意しなければなりません。 なお、法定耐用年数を過ぎている物件の場合、担保価値がゼロと見なされて、融資そのものを受けられない可能性が高い点も認識しておきましょう。 空室が埋まらない可能性がある 中古アパート経営では、空室が埋まらないリスクにも注意が必要です。一般的に賃貸物件は、築年数がたつほど需要が低下しやすくなります。 中古アパートは、共用部分や専有部分の老朽化が進んでいる場合も多いです。また設備や間取りが現在の入居者ニーズに合わなくなっているケースもあるでしょう。 周辺に同じような広さの新築アパートや築浅アパートがある場合、そちらに需要が集中する可能性もあります。その結果、空室期間が長引き、想定していた家賃収入を確保できなくなるかもしれません。 購入前には、現在の入居率だけではなく、エリアの賃貸需要や競合物件も確認しておくことが大切です。 修繕コストが高くなる可能性がある 中古アパートは、新築アパートに比べて修繕コストが高くなりやすい点にも注意が必要です。築年数が経過している物件では、外壁や屋根、給排水設備、室内設備などの老朽化が進んでいるケースがあります。 購入時点では大きな問題がないように見えても、取得後に設備の故障や雨漏りなどが発覚する可能性もゼロではありません。そのため、それぞれの修繕履歴や適切な修繕頻度を確認し、資金計画に盛り込んでおくことが大切です。 また中古アパートでは、耐震性も確認しておきましょう。1981年5月以前に建てられたアパートの場合、注意が必要です。1981年6月以降に建築確認を受けた建物は、新耐震基準を基に建てられています(※)。新耐震基準とは、震度6強から7程度の地震でも倒壊・崩壊しないことを前提としたものです。一方、それ以前の旧耐震基準で建てられた建物は、大きな地震が発生した際に損傷や倒壊のリスクが高まります。 物件を取得する際には、新耐震基準を満たしている物件を選ぶか、旧耐震基準の建物の場合は必要に応じて耐震補強工事を検討しましょう。ただし耐震補強工事には、数百万円単位の費用がかかるケースもあります。購入後の収支に影響するため、事前に建物診断を行い、必要な修繕費を確認しておくことが重要です。 ※参考:国土交通省.「住宅・建築物の耐震化について」.(参照2026-06-13). 入居者トラブルまで引き継ぐ可能性がある オーナーチェンジ物件ではすぐに家賃収入を得られる一方で、入居者トラブルまで引き継ぐ可能性がある点に注意が必要です。 例えば、騒音や設備不良に関するクレーム、近隣住民とのトラブル、家賃滞納などが残っている場合があり、取得後すぐに対応を迫られるかもしれません。対応が遅れたり、引き継ぎ内容に漏れがあったりすると、入居者の不満につながります。場合によっては、退去の原因になることもあるでしょう。 購入前には、入居者情報や賃貸借契約の内容を細かく確認した上で、未解決のクレームや要望、家賃滞納の有無なども整理しておきましょう。 中古アパートの価値を上げる方法 中古アパートはいくつかの注意点がある一方で、購入後の工夫によって物件価値を高められる可能性もあります。設備や共用部を改善すれば、入居者に選ばれやすい物件に近づけられるでしょう。物件価値を上げる方法としては、以下のようなものがあります。 入居者向け無料Wi-Fiの導入 宅配ボックスの設置 カメラ付きインターホンへの交換 防犯カメラの設置 BS・CSへの対応 共用部の清掃や美観改善 間取りや内装のリノベーション 特にリノベーションを行う場合は、見た目をきれいにするだけでは十分とはいえません。単身者向けなのか、ファミリー向けなのかによっても、求められる間取りや内装は異なります。そのため、物件のターゲット層に合わせて改善内容を決めることが大切です。 中古アパートをリノベーションするメリット 中古アパートの価値を高める方法の一つが、リノベーションです。先述した通り、間取りや内装、設備などを見直すことで、入居者に選ばれやすい物件に近づけられます。 中古アパートをリノベーションするメリットは、主に以下の3つです。 入居率の上昇が期待できる 家賃収入の増加が期待できる 物件の寿命を延ばせる 入居率の上昇が期待できる 中古アパートをリノベーションすると、入居率の上昇が期待できます。古くなった内装や設備を見直すことで、築年数がたっていても入居者に選ばれやすい物件に近づけられるためです。 例えば、和室を洋室に変更したり、古い水回り設備を交換したりすれば、現在の入居者ニーズに合いやすくなります。デザイン性を高めることで、内見時の印象も良くなるでしょう。 エリアの需要に合わせて間取りや設備を改善できれば、空室期間の短縮につながる可能性があります。結果として、毎月の家賃収入も安定しやすくなるでしょう。 家賃収入の増加が期待できる リノベーションによって、家賃収入の増加が期待できる場合もあります。設備やデザインが新しくなれば、同じ築年数の競合物件との差別化を図りやすくなるためです。 例えば、古い設備や間取りのまま貸し出している物件よりも、入居者ニーズに合った物件の方が家賃を高く設定しやすくなります。入居率の改善に加えて家賃を見直せれば、収益性の向上にもつながるでしょう。 物件の寿命を延ばせる リノベーションには、物件の寿命を延ばせるというメリットもあります。老朽化が進んだ物件では、設備の故障や建物の劣化によって、将来的に建て替えや解体を検討しなければならないことがあります。 リノベーションでは、内装や設備を一新するだけではなく、必要に応じて配管や断熱性、耐震性などを見直すことも可能です。建物を建て替える場合と比べると、コストを抑えながら老朽化対策を進めやすいでしょう。 適切なタイミングでリノベーションを行えば、物件を長く運用しやすくなります。 中古アパートをリノベーションする際の注意点 中古アパートのリノベーションは入居率や家賃収入の改善が期待できる一方で、注意点もあります。主な注意点は以下の通りです。 リノベーション期間中は家賃収入を得られない 入居者の立ち退きに時間や費用がかかる リノベーションよりも建て替えの方が安い場合がある リノベーション期間中は家賃収入を得られない 入居者がいる状態でリノベーションを行う場合、一時的に退去してもらう必要があります。その期間中は、対象の部屋から家賃収入を得られないことを認識しておきましょう。 特に複数の部屋をまとめて工事する場合、収入への影響が大きくなります。リノベーションを行う際は、工事期間中の空室や家賃収入の減少なども想定した上で、資金計画を立てておくことが大切です。 入居者の立ち退きに時間や費用がかかる リノベーションはオーナー都合で実施することが一般的であるため、入居者が一時的に退去しなければならない場合は、引っ越し費用や仮住まいのための費用などを負担する必要があります。 また入居者がすぐに立ち退きに応じてくれるとは限りません。交渉が長引くと、リノベーションの着工日が後ろ倒しになり、その分だけ家賃収入を得られない期間も長くなる可能性があります。 結果として、当初想定していた収支計画に影響が出る恐れもあるでしょう。リノベーションを検討する際は、入居者対応にかかる時間や費用も見込んでおくことが大切です。 リノベーションよりも建て替えの方が安い場合がある 建物の状態によっては、リノベーションよりも建て替えの方が安く済む場合もあることを認識しておきましょう。特に建物内部の劣化が進んでいる場合や、工事が必要な箇所が多い場合は、想定よりもリノベーション費用が高くなる可能性があります。例えば、以下のようなケースです。 シロアリ被害や腐食が見つかり、構造補強が必要になる 耐震性や断熱性を高めるため、追加工事が発生する 間取り変更に伴い、水回りの配管移設が必要になる 屋根や外壁、共用部までまとめて修繕する必要がある このような工事が重なると、リノベーション費用が建て替え費用を上回ることもあるでしょう。リノベーションを行う際は、事前にインスペクション(建物診断)を実施し、どの程度の費用がかかるのかはもちろん、追加費用が発生する可能性があるかも把握しましょう。その上で、リノベーションと建て替えのどちらが適しているかを判断することが大切です。 中古アパート経営に向いている人 中古アパート経営は、物件価格を抑えやすく、利回りの面でも魅力があります。一方で、融資の受けにくさや空室リスク、修繕コストなどを踏まえると、全ての人に向いている投資方法とはいえません。以下に挙げる特徴を持つ人は、中古アパート経営に向いているといえるでしょう。 高年収の人 資産を持っている人 中古アパート経営に時間を割ける人 高年収の人 中古アパート経営は、年収が高い人に向いている不動産投資です。中古アパートは新築と比べて担保価値が低く、融資審査に通りにくい可能性があるためです。 金融機関の融資の審査では、年収や勤務先、勤続年数などの属性が重視されます。年収が高く、安定した収入がある人ほど、融資条件の面で有利になりやすいでしょう。 また先述した減価償却費を活用した節税方法は、所得がある程度高くないと効果を実感しにくい場合があります。そのため中古アパート経営は、収入に余裕があり、節税も含めて長期的に資産形成を考えたい人に適しています。 資産を持っている人 中古アパート経営は、ある程度の資産を持っている人にも向いています。先述した通り、中古アパートを取得する場合、金融機関の融資を利用しても満額融資を受けるのは難しいケースも多いです。 物件価格の一部しか融資を受けられない場合、不足分は頭金として自己資金から支払わなければなりません。また物件購入時には、頭金以外にも仲介手数料や登記費用、ローン事務手数料などもかかります。そのため、ある程度まとまった資金が必要です。 さらに、金融資産の額は融資審査で確認される項目の一つです。頭金として使うかどうかにかかわらず、預貯金や株式などの資産を保有していれば、返済能力や資金余力があると判断される場合もあります。 共同担保にできる不動産を所有している人も、中古アパート経営に向いているでしょう。共同担保とは、購入する物件とは別の不動産を担保として設定することです。共同担保を設定できれば、担保評価を上乗せできる可能性があり、融資審査に通りやすくなったり、融資条件が良くなったりする場合があります。 加えて、中古アパートのリノベーションを実施する場合、アパートの築年数や構造、リフォーム面積などによっても異なりますが、数千万円程度の費用がかかるケースもあります。投資物件用のリフォームローンを利用できる場合もありますが、融資上限によっては工事費用の全額を賄えないかもしれません。自己資金や他の資産に余裕がある人の方が、購入後の修繕やリノベーションにも対応しやすいでしょう。 中古アパート経営に時間を割ける人 中古アパート経営は、運用や管理に時間を割ける人にも向いています。新築アパートと比べると、築年数がたっている分、修繕対応や空室対策、入居者対応が必要になる場面が多くなるためです。 管理会社へ委託することもできますが、全てを任せきりにするのではなく、オーナー自身も物件状況や収支状況を把握しておくことが大切です。 少ない自己資金や手間で運用したいなら新築ワンルームマンション投資がおすすめ 中古アパート経営を成功させるには、将来にわたって需要の減少しにくいエリアで物件を取得することが重要です。取得価格や表面利回りだけで判断すると、融資を受けられなかったり、想定以上の修繕コストが発生したりする可能性があります。結果として、当初の想定より自己資金や運用負担が大きくなる場合があるため注意が必要です。 土地を所有していない人や自己資金が少ない人が不動産投資を始めるなら、新築ワンルームマンション投資も選択肢の一つです。新築ワンルームマンションであれば、金融機関の融資を活用しやすく、立地条件の良い物件を選ぶことで空室リスクを抑えられるでしょう。 エスリード株式会社は、東証プライム市場に上場している不動産デベロッパーです。関西エリアを中心に不動産投資のサポートを行っており、物件選定から資金計画、購入後の管理・運用まで相談できます。中古アパートと新築ワンルームマンションのどちらが自身に合っているか迷っている方や、不動産投資が初めての方は、ぜひエスリードへご相談ください。
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不動産投資の基礎知識
2026.07.01
初心者におすすめの投資方法5選! 投資の基礎知識や失敗しないために押さえておきたいポイントを解説
将来のための資産形成として、投資は有効な選択肢の一つです。2024年には新NISAが始まり、投資が身近なものになりつつある一方で「何から始めたらよいか分からない」「損をするのが怖い」と感じており、なかなか始められていない方もいるでしょう。 投資にはさまざまな方法があり、それぞれ期待できるリターンやリスクが異なります。そのため投資の目的やリスク許容度、投資に回せる金額を踏まえて、自分に合った方法を選ぶことが大切です。 本記事では、投資の基本やリスクとリターンの関係、初心者が投資で失敗しないために覚えておきたいポイントを解説します。初心者におすすめの投資方法や投資を始める手順も紹介するので、これから資産形成を始めたい方は参考にしてください。 suggest2 投資とは、将来の利益を見込んで自己資金を投じることであり、リターンを得られる場合もあるが元本割れのリスクもある 初心者には、投資信託・ETF・高配当株・債券投資・不動産投資などの投資方法がおすすめ 投資初心者は、目的やリスク許容度を明確にした上で、余裕資金を使って長期・分散を意識することが大切 そもそも投資とは? 投資とは、将来的な利益を見込んで自己資金を投じることです。例えば、株式や投資信託、債券、不動産などに資金を投じ、値上がり益や配当金、分配金、利息、家賃収入などの収益を得ることを目指します。 ただし、投資は銀行の預金とは異なります。預金は一定の利息が付き、預金保険制度の対象となる範囲で元本が保護されますが、投資では期待できる利益や元本が確約されているわけではありません。運用状況や経済情勢、市場の変化によっては、資産が増えることもあれば、購入時より価格が下がり、元本割れとなる可能性もあります。 そのため投資を始める際は、利益だけに注目するのではなく、損失が出るリスクも理解した上で、自分に合った方法を選ぶ必要があります。 投資で得られる収益 投資で得られる収益は、主に「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類に分けられます。 インカムゲインとは、資産を保有している間に継続的に得られる収益のことです。例えば、株式の配当金や債券の利息、不動産の家賃収入などが該当します。 一方、キャピタルゲインとは、保有している資産を売却したときに得られる収益のことです。株式や投資信託の値上がり益、不動産や債券の売却益などが該当します。 代表的な投資商品におけるインカムゲインとキャピタルゲインは、以下の通りです。 table2 主な投資商品 インカムゲイン キャピタルゲイン 投資信託 分配金 値上がり益 株式投資 配当金 値上がり益 債券投資 利息 売却益 不動産投資 家賃収入 売却益 投資商品によって得られる収益の種類や大きさは異なります。また、必ずしもインカムゲインやキャピタルゲインを得られるとは限りません。例えば、株式の配当金や投資信託の分配金は運用状況によって変動することがあります。さらに資産価格が下落すれば売却時に損失が出る可能性もあります。 投資を始める際は、どのような収益を期待できるのかだけではなく、どのようなリスクがあるのかも併せて確認しておくことが大切です。 リスクとリターンの関係 投資を始める際は、リスクとリターンの関係を理解しておきましょう。 投資におけるリスクとは、単に「損をする危険性」だけを指すものではありません。一般的には、価格の振れ幅の大きさを意味します。価格の振れ幅が大きい投資商品ほど、短期間で大きく値上がりする可能性がある一方で、値下がりによって資産が減ってしまう可能性も高くなります。 つまりリスクが大きい投資商品ほど、大きなリターンを期待できる反面、損失が出る可能性も大きくなるということです。反対に、リスクが小さい投資商品は価格が比較的安定しやすいものの、大きなリターンは期待しにくい傾向にあります。 投資に影響を与えるリスクには、金利変動や為替変動、インフレ・デフレ、地政学的リスク、需要の増減などがあります。最近では、新しい技術やビジネスモデルの登場によって既存の商品・サービスの価値が変化する、いわゆるイノベーションリスクなども要因の一つです。 ただし、どのリスクの影響を受けやすいかは、投資商品によって異なります。例えば、債券は金利変動の影響を受けやすく、外貨や外国株などの外貨建ての資産は為替変動や地政学リスクの影響を受けやすいです。不動産は金利や景気、エリアの賃貸需要などの影響を受けます。 また、リスクは必ずしも悪い影響だけをもたらすものではありません。例えばインフレによって現金の価値は目減りする一方で、不動産や一部の実物資産の価格が上昇する可能性もあります。金利上昇はローン返済の負担増につながる場合がありますが、預金や債券の利回り上昇につながることもあります。 このように投資ではリスクを完全に避けるのではなく、リスクの内容を理解した上で、自分が許容できる範囲に抑えることが重要です。複数の資産に分散して投資すれば、一つの資産が値下がりした場合でも、資産全体の損失を抑えられるでしょう。 初心者が投資で失敗しないために覚えておきたいこと 投資は資産形成に役立つ方法の一つですが、やみくもに始めると損失が出たり、生活資金が不足したりする可能性があります。ここからは、初心者が投資で失敗しないために覚えておきたい基本のポイントを解説します。 目的を明確にする 投資を始める際は、まず「何のために投資をするのか」という目的を明確にしましょう。目的があいまいなまま投資を始めると、流行している投資方法や短期的な値動きに影響され、冷静な判断ができなくなってしまいかねません。 投資の目的には、海外旅行や住宅購入、結婚・教育資金、夢を叶えるための資金、老後の生活資金などがあります。目的によって、必要な金額や運用期間、適した投資方法は異なります。 例えば、数年以内に使う予定のあるお金を準備したいなら、価格変動の大きい商品は避け、預貯金や値動きの小さい商品を中心に検討する必要があります。一方、老後資金のように長期で準備できるお金であれば、短期的な値動きに過度に左右されず、時間をかけて資産形成を進める方法も選びやすくなります。 投資の判断軸となる目的が定まったら「いつまでに、どのくらいのお金が必要なのか」を整理した上で、自分に合った投資方法を選びましょう。 余裕資金で行う 投資は生活に必要なお金を確保した上で、余裕資金で行うのが基本です。最近はNISAなどをきっかけに投資を始める方が増えていますが、生活費を切り詰めすぎたり、娯楽費を全て削ったりしてまで投資に回すのはおすすめできません。 投資は将来のために行うものですが、現在の生活を圧迫してしまうと長く続けにくくなります。病気や失業、冠婚葬祭、家電の故障など、突然の出費に備えるお金は現金で確保しておきましょう。 目安として、独身の方であれば生活費の3〜6カ月分程度、家族がいる方であれば生活費の6カ月〜1年分程度を生活防衛資金として持っておくのが望ましいです。また住宅購入の頭金や結婚式の費用、子どもの進学資金など、3〜5年以内に使う予定があるお金も、投資に回さず現金で確保しておきましょう。 投資に回せる金額を検討する際は、以下の式を参考にしてください。 投資可能資金 = 総資産 − 生活防衛資金 − 近い将来に使う予定のお金 余裕資金の範囲内で投資を行えば、相場が一時的に下がった場合でも焦って売却しにくくなります。無理のない金額から始めることが、投資を長く続けるための大切なポイントです。 長期目線で行う 初心者が投資を行う際は、短期間で大きく儲けようとするのではなく、長期目線で取り組むことが重要です。 投資では、利益がさらに利益を生む「複利」の効果を活用できます。運用で得た利益を再投資することで、時間の経過とともに資産が増えやすくなる仕組みです。複利の効果は、運用期間が長いほど働きやすくなります。 一方で短期間で大きな利益を狙おうとすると、値動きの大きい商品への集中投資や、目先の相場に合わせた頻繁な売買に陥りがちです。その結果、思わぬ損失が出たり、売買のタイミングを誤ったりする可能性があります。 投資を始める前に、数年から数十年単位で運用する前提を持ち、日々の値動きに一喜一憂せず、無理なく続けられる方法を選びましょう。 資産を分散させる 投資で失敗しないためには、資産を分散させることも重要です。先述した通り、投資にはリスクがあり、一つの商品や一つの資産に集中して投資すると、その資産が値下がりしたときに大きな損失を受ける可能性があります。 資産を分散する考え方を「資産配分(アセットアロケーション)」といいます。株式や債券、不動産、金・銀・プラチナなど、値動きの異なる資産を組み合わせることで、資産全体のリスクを抑えやすくなるのです。例えば株式市場が大きく下落した場合でも、債券や不動産など他の資産の値動きが異なれば、資産全体のダメージを軽減できるでしょう。 投資では「次に大きく値上がりする商品を当てること」よりも、自分の目的やリスク許容度に合った資産配分を考えることが大切です。何が起こっても資産全体が大きく減りすぎないように、複数の資産に分散して投資することを意識しましょう。 初心者におすすめの投資方法5選 ここからは、初心者におすすめの投資方法を5つご紹介します。 投資方法によって、期待できる収益やリスク、必要な知識、運用の手間は異なります。まずはそれぞれの特徴を理解し、ご自身の投資目的やリスク許容度に合った方法を選びましょう。 投資信託 投資信託とは、投資家から集めた資金をファンドマネージャーがまとめて運用する金融商品です。集めた資金は株式や債券、不動産など複数の資産に投資されます。 投資信託のメリットは、少額から分散投資を始められることです。個別の株式や債券をご自身で選ぶ場合、ある程度まとまった資金や専門知識が必要になります。投資信託であれば、一つの商品を購入するだけで複数の資産に分散投資でき、運用も専門家に任せられます。 また必要に応じて売却できる点も、初心者に適しているポイントです。ただし、運用中には信託報酬などの手数料がかかる他、商品によっては購入時や解約時に手数料が発生することもあります。投資する際は手数料や運用方針、投資対象を確認しておきましょう。 投資信託を始めるなら、NISAやiDeCoといった制度の活用も選択肢になります。NISAは、一定の投資枠内で得られる運用益が非課税になる制度です。非課税保有限度額は生涯で最大1,800万円、非課税期間は無期限です。1年間の最大投資額は360万円までのため、非課税保有限度額を全て使い切るには最短でも5年かかります。保有している商品を売却すると、その商品の取得価額分の非課税保有限度額が翌年以降に復活するため、枠の範囲内で再投資することも可能です。 iDeCoは、老後資金を準備するための私的年金制度です。運用中の利益が非課税になるだけではなく、積み立てた掛金の全額が「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除の対象になります。また60歳以降に受け取る際にも「退職所得控除」や「公的年金等控除」の対象となるため、税制面のメリットがあります。ただし、iDeCoは原則として60歳になるまで資金を引き出せないため、近い将来使う予定のあるお金は拠出金に充当しないようにしましょう。 ETF ETFとは「上場投資信託」のことで、投資信託の一種です。投資信託と同じように、複数の株式や債券などに分散投資できます。 一般的な投資信託との違いは、ETFが証券取引所に上場している点です。株式と同じように、市場が開いている時間であればリアルタイムでの売買が可能です。そのため価格を確認しながら取引したい方や、売買のタイミングを自分で決めたい方に向いています。 またETFの分配金は、投資先の株式や債券などから得られる配当や利息を原資としています。コストなどを差し引いた利益が投資家に分配されるため、保有中に定期的な現金収入を得られる場合がある点もメリットです。 ただし、ETFは株式のように市場価格で売買するため、取引タイミングによって価格が変動します。証券口座での売買や注文方法など、一般的な投資信託よりも少し知識が必要になる場面もあります。そのため、投資信託に慣れてからETFを検討するのもよいでしょう。 高配当株 高配当株とは、配当利回りが比較的高い株式のことです。株式を保有している間、企業の利益の一部を配当金として受け取れる場合があります。 高配当株の魅力は、株価が大きく上昇しなくても、配当金による継続的な収入を期待できる点です。銘柄によっては、配当金に加えて株主優待を受けられる場合もあります。そのため値上がり益だけではなく、保有中の収入も重視したい方に向いています。 一方で高配当株も株式である以上、株価下落によって損失が発生する可能性は否定できません。また、配当金は必ず支払われるものではありません。企業の業績が悪化すれば、配当金が減る「減配」や、配当金がなくなる「無配」となる場合もあります。 高配当株に投資する際は、配当利回りの高さだけで判断しないことが大切です。企業の業績や財務状況、配当が継続されているかなども確認し、長期的に保有できる銘柄かどうかを見極めましょう。 債券投資 債券とは国や地方公共団体、企業などが投資家から資金を調達するために発行する「借用書」のようなものです。債券を購入した投資家は、あらかじめ決められた期間中に利息を受け取り、満期を迎えると額面金額を受け取れます。 債券投資のメリットは、満期や利率があらかじめ決まっているため、収益の見通しを立てやすいことです。例えば満期までの一定期間、決まった日に利息を受け取れるため、比較的安定した収入を期待できます。また額面金額よりも低い価格で債券を購入した場合、満期時に額面金額との差額が利益になることもあります。 債券は一般的に、株式よりも値動きが安定しやすい傾向にありますが、リスクがないわけではありません。 例えば、金利が変動すると債券価格が変動する可能性があります。また外国債券の場合は、為替変動の影響を受けます。発行体の信用力が低下すれば、利息や元本の支払いに影響が出るリスクもあるでしょう。債券投資を行う際は、利回りだけではなく、発行体の信用力や通貨、満期までの期間も確認する必要があります。 不動産投資 不動産投資とは、マンションやアパートなどの物件を購入し、第三者に貸し出すことで家賃収入を得る投資方法です。物件を売却する際に、売却益を得られる可能性もあります。 不動産投資の特徴は、金融機関の融資を活用できる点です。自己資金だけで投資する場合と比べて、大きな資産を取得しやすく、少ない自己資金からでも始められる可能性があります。 また入居者がいれば毎月家賃収入を得られるため、継続的なキャッシュフローを期待することも可能です。管理費やローンの利息、減価償却費などを経費計上でき、不動産所得が赤字になった場合は、給与所得など別の所得と相殺(損益通算)できます。年収が高い方は、所得税や住民税の負担軽減といったメリットにつながることもあるでしょう。 さらに、不動産は実物資産であるため、インフレ時に物件価格や家賃が上昇する可能性があります。株式や債券などの金融資産とは異なる値動きをするため、分散投資の選択肢として検討しやすい点もメリットです。 ただし、不動産投資にもリスクはあります。空室が発生すれば家賃収入が得られず、築年数の経過によって家賃が下落する可能性もあります。修繕費や管理費、固定資産税などの支出も発生するため、購入前に現実的な収支シミュレーションを行うことが重要です。 投資を始める手順 ここからは、実際に投資を始める手順を簡単に解説します。 投資に回す金額を決める まずは、毎月の収入や現在の貯蓄額を踏まえて、投資に回す金額を決めましょう。 先述した通り、投資は余裕資金で行うことが基本です。病気や失業、急な出費に備える生活防衛資金はもちろん、住宅購入の頭金、結婚式の費用、子どもの進学資金など近い将来使う予定のお金も、投資に回さず現金で確保しておきましょう。 その上で、月々の収入からいくらを投資に回せるのかを考えます。将来の資産形成も大切ですが、生活費や娯楽費、自己投資に使うお金とのバランスも重要です。無理のない金額から始め、収入や支出の変化に合わせて投資額を見直していくとよいでしょう。 目的(ゴール)を決める 次に何のために投資をするのか、目的やゴールを決めましょう。 先述した通り、投資の目的は人によって異なります。目的を決める際は「いつ使うお金なのか」「どのくらい必要なのか」をできるだけ具体的にすることが大切です。例えば「20年後までに老後資金を準備したい」「5年後の住宅購入に向けて頭金を貯めたい」など、時期と金額の目安を決めると、投資期間や投資方法を考えやすくなります。 また、人は目標があることで行動を続けやすくなります。大きな目標でなくても構いません。まずは「毎月1万円を投資に回す」「10年後にまとまった資産を作る」など、小さな目標を設定し、投資を続けるモチベーションにつなげましょう。 リスク許容度を考える 投資額や目的が決まったら、ご自身のリスク許容度を考えます。 リスク許容度とは、資産価格がどのくらい変動しても日常生活に支障なく過ごせるかを示す考え方です。言い換えると、資産が一時的に減ったときに、どの程度までなら不安を感じすぎずに運用を続けられるかという、メンタル面と経済状況の許容量を指します。 リスク許容度は、リスクに対する考え方だけではなく、年齢や職業、家族構成、収入、保有資産などによっても変わります。例えば20〜30代の会社員で独身の方は、長期で運用できる時間があり、収入も継続的に得やすいため、ある程度リスクを取りやすいでしょう。 一方で、50〜60代で老後資金がすでにある程度準備できている方が、値動きの大きい金融商品に偏って投資すると、必要以上に大きなリスクを取ることになりかねません。老後資金を使い始める時期が近い場合は、資産を大きく増やすことよりも減らしすぎないことを重視する必要があります。 ご自身がどの程度の値動きに耐えられるのか、生活費や将来の支出に影響が出ないかを考えた上で、投資方法を選びましょう。 資産配分を決め、金融商品を選ぶ 最後に、リスク許容度を踏まえて資産配分を決め、実際に投資する金融商品を選びます。 積極的にリターンを狙いたい場合は株式や株式型の投資信託の割合を高める、安定性を重視したい場合は債券や預金などの割合を高めるなど、リスク許容度に合わせて構成を検討するのが良いでしょう。 投資の方針は一度決めたら終わりではありません。年齢や収入、家族構成、ライフイベント、投資目的への達成度合いによって、適した資産配分は変わります。定期的に運用状況を確認し、必要に応じて資産配分や金融商品を見直しましょう。 投資は基本が大切! ポイントを押さえて着実に資産を増やしましょう 投資初心者の方は、いきなり大きなリターンを狙うのではなく、ローリスク〜ミドルリスクの投資方法から始めることが大切です。投資信託やETF、債券投資などは少額から始めやすく、分散投資もしやすいため、初心者でも検討しやすい方法といえるでしょう。 投資で資産形成を目指す際は「何を買うか」よりも「資産をどのように分けるか」を考えることが重要です。株式や債券、不動産など、値動きの異なる資産を組み合わせることで、一つの資産が値下がりした場合でも、資産全体への影響を抑えやすくなります。 分散投資の選択肢の一つとして、不動産投資を取り入れる方法もあります。不動産投資は、入居者がいれば毎月の家賃収入を期待できる他、金融機関の融資を活用して大きな資産を取得しやすい点が特徴です。また実物資産であるため、インフレ対策としても活用できるでしょう。 投資初心者で不動産投資に興味のある方や、分散投資を行いたい方は、エスリード株式会社へご相談ください。エスリードは、関西エリアを中心にマンションの開発・販売を行っている不動産デベロッパーです。購入前の収支シミュレーションから運用中の管理、将来的な売却までグループ内で一貫してサポートできます。 無料面談や投資について学べるウェビナーを実施しているので、投資について相談したい方はお気軽にご利用ください。
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不動産投資の基礎知識
2026.07.01
会社員が手取りを増やすには? 昇給・転職・副業以外の方法をご紹介
会社員が手取りを増やす方法と聞くと、昇給や転職、副業を思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、給与の支給額を増やす以外にも、所得控除や税額控除を活用して税負担を軽くしたり、投資によって給与以外の収入を得たりする方法があります。 本記事では、会社員が手取りを増やす主な方法や、利用できる所得控除・税額控除をご紹介します。給与以外から収入を得る投資方法や注意点も解説するので、昇給・転職・副業以外の方法で手取りを増やしたい方は参考にしてください。 ※本記事の内容は、2026年7月時点の情報です suggest2 会社員が手取りを増やす方法には、昇給・転職の他に、所得控除や税額控除の活用、投資による給与以外の収入形成がある 所得控除や税額控除を利用するには、年末調整や確定申告などの手続きを正しく行う必要がある ETFや高配当株、債券、不動産投資など継続的な収益を得られる投資を活用すれば、給与以外の収入を期待できる 会社員が手取りを増やす方法 会社員が手取りを増やす方法は、大きく分けて3つあります。 昇給や転職によって給与の支給額を増やす 所得控除や税額控除を利用して課税所得を減らす 給与以外の収入を得る まずは、会社員が手取りを増やす主な方法を整理しておきましょう。 昇給や転職によって給与の支給額を増やす 会社員が手取りを増やす方法として、まず挙げられるのが昇給や転職によって給与の支給額を増やすことです。基本給や各種手当が増えれば、給与から税金や社会保険料が差し引かれた後の手取りも増えます。 昇給は勤続年数の経過や評価、昇進などによって実現するケースが多く、収入アップまでに時間がかかることもあるでしょう。一方で、転職によって給与水準の高い企業や職種に移れば、比較的短期間で収入が大きく増える可能性もあります。 ただし、給与の支給額が増えると、所得税や住民税、社会保険料の負担も増えます。そのため、給与の額面の増えた分がそのまま手取りに反映されるわけではありません。給与アップを目指す際は、額面だけではなく、実際に手元に残る金額も確認しましょう。 所得控除や税額控除を利用して課税所得を減らす 会社員は、毎月の給与から所得税や住民税、社会保険料などが天引きされています。そのため所得控除や税額控除を正しく活用すれば、税負担を軽くできる可能性があります。所得控除と税額控除の違いは、税金を計算する流れの中で「どこから差し引くか」です。 所得控除は、税金を計算する前の所得から差し引くものです。所得控除が増えると、税金を計算する基になる課税所得を圧縮できるため、所得税や住民税の負担を抑えやすくなります。税額控除は、税率をかけた税額から直接差し引くものです。所得から差し引く所得控除とは異なり、税額そのものを減らせる点が特長です。 ただし、控除の種類によっては、年末調整だけでは手続きが完了せず、確定申告が必要になるものもあります。控除の対象になる支出がある場合は、必要書類や申告方法を確認し、忘れずに手続きを行うことが大切です。 給与以外の収入を得る 給与以外の収入を得ることも、会社員が手取りを増やす方法の一つです。副業による収入の他、投資による配当金や利息、家賃収入などを得る方法があります。 給与収入だけに頼っている場合、収入を増やすには昇給や転職を待つ必要があります。一方で、給与以外の収入源を持てば、本業の給与とは別に収入を得られるため、手取りを増やすことが可能です。 ただし、給与以外の収入を得た場合、その内容や金額によっては確定申告が必要になることがあります。また、所得が増えれば所得税や住民税の負担が増える場合もあります。 給与以外の収入を得る際は、収入の増加だけではなく、手続きの必要性や納めるべき税額も確認した上で、方法を検討しましょう。 会社員が利用できる所得控除や税額控除 所得控除や税額控除はどちらも税負担の軽減につながるため、該当する控除がないか、以下の表で確認してみましょう。 なお、控除額や適用条件は、所得税と住民税で異なる場合があります。以下の表では、主に所得税における控除額の目安をご紹介します。 控除名 制度の概要 控除額の目安 主な手続き 配偶者控除・配偶者特別控除 配偶者の所得が一定以下の場合に利用できる控除 配偶者控除は最大38万円、配偶者特別控除も所得に応じて最大38万円 年末調整 扶養控除 生計を一にする扶養親族がいる場合に利用できる控除 一般の扶養親族は38万円、特定扶養親族は63万円など 年末調整 生命保険料控除 生命保険料や介護医療保険料、個人年金保険料を支払っている場合に利用できる控除 所得税は最大12万円 年末調整 地震保険料控除 地震保険料を支払っている場合に利用できる控除 所得税は最大5万円 年末調整 医療費控除 1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に利用できる控除 原則として、支払った医療費から保険金など補填された金額と一定額を差し引いた金額、上限は200万円 確定申告 セルフメディケーション税制 対象医薬品を一定額以上購入した場合に利用できる医療費控除の特例 ※医療費控除との併用不可 対象医薬品の購入額から1万2,000円を差し引いた金額、上限は8万8,000円 確定申告 ふるさと納税 自治体に寄付することで、寄附金控除を受けられる制度 ※節税というより、所得税や住民税の前払いに近い 寄付額から2,000円を除いた金額が、所得税・住民税から控除される ワンストップ特例制度または確定申告 住宅ローン控除 住宅ローンを利用してマイホームを取得・増改築した場合に、一定期間、年末の住宅ローン残高に応じて適用できる税額控除 控除率や控除期間、借入限度額は入居時期や住宅の種類によって異なる 初年度は確定申告、2年目以降は年末調整も可能 特定支出控除 給与所得者が仕事に必要な支出を一定額以上した場合に利用できる控除 ※会社の証明が必要 特定支出の合計額が給与所得控除額の2分の1を超える場合、その超えた部分を控除 確定申告 雑損控除 災害や盗難、横領などによって住宅や家財などに損害を受けた場合に利用できる控除 損害額や所得金額に応じて計算 確定申告 小規模企業共済等掛金控除 iDeCoなどの掛金を支払っている場合に利用できる控除 支払った掛金の全額 年末調整または確定申告 所得控除や税額控除は、該当していても手続きをしなければ適用されません。また控除によって年末調整で済むものと、確定申告が必要なものに分かれます。 ふるさと納税のワンストップ特例制度は、確定申告を行うと無効になる点に注意が必要です。医療費控除などで確定申告を行う場合は、ふるさと納税分も併せて申告しましょう。 控除を活用すれば税負担を軽くできる可能性がありますが、制度によって条件や必要書類、手続き方法が異なります。ご自身が対象になる控除を確認し、忘れずに手続きを行いましょう。 各控除については、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 サラリーマンの節税対策13選|年末調整・確定申告で使える制度や資産形成にもつながる方法を解説 ※参考:国税庁.「No.1180 扶養控除」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1190 配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1140 生命保険料控除」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1145 地震保険料控除」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「医療費控除を受ける方へ」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1129 特定一般用医薬品等購入費を支払ったとき(医療費控除の特例)【セルフメディケーション税制】」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「ふるさと納税をされた方へ」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1211-1 住宅の新築等をし、令和4年以降に居住の用に供した場合(住宅借入金等特別控除)」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1415 給与所得者の特定支出控除」.(参照:2026-06-13). ※参考:国税庁.「No.1110 災害や盗難などで資産に損害を受けたとき(雑損控除)」.(参照:2026-06-13). 給与以外からの収入を得る方法 会社員が手取りを増やすには、給与以外から収入を得る方法もあります。副業によって収入を増やす方法もありますが、本業との兼ね合いや勤務先の就業規則によっては、難しい場合もあるでしょう。 そこで選択肢になるのが、投資によって配当金や分配金、利息、家賃収入などを得る方法です。投資には元本割れのリスクがありますが、資産を保有しながら継続的な収入を得られるものもあります。 ここでは、以下の4つの投資方法をご紹介します。 ETF 高配当株 債券投資 不動産投資 どのように利益を得られるのか、詳しく見ていきましょう。 ETF ETFとは「上場投資信託」のことで、投資信託の一種です。投資信託と同じように、複数の銘柄に分散投資できるのが特長です。一般的な投資信託との違いは、上場しているため、証券取引所が開いている時間であればリアルタイムで売買できる点です。 ETFでは、投資先の株式や債券などから得られる配当や利息を原資として、投資家に分配金を支払います。商品によって分配頻度は異なりますが、年1〜4回程度、分配金を受け取れるものがあります。 ただし、ETFは市場価格が変動する金融商品です。分配金を受け取れる場合でも、売却時の価格が購入時より下がっていれば損失が発生する可能性があります。分配金の有無や頻度だけでなく、投資対象や価格変動リスクも確認して選びましょう。 高配当株 高配当株とは、配当利回りが比較的高い株式のことです。企業が利益の一部を株主へ還元する配当金を目的に投資することで、給与以外の収入を得られる可能性があります。 高配当株は株価が大きく上昇しなくても、年1〜4回程度の配当金による継続的な収入を期待できる点が特長です。銘柄によっては、配当金に加えて株主優待を受けられる場合もあります。 ただし、高配当株も株式である以上、株価下落によって損失が発生する可能性があります。また企業の業績が悪化すれば、配当金が減る「減配」や、配当がなくなる「無配」になることもあるでしょう。 配当利回りの高さだけで銘柄を選ぶのではなく、企業の業績や財務状況、配当の継続性なども確認する必要があります。 債券投資 債券とは国や地方公共団体、企業などが投資家から資金を調達するために発行する借用書のようなものです。債券を購入した投資家は、満期までの一定期間、あらかじめ決められた日に利息を受け取れます。 債券には個人向け国債や社債、地方債、外国債券などの種類があります。債券ごとに満期や金利が決まっているため、購入時点で利息収入の見通しを立てやすい点が特長です。年1〜2回程度、利息を受け取れるものが多くあります。 また額面金額よりも低い価格で債券を購入した場合、満期時に額面金額で償還されれば、その差額が利益になります。 ただし、債券には発行体の信用力が低下すれば価格が下落する可能性があり、発行体が返済不能になれば元本や利息を受け取れない場合もある点に注意が必要です。外国債券の場合、為替変動リスクや地政学リスクなどによって、損失が発生することもあるでしょう。 不動産投資 不動産投資とは、マンションやアパートなどの物件を購入し、第三者に貸し出すことで家賃収入を得る投資方法です。入居者がいる限り、毎月一定の家賃収入を得られるため、給与以外の収入源を作りたい会社員にとって選択肢の一つになります。売却時には売却益を得られる可能性もあります。 また不動産投資では、管理費や減価償却費などを経費として計上した結果、不動産所得が帳簿上の赤字になった場合は、給与所得など他の所得と相殺(損益通算)することが可能です。課税所得を圧縮できるため、所得税・住民税の負担軽減につながる可能性があります。 さらに不動産投資は、金融機関の融資を活用できる点もメリットです。株式や債券などは基本的に自己資金で投資しますが、不動産は融資を利用することで、少ない自己資金でも大きな資産を取得できる可能性があります。 ただし、不動産投資は収入アップだけを目的に安易に始めるべきではありません。空室が発生すれば家賃収入は得られず、家賃下落や修繕費、金利上昇などによってキャッシュフローが悪化する可能性もあるためです。 給与以外の収入源として不動産投資を検討する場合は、購入前に綿密な収支シミュレーションを行い、家賃収入や支出、ローン返済、空室リスクなどを踏まえて無理のない資金計画を立てられるかしっかりと確認しましょう。 会社員が手取りを増やす際の注意点 所得控除や税額控除を活用したり、給与以外の収入源を作ったりする方法によって手取りを増やそうと考えている場合は、以下で解説する注意点に気を付ける必要があります。 年末調整や確定申告で忘れず手続きをする 節税のために支出を増やさない 年末調整や確定申告で忘れず手続きをする 所得控除や税額控除を受けるには、決められた方法で手続きを行う必要があります。対象となる控除があっても、必要な書類を提出しなかったり、確定申告を忘れたりすると、控除を受けられません。 例えば給与所得者が年末調整で生命保険料や地震保険料などの控除を受けるには、保険料控除申告書の提出が必要です。また医療費控除やセルフメディケーション税制、ふるさと納税でワンストップ特例制度を利用しない場合、住宅ローン控除の初年度などは、原則として自分で確定申告を行わなければなりません。年末調整で申請し忘れた控除がある場合も、確定申告によって対応できるケースがあります。 不動産投資によって家賃収入を得た場合や、投資で給与以外の所得を得た場合も、確定申告が必要です。確定申告を行う際は、定められた期間中に書類を提出できるようしっかりと準備しておきましょう。 節税のために支出を増やさない 手取りを増やしたい場合、節税効果だけを目的に支出を増やしすぎないことも大切です。 例えば控除を増やすことばかりに意識が向き、不要な保険に加入したり、必要以上に経費を使ったりすると、結果的に手元に残るお金が減ってしまうことがあります。 またふるさと納税で、控除上限額を超えて寄付すると自己負担額が増える点にも注意が必要です。ふるさと納税の控除上限は課税所得によって決まるため、各種控除を適用したり不動産所得の赤字を反映したりすることで、想定よりも課税所得が圧縮されていることもあるでしょう。控除上限額を正しく把握しておかないと、知らないうちに上限を超えてしまっているケースも考えられます。 節税は、あくまで手取りを増やすための手段の一つです。iDeCoや保険、不動産投資などを活用する際は、節税額だけではなく、支出額やリスク、手元に残るお金とのバランスを確認しましょう。 控除や投資を活用して無理なく手取りを増やしましょう 会社員が手取りを増やす方法は、昇給や転職、副業だけではありません。所得控除や税額控除を正しく活用すれば、税負担を軽くできる可能性があります。またETFや高配当株、債券、不動産投資などを活用すれば、分配金や配当金、利息、家賃収入を得られる可能性もあります。 ただし、控除や投資を活用する際は、手続きやリスクを理解しておくことが大切です。控除を受けるには年末調整や確定申告が必要になる場合があり、投資では元本割れや収入減少のリスクもあります。「いくら手取りを増やせるのか」だけではなく、運用時に発生する支出やリスクへの対策も確認した上で、ご自身の目的に合った方法を選択しましょう。 給与以外の収入源として不動産投資に興味がある方は、エスリード株式会社へご相談ください。エスリードは、大阪を中心に関西圏でマンションの開発・販売を行っている不動産デベロッパーです。購入前の収支シミュレーションから運用中の管理、将来的な売却までグループ内で一貫してサポートできます。 手取りを無理なく増やしたい方は、控除の活用と併せて、不動産投資も選択肢の一つとして検討してみてください。
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ワンルームマンション投資
2026.05.18
ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? 悪徳業者の手口や後悔しないためのポイントを解説
ワンルームマンション投資は、単身者向けマンションの一室を購入し、貸し出すことで収益を得る投資方法です。適切に運用できれば安定した家賃収入が期待できますが、運用方法や判断を誤ると、思うような収益が得られないケースもあります。ワンルームマンション投資で成功するためには、失敗につながりやすい仕組みや背景を理解し、リスクを避けながら運用していくことが重要です。 本記事では、ワンルームマンション投資で失敗してしまうからくりや、失敗したと感じた場合の対策、後悔しないためのポイントなどを解説します。悪徳業者の代表的な手口についてもご紹介するので、ワンルームマンション投資に興味がある方や、現在の運用に不安を感じている方はぜひ参考にしてみてください。 suggest2 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとして、事前の準備・確認不足や運用中の判断ミスなどが挙げられる 失敗したと感じたら投資の目的と現状を再確認し、管理会社・賃貸仲介会社の変更や広告の掲載、ローンの借り換えなどを検討する ワンルームマンション投資で失敗しないためには、投資の目的を明確にした上で、築年数・不動産会社・立地などを考慮することが大切 東証プライム上場企業のエスリードでは、無料で不動産投資のシミュレーションができるシートをご用意しています。 以下からお気軽にダウンロードしてみてください。 【エスリードのおすすめ物件情報】 JR大阪環状線・大和路線「今宮」駅 徒歩2分 Osaka Metro御堂筋線・四つ橋… 大阪府大阪市浪速区大国3丁目8番4 エスリード 難波ALLURE 所在地 大阪府大阪市浪速区大国3丁目8番4 交通情報 JR大阪環状線・大和路線「今宮」駅 徒歩2分 Osaka Metro御堂筋線・四つ橋線「大国町」駅 徒歩6分 住居専有面積 21.09~21.80㎡ 間取り 1K 資料請求 物件詳細 他にもエスリードで公開中の物件はこちらからもご確認いただけます。ぜひご覧ください。 ワンルームマンション一覧:https://www.eslead.co.jp/property-investment/ ファミリータイプマンション一覧:https://www.eslead.co.jp/property/ ワンルームマンション投資の仕組み ワンルームマンション投資とは、単身者向けマンションの一室を購入し、その物件から利益を得る投資方法です。多くの場合、物件は自己資金だけではなく不動産投資ローンを利用して購入します。なお、ワンルームマンション投資で得られる収益には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。 インカムゲインとは、所有するマンションの一室を貸し出すことによって得られる家賃収入のことです。ただし、家賃収入がそのまま収益になるわけではありません。家賃収入から、物件の管理費や修繕費、毎月のローンの返済額などを差し引いて残った額が収益となります。 キャピタルゲインは、所有している物件を売却した際に得られる売却益のことです。物件の売却価格から、取得費用や諸経費を差し引いて残った額が収益となります。 現在は長期にわたって毎月一定の収入を得られるインカムゲイン重視の不動産投資が主流です。インカムゲイン重視の不動産投資であれば、大きなリスクなく安定的に資産を増やしていけるでしょう。 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? ワンルームマンション投資は資産形成を行える投資方法の一つですが、投資である以上、リスクがあることは認識しておくべきです。しかし「投資 = 怖いもの」というわけではありません。ワンルームマンション投資で「失敗した」と感じるのにはいくつかのパターンがあるため、事前に知っておけば回避できるでしょう。 ワンルームマンション投資は、主に以下のような理由で失敗するケースが多いです。 ワンルームマンション投資を行う目的を明確にしていない 物件の購入時に認識の齟齬がある 条件の良い不動産投資ローンを利用できていない 悪徳業者から物件を購入してしまう 売却すべきではない物件を売ってしまう それぞれについて詳しく見ていきましょう。 【失敗するからくり①】ワンルームマンション投資を行う目的を明確にしていない 投資の成否は、投資をする上で設定した目的を達成できたかどうかで決まります。目的があいまいなままだと、途中の収支だけを見て「失敗した」と判断してしまいやすいです。その結果、実際には順調なのに、焦って物件を売却してしまい、結果的に損失が出てしまうケースもゼロではありません。 例えば、老後資金の確保を目的としてワンルームマンション投資を行う場合、長期間運用して老後も家賃収入を得られればその投資は成功といえるでしょう。インフレによる建築コストの増加で物件価格は上昇傾向にあり、特に東京はマンション価格が高騰しているため、ローン完済までの間は一定の持ち出しが発生するかもしれません。しかし、長期運用をしてローンを完済した後は家賃収入がほとんどそのまま収益になるため、老後資金の確保という意味では失敗ではないといえるでしょう。不動産価格が想定ほど上がっていなかったとしても、安定した家賃収入を得られていれば、投資として成立していると考えられます。 反対に不動産価格が少し上がったからといって短期間で物件を売却してしまい、最終的に手元に数百万円程度しか残らなければ、老後資金の確保という意味では成功とはいえないかもしれません。売却益を元に新たに物件を購入して不動産投資を拡大するのであれば別ですが、売却して投資を終了してしまう場合は、老後資金の確保という当初の目的を十分に達成できない可能性があります。 このように投資の目的が明確でないと、現在の状況を正しく判断できない可能性があります。目的があいまいなまま、目先の利益に捉われて焦って売却しないように注意しましょう。 【失敗するからくり②】物件の購入時に認識の齟齬がある 物件を購入する際に、不動産会社との間で認識齟齬が生じている場合も、ワンルームマンション投資で失敗しやすいので注意しましょう。こうしたトラブルは、物件についての説明が十分でなかったり、内容が分かりにくかったりすることで起こりやすいです。 例えば、物件のメリットばかりが強調され、デメリットやリスクについて十分に説明されないまま話が進んでしまうケースがあります。また「表面利回り」だけが示され、管理費や毎月のローン返済額、各種税金などを踏まえた現実的なシミュレーションが提示されないことも。そのまま契約に進んでしまうと、想定よりも利益が出ずに後悔してしまうかもしれません。 こうした失敗を防ぐには、疑問に感じる部分があれば遠慮せずに質問し、内容をしっかりと理解した上で不動産投資を始めることが大切です。 【失敗するからくり③】条件の良い不動産投資ローンを利用できていない 不動産投資では、物件を購入する際に不動産投資ローンを利用するのが一般的です。ただし、一口に不動産投資ローンといっても、融資額や金利、融資期間などの条件は金融機関によって異なります。自分にとって条件の良いローンを選べていないと、投資の目的を達成できなかったり、想定していたほどの収益を得られなかったりするかもしれません。 提携している金融機関は、不動産会社によって異なります。一概にはいえませんが、中小規模の不動産会社の場合、提携している金融機関が限られているケースも少なくありません。大手の不動産会社は提携している金融機関が多い傾向にあるため、さまざまな選択肢の中から適したローンを選びやすいでしょう。 【失敗するからくり④】悪徳業者から物件を購入してしまう ワンルームマンション投資では、悪徳業者と契約してしまうリスクもあります。悪徳業者はさまざまな方法で契約を持ちかけ、収益が出にくい物件を購入させようとすることがあるので注意が必要です。 ここからは、悪徳業者が仕掛けてくることの多い代表的なケースをご紹介します。騙されないためにも、事前に手口を把握しておきましょう。 過剰な営業トークに乗せられてしまう 悪徳業者は、耳ざわりの良い言葉を巧みに使いながら営業をかけてくることがあります。例えば「期間限定の優良物件」「今だけ特別値引き」「人気が高く抽選になる可能性がある」「確実に資産形成につながる」といった魅力的な言葉は、悪徳業者の常套句です。 こういった言葉に流されてしまうと的確な判断ができず、自身の投資目的に合わないワンルームマンションを購入してしまう可能性があります。その結果、思うような収益が出ずに「儲からない」と後悔してしまう恐れもあるでしょう。 恋愛商法で相場より高い物件の契約を促される マッチングアプリで知り合った異性から不動産投資を勧められ、不利な条件の物件を購入してしまうケースもあります。恋愛感情に付け込み、高額な投資物件を契約させる手口は「恋愛商法」や「ロマンス詐欺」と呼ばれるものです。 悪徳業者は「投資コンサルタント」や「ファイナンシャルプランナー」などの専門家と名乗って信用させた上で「二人の将来のため」などと言って、物件の購入を促すことがあります。このようなケースでは、物件を購入した後に突然連絡が取れなくなり、その時点で詐欺だったと気付くことも少なくありません。マッチングアプリ経由で知り合った異性から投資を勧められても、応じないようにしてください。相手が専門家を名乗っていたとしても、安易に信用して契約を進めるのは危険です。 過大な収支シミュレーションを提示される 不動産投資の話を進める際には、購入後にどの程度の収益が見込めるのか、不動産会社から収支シミュレーションを提示されることが一般的です。しかし悪徳業者の場合、実際とはかけ離れた過大なシミュレーションを提示してくる可能性があります。例えば、以下のようなシミュレーションになっている場合は注意しましょう。 相場より高い家賃設定であるにもかかわらず、常に入居者がいる想定( = 空室率0%)になっている 家賃の下落や修繕費などの出費を極端に少なく見積もっている など 投資物件の購入に住宅ローンの利用を勧められる 悪徳業者の中には、投資物件を購入する際に住宅ローンの利用を勧めてくるケースもあります。 住宅ローンは、本来契約者やその家族が住むための住宅の購入や増改築を目的としたローンで、不動産投資ローンよりも金利が低いのが特徴です。そのため「住宅ローンを利用した方が金利が低くてお得」「住宅ローン控除も受けられる」といった説明で契約を促してくることがあります。 しかし、不動産投資物件への住宅ローンの利用は、金融機関との契約上認められていません。もし住宅ローンの不正利用が発覚した場合、以下のようなペナルティを受ける可能性があります。 借入金の一括返済を求められる 今後、金融機関との取引ができなくなる 詐欺罪として告訴される 不動産投資ローンではなく、住宅ローンの不正利用を勧められた場合は絶対に断ってください。 オーナーチェンジ物件での偽装入居や退去予定の隠ぺい 不正な手口を使って取引を進めようとする悪徳業者も存在します。 例えば中古のワンルームマンションを購入する場合、すでに入居者がいる状態で売買する「オーナーチェンジ」という形が取られるケースがあります。オーナーチェンジは、物件の購入後すぐに家賃収入を得られることや、入居者募集の手間がかからないことがメリットです。 しかし悪徳業者の場合、偽装入居を行ったり退去予定を隠したりして、契約を進めるケースがあります。アルバイトなどを一時的に入居させて入居者がいるように見せかけ、物件の引き渡しが終わった直後に退去させるといった事例も実際に起こっています。 このようなケースでは、物件の購入後すぐに空室が発生してしまうので、想定していた家賃収入を得られません。また入居者の募集費用もかかるため、当初の収支計画が大きく狂ってしまう可能性が高いです。 直近で行われる大規模修繕工事の隠ぺい マンションでは、一定の周期で大規模修繕工事が行われます。しかし悪徳業者の中には、近いうちに予定されている大規模修繕工事を伝えずに、契約を進めるケースもあります。 ワンルームマンションを購入してすぐに大規模修繕工事が実施された場合、想定していなかった費用が発生して困ってしまう可能性があります。 また大規模修繕工事の実施後は、共用部分の維持管理や将来の修繕に備えるため、所有者から集める修繕積立金が値上げされるケースもあります。こうした負担が増えるとランニングコストが想定よりも高くなり、当初考えていた収支計画が崩れてしまうでしょう。 手付金の貸し付けを提案される 手付金とは、不動産の売買契約時に買主から売主に支払う証拠金のことです。特約によって除外されている以外の理由で契約を破棄する場合、買主都合であれば手付金の没収、売主都合であれば手付金の倍額を買主に支払うことによって、契約を破棄できます。 手付金はローンの実行前に支払う必要があるため、その分を自己資金で用意する必要があります。目安は物件価格の5〜10%程度で、売主が不動産会社(宅地建物取引業者)の場合は、売買金額の20%までという上限が設けられています。つまり2,000万円の物件を購入する際には、100万〜200万円程度の手付金を用意する必要があるということです。 手付金の捻出が難しい買主に対して、営業担当者が立て替えるからと契約を勧誘してくることがありますが、これは明確な宅地建物取引業法違反です。 また逆に、手付金は不要としておきながら、後に買主都合で契約を解除をさせて、法外な損害賠償を請求してくるケースもあります。手付金なしで契約を進めた場合、買主側から解約の申し入れをすると、物件の申し込みから解約の申し入れまでの期間、売主はその物件を売る機会を損失したことになるため、その機会損失に対して損害賠償請求を行えるようになります。この方法を悪用し、損害賠償金を搾取する悪徳業者もいるのです。 特にフルローンの利用を検討している方の中には、一時的とはいえ、数百万円もの現金を用意するのが難しいという方もいるかもしれません。しかし、手付金には買主を守る効果もあります。物件の売買契約を進める際には、必ず自分で手付金を用意し、支払うようにしましょう。 【失敗するからくり⑤】売却すべきではない物件を売ってしまう 中古物件の買取再販業者の中には、自社で再販する物件を確保する目的から、本来は売却に適していないタイミングにもかかわらず、売却を促してくる業者も存在します。そのような場合、以下のような理由で不安を煽ってくるかもしれません。 キャッシュフローがマイナスということは、毎月マイナスが増えていっているということを自覚していないのですか? このまま物件を所有し続けると破産する このエリアは最悪 悪徳業者から販売された物件なので、早く手放した方がよい サブリース契約は詐欺 建物に瑕疵がある 今後リフォーム費用が高額になる 今売っておかないと、これ以上築年数がかさむと売却できなくなる しかし、インカムゲインを目的としたワンルームマンション投資は、先述した通り、長期的に家賃収入をコツコツ得る投資手法です。十分な戦略がないまま、業者に促された通りに売却してしまうと、後悔する可能性があります。 このような情報を受け取った場合は、発信している企業の立場や背景を把握した上で、その内容が本当に正しいものなのかを冷静に判断しましょう。 ワンルームマンション投資で失敗したと感じた場合の対策 ワンルームマンション投資を始めたものの「すでに失敗してしまったかもしれない」と感じることもあるかもしれません。ワンルームマンション投資で失敗したと感じた場合、以下の対策を取りましょう。 ワンルームマンション投資を行う目的と現状を再確認する 管理会社や賃貸仲介会社を変更する 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう ローンの借り換えを検討する 早めの損切りが最良な場合は売却をする ワンルームマンション投資を行う目的と現状を再確認する ワンルームマンション投資で失敗したと感じた場合は、まずは投資を始めた目的を改めて確認しましょう。 投資の目的は、老後資金の確保や節税対策、数年以内に必要になる資金の積み立てなど人によってさまざまです。自分がどのような目的で投資を始めたのかを整理し直すことで、今後どのような方針で運用していくべきかを判断しやすくなります。 また、現在の自己資金や借入額などの状況も併せて確認しましょう。目的に対しての進捗や、今後運用を続けた場合の収支を改めてシミュレーションすることも、今後の対策を考える上で重要な判断材料になります。 管理会社や賃貸仲介会社を変更する ワンルームマンション投資で思うような結果が出ていない場合、管理会社や賃貸仲介会社の変更を検討することも対策の一つです。 例えば以下のような状況が続いている場合は、管理体制の見直しを検討してみましょう。 空室が数カ月以上続いている 手数料が相場より高い(平均は家賃収入の3〜10%程度) 対応が不十分または遅い こういった場合に管理会社や賃貸仲介会社を変更すれば、空室率が改善したり、管理コストを抑えられたりする可能性があります。 ただし「手数料が安い」という理由だけで、安易に乗り換えるのはおすすめできません。費用が安い分、管理業務が十分に行われなかったり、対応範囲が限定されてしまったりするケースもあり、結果としてオーナーの負担が増えてしまうこともあります。また空室率が上昇してしまうリスクもゼロではありません。 乗り換え先を選ぶ際には、以下のようなポイントを確認した上で慎重に検討しましょう。 対応範囲と内容 空室率 手数料 口コミ・評判 対応実績 なお、同じグループ内に不動産管理会社や賃貸仲介会社を持つ不動産会社から物件を購入すると、物件の管理や入居者の募集も丸ごと依頼できるというメリットがあります。同じグループの物件であるため、丁寧に管理してくれたり、優先的に入居者の募集をしてくれたりすることもあるでしょう。ワンルームマンションを購入する際は、そういった大手グループの不動産会社を選ぶのもおすすめです。 ※参考:賃貸住宅管理業法ポータルサイト.「賃貸住宅管理業登録の方法」.(参照2026-03-23). 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう 空室がなかなか改善しない場合、賃貸仲介会社に広告費(AD)を支払うという方法もあります。広告費を支払う分、経費は増えてしまいますが、優先的に当該物件を紹介してもらうことができ、入居者が決まる可能性が高まります。 ただし広告費を支払って、優先的に物件を紹介してもらえたからといって、必ず入居者を見つけられるわけではありません。物件の魅力や条件などによっても入居率は変動します。そのため広告費を支払うだけで終わりにせず、物件そのものの価値を高めていくことが大切です。 ローンの借り換えを検討する 現在利用している不動産投資ローンの金利が高い場合は、借り換えを検討するのも一つの方法です。 今よりも低金利のローンに借り換えることができれば、毎月の返済額を抑えられる可能性があります。特に返済期間が長く残っている場合は、借り換えによって負担を大きく軽減できるかもしれません。 ただし、借り換えの際には諸経費が発生します。「ローンの借り換えをせずに、そのまま返済した場合の総支払額」と「ローンを借り換えた場合の返済総額 + 諸費用」を比較し、どちらにメリットがあるかを判断した上で進めましょう。 早めの損切りが最良な場合は売却をする 運用しているワンルームマンションで赤字が続く場合は、早めの損切りが有効な場合もあります。ご自身の投資目的を踏まえた上で、以下の条件がそろっている場合は、売却を検討するのも一つの選択肢です。 ローンの返済が滞っている 家計が毎月赤字で貯金が底を突きそう 空室率が上昇している 家賃の値下がりが続いている 自己資金の余裕がなくなってきている 上記の条件を満たさない場合は、まだ売却せずに、他の対策で改善できる可能性もあります。 またワンルームマンションを購入してから5年以内に売却を検討している場合は、税金の面にも注意が必要です。不動産を売却して得た利益は譲渡所得として課税されますが、所有期間によって税率が異なります。所有期間が5年以下の場合は「短期譲渡所得」となり、5年を超える場合の「長期譲渡所得」と比べて税率が高く設定されています。そのため基本的には、所有期間が5年経過するのを待ってから売却することをおすすめします。 売却を判断する際は現在の運用状況だけではなく、売却時の収支や税金も含めて総合的に検討することが大切です。 ※参考:国税庁.「No.3202 譲渡所得の計算のしかた(分離課税)」.(2025-04-01). ワンルームマンション投資で後悔しないためのポイント ワンルームマンション投資にはリスクもありますが、適切に運用することで安定した収益を得られる可能性が高まります。最後に、後悔しないためのポイントとして、以下の8つを押さえておきましょう。 不動産投資の目的を明確にする 不動産投資初心者には新築がおすすめ 信頼できる不動産会社に依頼する 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 現実的な収支計画を立てる キャッシュフローに余裕を持たせる 複数の投資手法を組み合わせてリスク分散をする 不動産投資の目的を明確にする ワンルームマンション投資を始める際は、投資によって何を達成したいのかを明確にしておくことが大切です。 先述した通り、投資の目的がはっきりしていれば、適切な投資判断を行えるようになります。自身の状況やニーズに合わない物件や戦略を選んでしまうリスクを抑えられるので、失敗の可能性を下げられるでしょう。 不動産投資初心者には新築がおすすめ 不動産投資初心者の方は、比較的運用しやすいとされる新築のワンルームマンションから始めるのがおすすめです。 新築物件の場合、以下のような理由から運用の難易度は比較的低くなります。 入居者が集まりやすい 建物や設備の修繕リスクが比較的低い デベロッパーにまとめて任せられるケースが多い 特にデベロッパーに丸ごと依頼できるのは、新築物件の強みの一つです。中古物件の場合、物件の元の所有者や仲介会社、管理会社、賃貸仲介会社など、それぞれとやり取りを行わなければなりません。新築物件なら、販売しているデベロッパーが購入から管理、賃貸仲介まで対応してくれるケースも多く、手続きや運用の手間を減らせる可能性があります。 なおエスリード株式会社は、東証プライム市場に上場している不動産デベロッパーです。グループ内に不動産管理会社や賃貸仲介会社を有しており、物件の購入から管理、入居者募集、そして将来的な売却まで丸ごとお任せいただけます。 信頼できる不動産会社に依頼する 繰り返しになりますが、どの不動産会社を選ぶかによっても、不動産投資の結果は大きく変わります。不動産会社選びの際にチェックすべき主なポイントは以下の通りです。 需要の高い立地で開発をしている 不動産売買の実績が豊富 グループ内に管理会社や賃貸仲介会社がある 資本金額が大きい 上場している 大手金融機関と提携している 現実的な収支シミュレーションを提示してくれる 営業担当の対応が丁寧で誠実な対応をしてくれる 不動産会社を選ぶ際は、1社だけで判断するのではなく、複数の会社とやり取りを行って提示されたデータや対応を比較しながら、信頼できるパートナーを見つけましょう。 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ ワンルームマンション投資で後悔しないためには、将来にわたって安定した需要が見込めるエリアの物件を選ぶことが重要です。 現在の人気だけを基準に物件を選んでしまうと、将来的に需要が落ちてしまう可能性もあります。人口動向や再開発計画なども確認し、長期的にニーズが見込めるエリアを選ぶことで、空室リスクを抑えやすいでしょう。 一般的に建物は、築年数が経つほど資産価値が下がり、それに伴って家賃も下がる傾向にあります。しかし需要の高いエリアであれば、築年数が経過しても家賃の下落を抑えられるかもしれません。また一定の需要がある場合、物価上昇に合わせて家賃を引き上げられる可能性もあります。 エリアの災害リスクを確認することも大切です。日本ではどの地域であっても、自然災害のリスクがあります。ハザードマップや地盤の状況を確認し、エリアごとの災害特性を把握した上で物件を選びましょう。加えて火災保険や地震保険に加入するなど、万が一に備えてください。 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 先述した通り、不動産会社によって提携している金融機関の数や種類は異なります。不動産投資で後悔しないためには、金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼をして、自身に適した金融機関を探しましょう。 一般的に、大手の不動産デベロッパーは提携している金融機関が多く、融資額や金利、融資期間などを比較検討しやすいです。 現実的な収支計画を立てる ワンルームマンション投資で後悔しないためには、現実的な収支計画を立てることも重要です。 シミュレーションの段階で、空室率がゼロの前提になっていたり、経年劣化による家賃下落の可能性が考慮されていなかったり、修繕費などの費用が含まれていなかったりすると、実際に運用したときに想定よりも収益が少なくなる可能性があります。 そのため、物件購入前には初期費用だけではなく、管理費や修繕費、ローンの返済、各種税金といったランニングコストも含めて細かく確認しておくことが大切です。それらのコストを踏まえて、現実に近い形でシミュレーションをして収支計画を立てましょう。また、やや厳しめの条件でシミュレーションをすることで、想定外のリスクに備えやすくなります。 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 キャッシュフローに余裕を持たせる キャッシュフローに余裕を持たせておくことも、ワンルームマンション投資で後悔しないために重要なポイントの一つです。ここで言うキャッシュフローとは、収入(家賃収入だけではなく給与収入を含む)から生活費やローン返済額、投資にかかる経費などを差し引いたときに手元に残る現金のことです。 キャッシュフローに余裕がない状態で運用を続けていると、突発的に資金が必要になった場合に支払いが難しくなる可能性があります。その結果、事前に立てた投資戦略とは異なるタイミングで物件を売却せざるを得なくなるかもしれません。 急な出費が発生した際にも柔軟に対応できるようにするためには、状況に応じて以下のような戦略を検討するとよいでしょう。 自己資金に余裕がある場合は、物件購入時に頭金を支払う フルローンで物件を購入し、手元に資金を残しておく 前者の場合は手元の資金は減ってしまいますが、毎月のキャッシュフローに余裕を持てます。一方、後者の場合はフルローンで購入するため、利息の分だけ返済総額が増え、毎月の返済額も大きくなってしまう可能性はありますが、万が一のときの資金を手元に残せるでしょう。それぞれメリットが異なりますが、大切なのは生活費などを含めていざというときに困らないように現金を確保しておくことです。自身の状況や投資戦略に合わせて、無理のない資金計画を立ててください。 複数の投資手法を組み合わせてリスク分散をする ワンルームマンション投資で後悔しないためには、複数の投資手法を組み合わせ、リスク分散を図りましょう。 不動産投資に限らず、投資では資産を一つに集中させるよりも、分散して運用する方がリスクを抑えやすいです。ワンルームマンション投資だけに頼るのではなく、他の投資と組み合わせて資産形成を行えば、万が一ワンルームマンション投資がうまくいかなかった場合のリスクヘッジになります。 投資商品には、株式(国内・海外)、投資信託(国内・国外)、NISA(国内・国外)、債券(国内・国外)、外貨、FX、暗号資産、金・銀・プラチナなど、さまざまな種類があります。それぞれ特徴や強みが異なるため、自身の投資目的に適したものを選ぶようにしましょう。 また不動産投資で十分な融資を受けられるのであれば、2部屋以上の物件を購入してリスクを分散させる方法もあります。ただし複数の物件を所有する場合は、立地や需要、部屋の仕様などを確認した上で、どの物件にするのか総合的に判断することが重要です。同じような条件の物件ばかりに投資するのではなく、エリアを大阪と名古屋にするなど、リスクを分散できる組み合わせを意識しましょう。 失敗するからくりを理解した上でワンルームマンション投資を始めましょう ワンルームマンション投資で後悔しないためには、収益が生まれる仕組みや失敗につながるからくりを理解し、目的を明確にした上で始めましょう。 また投資を成功させるには、信頼できる不動産会社を選ぶことも重要なポイントの一つです。サポート体制が整っており誠実な対応をしてくれる不動産会社であれば、運用中に悩みや問題が発生した場合でも、適切なアドバイスやサポートを受けられる可能性が高いです。 エスリード株式会社では、大阪・名古屋を中心に、好立地の新築マンションをご紹介しています。グループ内に管理会社や賃貸仲介会社があり、物件の管理から入居者の募集まで丸ごと任せられるため、初めて不動産投資に取り組む方でも安心です。ワンルームマンション投資を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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ワンルームマンション投資
2026.04.22
大阪ミナミで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説
難波や心斎橋を中心とする大阪の「ミナミ」は、大阪を代表する繁華街として知られ、多くの人が行き交うエリアです。観光地としての人気も高く、インバウンド需要の拡大を背景に、訪日外国人も増えています。 そんなミナミでは近年開発事業が活発に進められており、不動産投資先としての関心も高まっているのをご存知でしょうか。 本記事では、不動産投資を検討している方に向けて、ミナミが投資先として注目されている理由や、投資するメリット、押さえておきたい注意点を解説します。今後さらなる発展が期待されるミナミの特徴を理解し、投資判断の参考にしてください。 suggest2 大阪「ミナミ」では、グレーターなんばやグレーターミナミ、難波千日前地区再開発、なにわ筋線の開通などにより、今後も街の利便性やにぎわいの拡大が期待されている 東京と比べると、大阪ミナミのワンルームマンションは物件価格が安く、表面利回りも高い傾向にある ミナミで不動産投資を始める際は、詐欺リスクや災害リスクを把握した上で、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切である 大阪の「ミナミ」はどんな街? 大阪でよく使われるエリアの呼び方に「キタ」と「ミナミ」があります。大阪駅周辺の梅田エリアが「キタ」と呼ばれるのに対し「ミナミ」は大阪市中央区から浪速区にかけて広がる地域のことです。 ミナミは古くから商業の中心として発展してきたエリアで、難波や心斎橋、道頓堀、千日前といった繁華街もその一部に含まれます。現在も多くの人でにぎわっており、大阪を代表する繁華街の一つとして知られています。 またなんばグランド花月やTOHOシネマズなんばといったエンターテインメント性あふれる文化施設の他、大丸心斎橋店や大阪高島屋、なんばパークスなどの大型商業施設や人気ブランドの路面店、インパクトのある看板が並ぶ個性的な街並みも、ミナミならではの魅力です。リーズナブルに楽しめる飲食店が多いことも、このエリアの大きな特徴といえます。 さらに近年は、2031年開業予定のなにわ筋線に関連した再開発や周辺整備が進められており、今後は恵美須町や新今宮方面も含めて、ミナミ周辺の回遊性やにぎわいがさらに広がっていくことが期待されています。 不動産投資先として大阪のミナミが注目されている理由 近年、大阪の「ミナミ」は不動産投資先として高い注目を集めています。ここでは代表的な理由を3つご紹介します。 高いインバウンド需要 開発による将来性 ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 「グレーターミナミ」の活性化 淀屋橋ステーションワンの建設 難波千日前地点再開発プロジェクト なにわ筋線開業による交通利便性の向上 高いインバウンド需要 不動産投資先としてミナミが注目されている理由の一つは、国内でも特にインバウンド需要が高いエリアであることです。 観光庁の「宿泊旅行統計調査(2025年1〜12月・年間値速報)」によると、日本全体の延べ宿泊者数は6億5,348万人泊、そのうち外国人延べ宿泊者数は1億7,787万人泊で、全体の27.2%を占めています(※1)。また客室稼働率は全国平均で61.8%となる中、大阪府は78.8%と最も高い水準となりました。ミナミを含む大阪エリアは、訪日外国人の宿泊・観光需要が特に集まりやすい地域といえます。 また大阪観光局の調査によると、大阪を訪れた外国人の数は、大阪・関西万博なども追い風となり、前年度比121%で増加しました(※2)。ショッピングや観光、グルメを一度に楽しめるミナミは、訪日外国人のニーズを満たすエリアとして海外でも紹介されているので、今後も高いインバウンド需要が続くと考えられるでしょう。 ※1参考:国道交通省 観光庁.「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(速報値))」.(2026-02-27). ※2参考:大阪観光局.「来阪訪日客数推計(1月発表)」.(参照:2026-04-05). 開発による将来性 開発による将来性の高さも、ミナミが不動産投資先として人気を集めている理由です。ここからは、具体的にどのような開発プロジェクトが行われているのか見ていきましょう。 ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 「グレーターなんば」は、難波を主要拠点とする南海電鉄が中心となって進めている再開発プロジェクトです。南海グループは、このエリアを「アジアNo.1のまち」「インバウンドが一泊したいまち」へ育てる方針を掲げており、難波を起点に複数のエリアで段階的な整備を進めています。 こうした方針を背景に、宿泊需要を取り込むためのホテル開発も活発です。2022年には「OMO大阪(星野リゾート)」が、2024年には西日本最大級の規模を誇る「アパホテル&リゾート〈大阪なんば駅前タワー〉」が開業しました。また2023年に誕生した新街区「なんばパークス サウス」には、日本初進出となるタイの高級ホテル「センタラグランドホテル大阪」や「ホテル京阪 なんば グランデ」がオープンしました。同エリアにはオフィスや店舗機能を持つ「パーク サウス スクエア」も整備され、なんば駅以南のにぎわい創出を担う拠点となっています。 2031年には商業施設やオフィスを併設したホテル「ハイアット セントリックなんば大阪」の開業も予定されており、国内外からの来訪者のさらなる増加が見込まれています。 さらに「なにわ筋線」の開業に併せて整備が予定されている「南海 新難波駅(仮称)」周辺には洗練されたカフェ、インテリア雑貨、ファッションのショップが立ち並ぶ「大阪の代官山」とも呼ばれる堀江エリアがあります。ファッションに敏感なお洒落な人が集まる場所としてエリア一体がブランド化されており、堀江に住むことがステータス、という方も多くいます。これまで観光や娯楽のイメージが強かった難波ですが、今後は「住む街」としての側面も強まっていくでしょう。 ※参考:南海電気鉄道株式会社.「南海グループ 統合報告書2025」.(参照:2026-04-05). 「グレーターミナミ」の活性化 大阪では、都心南部の難波・新今宮・阿倍野・天王寺・上本町エリアと、泉州・南河内といった大阪府南部を一体として捉え「グレーターミナミ」という新たな都市圏としての活性化が進められています。 このエリアは商業・観光拠点を持つことに加え、関西国際空港に近く、歴史・文化・自然・食など多彩な魅力を備えている点が強みです。一方で、個々のエリアの魅力が十分につながっておらず、来訪者が周遊しにくいことや、都心部から大阪南部へ人の流れを広げきれていないことが課題とされてきました。 こうした課題を解消し、より魅力的な都市圏へ育てるために、大阪商工会議所は推進委員会を立ち上げ、グレーターミナミの活性化に向けた提言を進めています。例えば「グレーター・テロワール」プロジェクトでは、大阪南部が持つ食・観光・自然といった地域資源を生かした観光振興を行っています。また「グリーン・ベイ」プロジェクトでは、カーボンニュートラル時代に適したベイエリアの創出を目指し、企業や教育機関の誘致を行う方針です。 これらの取り組みを通じて、大阪南部全体の回遊性や魅力が高まれば、観光客だけではなく働く人や暮らす人にとっても選ばれやすいエリアへと変化していく可能性があります。その結果、ミナミを含む大阪南部では生活拠点としてのニーズや定住人口の増加も期待できるでしょう。 淀屋橋ステーションワンの建設 キタとミナミの中間に位置する淀屋橋では、2025年に高さ約150メートルの複合ビル「淀屋橋ステーションワン」が完成しました。関西屈指のオフィスエリアである淀屋橋から本町の御堂筋沿いにおいてエリアNo.1の高さを誇り、オフィス・商業・飲食・イベント機能を兼ね備えた複合施設として整備されています。 この開発は「日土地淀屋橋ビル」と「京阪御堂筋ビル」を一体的に再整備したプロジェクトです。御堂筋と土佐堀通が交差する淀屋橋交差点の南東側で進められ、仕事と日々の暮らしをつなぐ場所として、新たなにぎわいを見せています。 また交差点の西側では「淀屋橋ゲートタワー」の開発も進んでおり、周辺一帯で街の更新が進んでいます。これまでオフィス街の印象が強かった淀屋橋ですが、今後はキタとミナミを結ぶ中間拠点として、人の流れを生み出す役割も担っていくでしょう。 ※参考:YODOYABASHI Station One.「淀屋橋ステーションワンとは」.(参照:2026-03-28). 難波千日前地点再開発プロジェクト なんば駅周辺では、なんさん通りを挟んだ「大阪高島屋」の東側に当たるエリアで、新たな再開発プロジェクトが進められています。計画では、高さ100メートルを超える複合ビルの建設が予定されており、完成は2031年3月を目指しています。 この建物には、先述した関西初進出となるブティックホテル「ハイアット セントリック なんば大阪」が入る他、低層階には地下街と直結した商業施設、上層階にはオフィスが配置される計画です。商業・オフィス・宿泊機能を兼ね備えた、ミナミの新たなランドマークとなることが期待されています。 また1階部分は、なんば広場やなんさん通りが段差なくつながる設計となっており、地下から地上までを貫く吹き抜け空間が設けられるなど、開放感のある空間づくりも計画されています。さらに、地下2階から地上2階にかけては立体的な多目的広場も整備される予定で、ミナミらしいにぎわいを生み出す場になるでしょう。 立地は、関西国際空港と直結する南海なんば駅の東側に位置しており、空港からのアクセスの良さも特長です。今後はミナミ観光の新たな拠点として、注目を集める存在となりそうです。 ※参考:NANKAI.「(仮称)「難波千日前地点再開発プロジェクト」始動 「ハイアット セントリック」関西初上陸! 商・働・泊の複合ランドマーク誕生!」.(2025-08-21). なにわ筋線開業による交通利便性の向上 ミナミが不動産投資先として注目される理由の一つに、交通アクセスの向上が挙げられます。もともとミナミは複数の鉄道路線が集まるエリアで、大阪の中でも移動しやすい地域として知られています。加えて「なにわ筋線」が2031年春に開通すれば、大阪駅から中之島、西本町を経由し、JR難波駅や南海電鉄の新難波駅(仮称)、新今宮駅方面までつながる見込みです(※)。 これにより、ミナミとキタを結ぶ新たな動線が生まれ、移動の選択肢が広がると考えられています。特に関西国際空港や新大阪駅といった広域交通の拠点との接続が強化されることで、ミナミ周辺の利便性はさらに高まるでしょう。訪日外国人はもちろん、国内の観光客にとってもミナミはより訪れやすいエリアになっていくことが期待されます。 人の流れが活発になれば、商業や観光のにぎわいが高まり、不動産投資の観点でも注目度が増していくと考えられます。 ※参考:JR西日本.「なにわ筋線」.(参照:2026-03-28). ※参考:関西高速鉄道株式会社.「なにわ筋線について」.(参照:2026-04-05). 大阪のミナミで不動産投資を始めるメリット ここからは、大阪の「ミナミ」で不動産投資を行う主なメリットを4つご紹介します。 将来にわたって需要が減少しにくいエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来にわたって需要が減少しにくいエリア ミナミは、交通アクセスや買い物環境の利便性が高く、生活のしやすさから居住地としての人気も維持されやすいエリアです。そのため、長期的に見ても賃貸需要が減少しにくいエリアと考えられています。 大阪市の推計人口年報によると、ミナミを含む中央区の人口は増加傾向にあります。令和5年と6年の人口を比較すると、全ての区の中で最も増加人数が多い結果となりました。こうした人口動態からも、中央区を含むミナミ周辺の居住ニーズの高さが伺えます。 もともと人気のエリアではありますが、再開発によって魅力や居住機能が強化されれば、賃貸需要の維持だけではなく、さらなる人口の増加にもつながるでしょう。不動産投資において、賃貸需要が長く続くエリアであることは重要な要素の一つのため、ミナミの物件は投資先として検討しやすい環境といえます。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報」.(参照:2026-03-28). 東京と比較して物件価格が安い 大阪の中では比較的不動産価格が高いミナミですが、東京と比較するとまだまだ安く購入できます。あくまで一例ですが、大阪と東京にある投資用ワンルームマンションの物件価格を見比べてみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約2,040万円~(エスリード難波ザ・ブライト) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,780万円(エスリード難波レジデンス) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) 上記を基に考えると、港区の新築ワンルームマンションが2億円を超えるのに対し、ミナミの場合は約2,040万円と、東京と比べて約92.9%低い価格帯となっています。中古ワンルームマンションでも、東京の約5,680万円に対して大阪は約1,780万円と、約68.7%低い水準です。 もちろん、間取りや築年数、立地条件などによって価格は変動するため単純な比較はできません。しかしこうした事例から見ると、東京よりも大阪の方が圧倒的に手の届きやすい価格帯であることが分かるでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある 東京と比較して利回りが良い傾向にあることも、ミナミで不動産投資を始めるメリットの一つです。大阪と東京の新築・中古のマンション(1K)の家賃の例を見てみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築マンション(1K) 約6.36万円(エスリード難波ザ・ブライト) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約6.8万円(エスリード難波レジデンス) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) これまでに挙げた物件価格と想定家賃を基に、大阪と東京の利回りをシミュレーションしてみます。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約2,040万円 約2億8,780万円 想定家賃 約6.36万円 約44万円 想定年間家賃収入 約76.3万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.74% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 1,780万円 約5,680万円 想定家賃約 約6.8万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約81.6万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.58% 約3.23% このように、物件価格に対する家賃収入のバランスを見ると、大阪の方が東京よりも利回りが良い傾向にあることが分かります。 ただし、ここで紹介している数値はあくまで一例です。また、シミュレーションは年間家賃収入を基に算出した「表面利回り」であり、購入時や運用時に発生する各種コストは含まれていません。実際に投資を検討する際は、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行い、現実的な収支計画を立てることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来的な資産価値の上昇が見込めることも、ミナミで不動産投資をするメリットです。 先述の通り、ミナミでは複数の再開発プロジェクトが進められており、エリア全体の利便性や魅力の向上が期待されています。また関西圏は、全国的に見ても訪日外国人からの人気が高く、今後もインバウンド需要は続く可能性が高いです。 こうしたエリアでは宿泊ニーズの高まりを理由に、ホテル開発が活発になりやすい傾向にあります。ホテル開発とマンション開発の双方で用地需要が高まれば、取得競争が起こりやすくなり、結果として土地の取得価格や建設コストが押し上げられることもあるでしょう。そうしたコスト上昇は、マンションの販売価格や家賃設定にも影響を及ぼします。 さらに再開発によって街の利便性やにぎわいが高まれば、ミナミ全体の評価が上がり、賃貸需要が増加する可能性もあります。こうした環境は、家賃水準の維持・向上だけではなく、将来的な売却時の価格にもプラスに働くことが期待できます。 このように、インバウンド需要の高まりと再開発による街の魅力向上が進むミナミで不動産投資を始めれば、効率良く安定的に資産形成を進められるはずです。 大阪のミナミで不動産投資を始める際の注意点 最後に、大阪の「ミナミ」で不動産投資を始める際の注意点を3つご紹介します。 不動産投資詐欺に注意 早めに購入する 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 不動産投資詐欺に注意 不動産投資を始める際は、エリアや物件選びだけではなく、取引先の信頼性にも注意を払うことが大切です。 実際にミナミでは、土地や建物の所有者になりすまし、不動産会社と売買契約を結んで14億円あまりをだまし取った、いわゆる「地面師」による詐欺事件が発生しています。地面師とは、他人の不動産の所有者になりすまし、売買代金をだまし取る詐欺集団のことで、なかなか市場には出てこない「大きな山」を狙った大企業や投資家がだまされるケースがあります。こうした事件は、利便性が高く不動産取引が活発なエリアほど起こりやすく、特に以下のような不動産を個人の所有者から購入する場合は、注意が必要です。 高齢者や海外居住者など、連絡や対面確認がしにくい所有者の物件 共有名義の不動産 長年放置された空き地・空き家など所有実態が見えにくい不動産 高額で売れる見込みのある都心の一等地 先述した通り、地面師詐欺は所有者になりすます手口のため、所有者の確認が比較的簡単である企業が所有する不動産が詐欺に利用されるケースは、ほとんどありません。一方で、仲介業者が詐欺のためのダミー会社である可能性は否定できないため、仲介業者を通して、個人が所有する不動産を購入する際には、必ず「購入予定の不動産は実在しているか」「仲介業者は実態のある会社か」「売主はなりすましではなく本人か」を確認しましょう。 登記簿の確認だけで終わらせず、法人登記簿の取得や代表者の経歴、所在地、資本関係なども含めて確認することが重要です。可能であれば、関係者へのヒアリングなどを通じて、情報の裏取りをすることが望ましいでしょう。 また不動産投資に関する詐欺は地面師によるものに限りません。手付金だけをだまし取る手口や、入居状況を実態より良く見せる手口、同一物件を複数に売却する二重譲渡など、さまざまなケースが知られています。このようなリスクを避けるには、不動産会社の信頼性を見極めることが欠かせません。信頼できる不動産会社かどうか確認するには、以下のようなポイントをチェックしましょう。 需要の高い立地で不動産開発をしている 不動産売買の実績が豊富 上場企業や大手グループ企業など、経営基盤が安定している 大手の金融機関と提携している、提携先が多い グループ内に賃貸管理会社や不動産仲介会社を持っている 口コミ・評判が良い 現実的な収支シミュレーションを提示してくれる 営業担当の対応が丁寧で分かりやすい 早めに購入する ミナミで不動産投資を検討している場合は、タイミングを意識して早めに動くことも重要です。 ここまで解説してきた通り、ミナミでは再開発が進んでおり、交通利便性の向上やインバウンド需要の拡大が期待されています。このような要素が重なることで、今後もエリア全体への関心が続き、不動産価格や家賃相場に変化が生じる可能性があります。 ミナミでの不動産投資に興味がある場合は、積極的に情報収集を進め、ご自身の希望に合った物件情報を素早く把握できる状態を整えておくことが大切です。併せて購入するかどうかの判断軸も整理しておけば、いざ有力な物件が見つかった時にもスムーズに検討できるでしょう。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ ミナミで不動産投資を行う際は、災害リスクを踏まえた物件選びも重要です。 日本は地震や台風など自然災害が多い国といわれており、地域ごとに想定されるリスクや危険度も異なります。そのため単にリスクの有無を見るだけではなく、どのような災害が起こりやすいのかを事前に把握しておくことが大切です。 大阪市内には淀川や平野川、大和川などの河川が流れており、海にも近い地形であることから、特に水害への注意が必要です。大雨による河川の増水やそれに伴う浸水の他、津波による影響が見込まれるエリアもあります。また中央区の一部地域では、南海トラフ巨大地震に伴う浸水被害が想定されています。 災害リスクを抑えるためには、物件購入前にハザードマップで浸水想定を確認したり、地盤の状況を調べたりしておきましょう。併せて、火災保険や地震保険などへの加入といった、想定されるリスクに応じた備えを講じておきましょう。 ※参考:大阪市.「水害ハザードマップ(中央区)」.(参照:2026-04-06). 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 大阪「ミナミ」は再開発の進展によって、今後も交通利便性の向上やにぎわいの創出が期待されており、不動産投資の観点からも注目されているエリアの一つです。東京都心部と比較すると、新築・中古ともに物件価格が安く、利回りが良い傾向にあります。そのため、大阪ミナミは不動産投資を始める際の有力な選択肢となるでしょう。 不動産投資では、エリアや物件そのものだけではなく、どの不動産会社に相談するかも重要です。ミナミのように再開発やインバウンド需要の影響を受けやすいエリアでは、地域特性や市場動向を踏まえて提案できる不動産会社を選びましょう。 エスリード株式会社は、ミナミを含む大阪エリアで豊富な実績を持つ不動産会社です。一人一人の目的に応じた提案を行っており、不動産投資が初めての方にも分かりやすくご案内しています。資産形成の手段として不動産投資をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。 大阪で販売中のエスリードの物件 現在販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月18日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
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ワンルームマンション投資
2026.04.22
大阪ヒガシで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説
大阪の代表的な繁華街といえば「キタ」や「ミナミ」が広く知られていますが、近年新たな成長エリアとして関心を集めているのが「ヒガシ」です。大阪城の東側一帯では再開発の動きが本格化しており、不動産投資家からも熱い視線が注がれています。 特に森之宮エリアでは大学の新キャンパスが開設され、今後さらに学生をはじめとした単身者の居住ニーズが高まっていくでしょう。そのため、ワンルームマンション投資を検討している方にとっても、ヒガシは相性のよいエリアの一つといえます。 本記事では、大阪ヒガシが注目されている背景や投資先としてのメリット、併せて押さえておきたい注意点を分かりやすく解説します。不動産投資に関心がある方や投資先を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。 suggest2 大阪の「ヒガシ」は、大阪城の東側一帯に広がるエリアで、歴史・自然・ビジネス・教育の機能を併せ持つ地域である ヒガシでは森之宮・大阪ビジネスパーク・京橋を一体的に整備するまちづくりが進んでおり、今後の発展が期待されている 大阪公立大学 森之宮キャンパスの開設や大阪ビジネスパークの整備に伴い、学生や教職員、ビジネスマンを中心とした居住ニーズが高まっている 大阪の「ヒガシ」はどんな街? 大阪では、大阪駅・梅田駅周辺を「キタ」、難波・心斎橋周辺を「ミナミ」などと通称で呼ぶことが一般的です。これらはいずれも正式な地名ではないものの、地元の人や観光客に広く浸透しています。 「ヒガシ」とは、谷町四丁目や中央区の森ノ宮、城東区の森之宮、京橋、玉造といった、主に大阪市中央区の東側、大阪城の東側一帯のことです。歴史や自然を感じられるエリアとして知られており、近年は都市機能の整備により、新たな魅力が生まれつつあります。 ヒガシを代表するスポットとしては、大阪の観光名所でもある大阪城が知られています。また大阪城公園のように自然あふれる場所もあり、お花見やイベントの開催時期を中心に、多くの人でにぎわうエリアです。さらに大阪ビジネスパークのようなオフィス機能を備えた複合エリアに加え、2025年に開設された大阪公立大学森之宮キャンパスもあり、学びやビジネスの要素も兼ね備えています。 鉄道が複数路線が乗り入れているのもヒガシの特長で、Osaka Metro谷町線やJR大阪環状線によって南北の移動が、Osaka Metro中央線や長堀鶴見緑地線によって東西の移動がしやすい点も魅力でしょう。 不動産投資先として大阪のヒガシが注目されている理由 ここからは、不動産投資先として「ヒガシ」が注目を集めている2つの理由を見ていきましょう。 大阪公立大学森之宮キャンパスの開設による賃貸需要の増加 開発による将来性 森ノ宮エリアの開発 大阪ビジネスパークエリアの再開発 京橋駅周辺の再開発 大阪公立大学森之宮キャンパスの開設による賃貸需要の増加 ヒガシが不動産投資家から注目を集めている背景の一つに、学生や教職員を中心とした居住ニーズの広がりが挙げられます。 大阪城の東側に位置する森之宮では、2025年9月に大阪公立大学の新たな拠点として「森之宮キャンパス」が開設されました。学生や教職員を含めると、約6,000人が利用する大規模なキャンパスです(※)。 これにより、学生向けのワンルームマンションなど単身者向け物件に加え、教職員やファミリー層を対象とした賃貸物件のニーズの高まりが期待されています。 詳しくは後述しますが、大学・交通・商業が連携したまちづくりも進められており、エリア全体の利便性向上やさらなる発展にもつながる取り組みも見られます。 ※参考:大阪公立大学.「森之宮キャンパス」.(参照:2026-03-31). 開発による将来性 大阪府と大阪市は森之宮・大阪ビジネスパーク・京橋の一体を整備する「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」を策定しました。これに基づき「多世代・多様な人が交流するまちづくり」や「国際拠点の形成」に向けたまちづくりの検討が進められています。今後、再開発が本格化すればヒガシのポテンシャルはさらに高まり、不動産投資先としての魅力向上にもつながる可能性があります。 ここからは、具体的な開発プロジェクトの概要を見ていきましょう。 ※参考:大阪城公園周辺地域都市再生緊急整備協議会.「大阪城公園周辺地域まちづくり方針~特定都市再生緊急整備地域をめざして~」.(参照:2026-04-09). 森之宮エリアの開発 森之宮エリアでは、第1期開発として大阪公立大学森之宮キャンパスの整備が進められてきました。これに続く「1.5期開発事業」では、同キャンパスの用地の一部に加えて、Osaka Metro用地や大阪市用地、第二寝屋川沿いの歩行者空間などを含めた一体的な整備が計画されています。大学を中心に交通・観光機能を組み合わせることで、多世代・多様な人が集う都市空間の形成を目指しており、2028年春にまちびらきが行われる予定です。 またOsaka Metroは、森之宮駅北側にある検車場の土地を活用し(仮称)森之宮新駅の設置を計画しています。駅前を次世代型の交通結節点として整備する方針が示されており、新駅ではオンデマンドバスやパーソナルモビリティの導入が検討されています。大阪・関西万博でデモ飛行が披露された「空飛ぶクルマ」の離発着場も計画に入っており、将来的にはベイエリアや新大阪・梅田、天王寺・阿倍野を結ぶ新たな移動ネットワークの構想も示されています。 さらにこの取り組みの一環として、大阪城公園駅と森之宮エリアを結ぶ歩行者デッキも整備される予定です。立体的な歩行者ネットワークが形成されることで、安全性や快適性の向上に加え、大阪城周辺の回遊性向上やにぎわいの創出にもつながると考えられます。 森ノ宮エリアは、大学・交通・観光が連動する新たな拠点として、ヒガシ全体の魅力向上を牽引する存在になっていくでしょう。 大阪ビジネスパークエリアの再開発 大阪ビジネスパーク(OBP)は、オフィスビルを中心に、商業施設やホテル、ホールなどが集まるエリアです。大阪城に隣接しており緑地も多く、都心にありながら落ち着いた環境が広がっています。 OBPはかつて「大阪市内で働きたいエリア」として高い評価を得たこともあり、現在も多くのビジネスパーソンが集うエリアです。しかし、近年は他のオフィスエリアの再開発が進んでいることもあり、これまでのような人気を維持しにくい状況が続いています。 こうした状況を受け、現在は既存ビルのリニューアルや国際的な商業機能のさらなる充実を図り、国際拠点としての機能強化が進められています。併せて、OBPと京橋駅・大阪城公園駅周辺を結ぶ歩行者空間の整備も計画されており、スムーズに移動できる環境づくりが行われる見込みです。 再開発によってエリアの魅力や価値が見直されれば、企業誘致でも再び注目を集める存在となり、将来的な成長にもつながっていくと考えられます。 京橋駅周辺の再開発 京橋駅周辺は、ヒガシの玄関口として重要な役割を担うエリアです。京橋駅はJR・京阪・Osaka Metroが乗り入れる大阪市内第4のターミナル駅であり、多くの人が行き交っています。「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」でも、京橋駅周辺は大阪城公園やOBPと連携しながら再整備を進める重点エリアとして位置付けられています。 一方で京橋駅とOBP、大阪城公園周辺との間は、鉄道や道路によって人の流れが分断されやすく、エリアの回遊性を十分に生かし切れていないことが課題です。こうした状況を受けて、今後は既存の大阪京橋プロムナードやOBP内のパークアベニューに加え、新たな歩行者ネットワークの整備が検討されています。またJR片町線(学研都市線)や東西線の別線地下化、踏切除却なども構想の一部に挙がっており、実現すれば駅周辺の分断解消や移動利便性の向上につながる可能性があります。 さらに京橋・OBP周辺では、国際的な業務・商業機能の充実を図りながら、スタートアップやベンチャー企業の集積を促す拠点形成も行われる予定です。国際水準のスマートオフィス整備や企業誘致が進めば、京橋駅周辺は単なる乗り換え拠点ではなく、働く・集う・滞在する機能を備えたエリアとして存在感を高めていくでしょう。こうした再整備は、ヒガシ全体の将来性を支える重要な要素の一つといえます。 大阪のヒガシで不動産投資を始めるメリット これから大阪の「ヒガシ」で不動産投資を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは以下の4つのメリットをご紹介します。 今後さらに需要が増えていくエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 今後さらに需要が増えていくエリア 大阪のヒガシに含まれる中央区や城東区は、令和5年と令和6年で人口が増加傾向にあり、居住ニーズが高まっているエリアといえます(※)。 これまで触れてきた通り、森之宮・大阪ビジネスパーク・京橋を一体的に整備する開発が進められていることもあり、ヒガシは学生・ビジネスパーソンの賃貸需要の拡大も見込まれているエリアです。特に京橋駅は京都方面と大阪を結ぶ路線が通る交通拠点でもあるため、回遊性が強化されれば、ビジネス上の利便性も高まっていくと考えられます。こうした流れが続けばエリア全体の価値向上につながり、不動産価格や家賃相場が上昇していく可能性もあるでしょう。 現時点ではキタやミナミほど広く知られているわけではないものの、将来性という観点ではそれらのエリアにも劣らないポテンシャルを持つエリアといえます。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報(令和6年)~令和6年10月1日現在の推計人口と1年間の人口異動の動向~」.(参照:2026-03-31). 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して物件価格が比較的安いことも、ヒガシで不動産投資を始めるメリットの一つです。ここでは、ヒガシにあるエスリード株式会社の物件と東京にある投資用ワンルームマンションの価格を比較してみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約2,290万円~(エスリード大阪城EAST) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,690万円(エスリード大阪城アクシス) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) 港区の新築ワンルームマンションが2億円を超える水準であるのに対し、ヒガシの新築物件は2,290万円からとなっています。東京と比べると、ヒガシの物件は約92%低い価格帯です。また東京の中古物件が約5,680万円であるのに対し、ヒガシは約1,690万円となっており、約70.2%低い水準となります。 当然立地条件や築年数、設備内容によって物件価格は異なるので、単純な比較はできません。しかし上記の価格を見れば、ヒガシの方が物件価格が低く、不動産投資を始めやすいと考えられます。 続いて、キタやミナミの物件価格とも比較してみましょう。 table2 ヒガシの物件価格事例 キタの物件価格事例 ミナミの物件価格事例 新築(1K) 約2,290万円~(エスリード大阪城EAST) 約2,190万円~(エスリード ザ・グラン天六) 約2,040万円~(エスリード難波ザ・ブライト) 中古(1K) 約1,690万円(エスリード大阪城アクシス) 約1,654万円(築年 2008年、北区マンション) 約1,780万円(エスリード難波レジデンス) キタやミナミも東京と比べると物件価格は安く、ヒガシとの間にも大きな差は見られません。不動産投資の始めやすさについてはそこまで大きな違いはないため、エリアの特徴や今後の再開発の状況を調べながら、ご自身の目的にマッチしたエリアの物件を選択するのがよいでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある 東京と比較して利回りが良い傾向にあることも、ヒガシで不動産投資を始めるメリットの一つです。先ほど紹介したヒガシと東京の新築・中古のマンションの家賃は、以下の通りです。 table2 大阪の家賃事例 東京の家賃事例 新築マンション(1K) 約6.57万円(エスリード大阪城EAST) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約6.59万円(エスリード大阪城アクシス) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) これまで紹介した物件価格と家賃を基にした、利回りのシミュレーションは以下の通りです。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約2,290万円 約2億9,500万円 想定家賃 約6.57万円 約44万円 想定年間家賃収入 約78.84万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.44% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,690万円 約5,680万円 想定家賃 約6.59万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約79.08万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.68% 約3.23% あくまで一例ですが、新築・中古いずれの場合でも、ヒガシの物件の方が利回りが良いことが分かります。 ただしシミュレーションは年間家賃収入を基に算出した「表面利回り」であり、購入時や運用時に発生する各種コストは含まれていません。実際に投資を検討する際は、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行い、慎重に収支計画を立てることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める ヒガシには大阪城があり、既に大阪を代表する観光エリアの一つとして知られています。今後、京橋や大阪・梅田、京都との回遊性向上につながる再開発が進めば、国内外からの来訪者にとって、さらに訪れやすいエリアとなるでしょう。そのため、今後も高いインバウンド需要が見込まれるエリアといえます。 こうした地域では、マンションよりも収益性の高いホテル開発のニーズが高まりやすいです。用地の入札ではホテル事業者と不動産デベロッパーが競り合うことも多く、必然的に土地の取得価格といったコストが上がる傾向にあります。こうしたコスト増は、物件価格や家賃設定にも反映されます。 またインバウンド需要が高いエリアは、中長期的に資産価値を維持しやすいのも特長です。中でもヒガシは、ビジネスの国際拠点としての機能強化も進められています。国内外のビジネスパーソンからの居住ニーズが高まれば、エリア全体の家賃相場を押し上げる可能性があり、将来的な売却時の価格にも好影響を与えるかもしれません。 不動産投資で成果を上げるためには、資産価値が大きく上昇する前の段階で参入することが重要です。今後の成長が見込まれるヒガシは、まさに今参入するメリットが大きいエリアといえるでしょう。 大阪の「ヒガシ」で不動産投資を始める際の注意点 最後に「ヒガシ」で不動産投資を始めるに当たって、注意しておくべきポイントを解説します。 早めに物件を購入する これまで解説してきた通り、ヒガシは再開発や交通の利便性向上により、今後の発展が期待されるエリアです。 大阪市内の中でも特に注目度が高く、資産価値も少しずつ高まりつつあります。現時点では、価格はまだ大きく上昇しておらず、比較的手が届きやすい水準にありますが、開発の進展に伴って今後値上がりする可能性も十分にあるでしょう。 そのため気になる物件がある場合は、早めに購入することが重要です。長期的な資産形成を見据える上でも、タイミングは大きなポイントとなります。まだ具体的に物件を探していない場合でも、今のうちから情報収集を進めておくことで、より良い条件で不動産投資を始めるチャンスをつかみやすくなるはずです。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ ヒガシで不動産投資を検討する際は、災害リスクを踏まえた物件選びも重要です。 日本は地震や台風など自然災害が多い国であり、どの地域でも一定のリスクは避けられません。ただし、想定される災害の種類や影響の大きさはエリアごとに異なります。大阪市は河川や海に囲まれた平坦な地形が広がっているため、全体として水害への注意が必要な地域です。 ヒガシにある城東区では、淀川や大和川、寝屋川流域の氾濫、高潮や内水氾濫による浸水と南海トラフ巨大地震による津波浸水が想定されています。これに備えて水害ハザードマップの提供や、区内803カ所に想定浸水深表示板を設置するなど、周辺の想定浸水を一目で把握できる取り組みを行っています。 一方で、ヒガシは大阪市の中でも比較的安全なエリアといわれています。大阪城周辺から南に向かって、上町台地があるからです。上町台地とは、中央区の東側から天王寺区、阿倍野区、住吉区の北側にかけて、南北に約11~12kmにわたり延びる半島状の細長い台地で、幅は2~3kmほどあります。上町台地の中でも大阪城付近が最も海抜が高く、地盤も安定していることから、水害や地震のリスクが低いとされているのです。大阪城がこの場所に築かれたのも、こうした地形的な特長と関係があると考えられています。 このように、ヒガシの中でも場所によって災害リスクは異なります。物件ごとの災害リスクを正しく把握し、火災保険や地震保険への加入など、万が一に備えた対策を行うことが重要です。 ※参考:
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ワンルームマンション投資
2026.04.22
大阪ニシで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説
大阪の夢洲(ゆめしま)や咲洲(さきしま)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺など、大阪湾岸部のベイエリアを指して「ニシ」と呼びます。このエリアには集客力の高い施設があり、国内外から多くの観光客が訪れる地域です。また2025年に開催された大阪・関西万博跡地では複数の開発プロジェクトも進められており、街の姿は大きく変化しつつあります。 このような背景から、ニシは大阪の中でも不動産投資先として関心が高まっているエリアの一つです。 本記事では、ニシが注目されている理由や投資先としてのメリット、さらに物件選定時に押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。不動産投資に関心がある方や投資先に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。 suggest2 大阪の「ニシ」は、大阪・関西万博会場になった夢洲やユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺などを含むベイエリアで、観光・商業・居住の機能が集まる地域である IR開発や万博跡地・咲州・港区の再開発、交通網の再整備が進むことで、ニシは継続的に賃貸需要が見込めるエリアになる 東京と比べると、ニシのワンルームマンションは物件価格が安く、利回りも高い傾向にある 大阪の「ニシ」はどんな街? 大阪では、大阪駅周辺を指す「キタ」、難波や心斎橋周辺の「ミナミ」、大阪城公園の東側に広がる「ヒガシ」など、エリアを俗称で呼ぶのが一般的です。明確な定義はありませんが「ニシ」は西区・港区・淀川区・大正区・此花区といったベイエリアを中心とした地域を指すのが一般的です。 ニシには「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や世界最大級の水族館「海遊館」、体験型屋内施設「レゴランド・ディスカバリー・センター大阪」など、多くの観光客でにぎわうスポットが集まっています。加えて「天保山マーケットプレース」や「大阪ベイタワー」といった大型商業施設もあり、観光と商業の両面で高い集客力を持つエリアです。 また2025年に開催された大阪・関西万博を契機に、大阪湾にある人工島の夢洲や咲洲を中心とした大規模な開発や整備が進められてきました。詳しくは後述しますが、現在も新たな開発計画が続いており、今後さらなる発展が期待されています。 ニシには観光地としてのにぎわいがある一方で、エリアによっては比較的落ち着いた住環境も広がっています。複数路線が通っているため、大阪中心部へのアクセスもしやすく、観光・商業・開発の魅力と居住地としての暮らしやすさを併せ持つ点が、ニシならではの魅力といえるでしょう。 不動産投資先として大阪のニシが注目されている理由 「ニシ」は多くの不動産投資家から注目されているエリアです。ここからは、その背景にある3つの理由を見ていきましょう。 開発による将来性 【夢洲】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 【夢洲】万博跡地の開発 【夢洲】長期滞在型のリゾート空間の開発 【咲洲】咲洲コスモスクエア地区の開発 【港区】弁天町駅の再開発 【港区】大阪ベイタワーの再生プロジェクト さらなるインバウンド需要の増加 交通網の整備による利便性の向上 開発による将来性 不動産投資先として、ニシに注目が集まっている理由の一つが、開発による将来性の高さです。 2025年には、夢洲を会場として大阪・関西万博が開催され、国内外から多くの来場者が訪れました。万博終了後の跡地活用には日本初となる本格的な都市開発が予定されており、夢洲は今後3つのエリアに分けて段階的に整備が進められる見込みです。「リゾート」と「シティ」の機能を融合させた空間づくりが構想されており、訪日外国人の受け入れ拠点としての機能強化も期待されています。これに併せて、交通インフラの整備も進められる予定です。 また夢洲に限らず、咲洲や港区など周辺エリアでも複数の開発計画が進行しており、ニシ全体で今後の発展が見込まれています。 ここからは、現在ニシで進められている主な開発について見ていきましょう。 【夢洲】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 夢洲では3つに分けられた開発エリアのうち北側を中心に、日本初となる統合型リゾート(Integrated Resort、以下、IRという)の開発が進められています。 大阪IRには国際会議場や大規模展示ホール、ホテル、劇場、商業施設、カジノなどが整備される予定です。大阪市によると、IRには年間約2,000万人の来訪が見込まれており、関西や日本の文化・芸能を発信する拠点や訪日外国人の受け入れ拠点としての役割に加えて、ビジネス需要の取り込みも期待されています。 こうした大阪IRの経済効果について、大阪市は運営直後の経済波及効果を年間1兆1,400億円、雇用創出効果を年間9.3万人と試算しています(※1)。例えば関西大学が2012年に予測したユニバーサル・スタジオ・ジャパンの今後10年間の経済波及効果は、10年間で約3兆1,000億円(近畿圏の場合)でした(※2)。これを単純に年換算すると約3,100億円となり、大阪IRは約3倍超の経済効果が見込まれることが分かります。もちろん試算の前提は異なるため単純比較はできませんが、経済効果の大きさを把握する目安にはなるでしょう。 また雇用創出効果についても比較してみます。大阪市が示す年間9.3万人という水準は、トヨタ自動車株式会社の国内単体従業員数である約7万人を上回ります(※3)。こちらも比較対象の性質は異なりますが、大阪IRが一つの再開発にとどまらず、都市全体に大きな雇用インパクトを及ぼす可能性があることが分かるでしょう。 こうした大規模開発によって人の流れやビジネス需要が増えれば、周辺エリアのにぎわいや賃貸需要にも波及します。そのため大阪IR開発は、ニシ全体の将来性を考える上でも外せないポイントの一つなのです。 ※1 参考:大阪市.「統合型リゾート OSAKA IR」.(参照:2026-03-31). ※2 参考:関西大学.「USJ今後10年間の経済波及効果予測 近畿地域に約3兆1千億円、全国に約5兆6千億円」.(2012-05-10). ※3 参考:TOYOTA.「トヨタの従業員数(2025年3月時点)」.(参照:2026-03-31). 【夢洲】万博跡地の開発 夢洲の中央エリアに位置する大阪・関西万博の跡地は、博覧会協会が大阪市から借り受けている状態ですが、2028年2月までに返還される予定です(※)。現在は第2期区域と位置付けられ「万博の理念を引き継ぐまちづくり」をコンセプトに、本格的な開発に向けた検討が進められています。 具体的には、万博のレガシーを後世に伝える施設として「EXPO2025記念館(仮)」の整備が計画されており、万博の内容を振り返る展示に加え、来場者同士が交流できる空間の設置も検討されています。また万博の象徴であった「大屋根リング」や「静けさの森」の一部を活用し、公園や緑地として整備される予定です。 さらにIRと連携しながら、にぎわいや回遊性のある都市空間の形成を目指しています。SDGsの実現を意識した未来志向のまちづくりも掲げられており、万博のテーマであった「いのち輝く未来社会のデザイン」を継承する形で、先端医療や国際医療、ライフサイエンス分野に関連する取り組みも展開される計画です。 ※参考:大阪市.「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場建設費」.(参照:2026-03-31). 【夢洲】長期滞在型のリゾート空間の開発 夢洲の南側は第3期区域として位置付けられており、第1期・第2期の取り組みを生かした長期滞在型の街づくりが行われる予定です。 2019年12月に示された「夢洲まちづくり基本方針」によると、第3期区域は海に隣接した立地の特性を生かしつつ、来訪者の利便性向上につながるような先端技術を取り入れた施設やサービスを提供することが計画されています。日常とは異なる特別な体験を提供することで、上質な時間を過ごせるリゾートエリアの実現を目指しています。 ※参考:大阪府・大阪市.「夢洲第2期区域マスタープラン Ver.2.0(案)」.(参照:2026-04-08). 【咲洲】咲洲コスモスクエア地区の開発 咲洲は、夢洲の隣に位置する人工島です。この咲洲では北側に位置するコスモスクエアとともに、2018年から「咲洲コスモスクエア地区複合一体開発」が進められています。これは、約4.4ヘクタールに及ぶ4つの区画を一体的に整備するプロジェクトです(※)。 各区画では、以下の用途ごとに開発が進められています。 飲食店・スポーツ施設 飲食店・小売店 分譲共同住宅 ホテルや店舗などの複合ビル コスモスクエア地区は国際交流や貿易の拠点としての役割も担っており、海外企業やIT企業、先端技術分野の企業誘致が積極的に行われているのが特長です。また国内最大級の国際展示場「インテックス大阪」や「アジア太平洋トレードセンター」では、国際会議や展示会が数多く開催されており、ビジネス面での集客力も高いエリアです。さらにコンテナターミナルやフェリーターミナルが集積し、関西の国際物流を支えるハブ港としての機能もあります。 今後は隣接する夢洲の開発が進むことで、連動して咲洲やコスモスクエア全体の発展も期待されています。IR関連施設で働く人々の居住ニーズの高まりにより、住宅需要の増加も見込まれるでしょう。 ※参考:大阪維新の会.「2027年 咲洲コスモスクエア地区 複合一体開発事業完了」.(参照:2026-03-31). 【港区】弁天町駅の再開発 弁天町駅は、JR大阪環状線とOsaka Metro中央線を利用できる駅です。夢洲・咲洲など成長や発展が進むベイエリアと大阪中心部を結ぶ「ニシ」の玄関口ともいえるポジションにあります。こうした立地を踏まえ、大阪・関西万博に向けたアクセス輸送の強化策として弁天町駅の改良工事が実施され、2025年3月に新駅舎が完成しました。 これまでJRと中央線の乗り換えの際には階段の上り下りが必要でしたが、現在ではJR弁天町駅の内回りホームに新設された改札から、Osaka Metro弁天町駅へスムーズに移動できるようになっています。Osaka Metro側でも東改札口から夢洲方面ホームへ向かう階段が増設され、さらに連絡通路も整備されたことで、乗り換えの利便性が大きく向上しました。 また再開発によって整備された駅前空間には「べんてんひろば」が誕生しました。万博開催期間中はイベントスペースとして活用され、閉幕後も物販やキッチンカーなどのイベントが行われるなど、地域のにぎわいを生み出す交流拠点として機能しています。 ※参考:Osaka Metro.「大阪・関西万博開催会場へのアクセス向上に向け弁天町駅の乗換え連絡通路と階段の供用を2025年3月1日(土曜日)に開始します」.(2025-02-10). 【港区】大阪ベイタワーの再生プロジェクト 大阪ベイタワーとは、弁天町駅に直結する複合型の商業施設です。もともとこのエリアには「ORC200」と呼ばれる施設がありましたが、リニューアルを経て2018年に大阪ベイタワーとして再生・ブランド刷新が行われました。施設は地上51階・地下3階のメインタワーを中心に、計5つの建物で構成されています。 弁天町駅は、複数路線が乗り入れる交通結節点でありながら、周辺には未利用地や活用の余地のある空間が残されているのが実情です。こうした状況を踏まえ、2024年に「弁天町駅周辺まちづくりビジョン」が策定され、大阪ベイタワーをはじめとする既存施設の集客力を生かしながら、駅周辺の魅力や回遊性を高める取り組みが進められています。 具体的には緑の創出やバリアフリー化の推進、オープンスペースの充実などを通じて、駅利用者だけではなく地域住民や来訪者にとっても利用しやすい環境の整備が期待されています。交通の利便性に加えて駅周辺空間の再整備が進めば、弁天町エリアは今後さらに暮らしやすさとにぎわいを兼ね備えた地域へと発展していくでしょう。 さらなるインバウンド需要の増加 ニシに含まれる此花区にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあり、すでに訪日外国人から高い人気を集めているエリアです。 ユニバーサル・スタジオは世界各地に展開されていますが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」や「ユニバーサル・クールジャパン」など、日本ならではのコンテンツを取り入れた運営が行われています。ここでしか体験できない魅力を打ち出すことで、国内外から多くの来場者を集めており、2023年には世界第3位の来場者数を記録しました(※)。 ニシは関西国際空港からのアクセスに優れていることもあり、大阪における観光の拠点の一つとなっています。 大阪・関西万博の開催によって多くの来訪者を集めたニシですが、先述した通り今後はIR開発をはじめとした夢洲の整備や、咲洲コスモスクエア地区の開発なども進められる予定です。新たな観光スポットや施設の誕生によって、今後もインバウンド需要はさらに拡大していくことが期待されています。 ※参考:AECOM.「GLOBAL ATTRACTIONS ATTENDANCE REPORT」.(参照:2026-04-08). 交通網の整備による利便性の向上 交通インフラの整備が進み、さらなる利便性の向上が期待されていることも、ニシが不動産投資先として注目されている理由の一つです。 Osaka Metro中央線は、2025年1月に夢洲まで延伸され、東西をつなぐ路線として大阪市全体の回遊性向上に寄与してます。現時点では夢洲へ鉄道で行く手段はこの路線に限られていますが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセスとして利用者の多いJRゆめ咲線(桜島線)についても、2037年頃を目安に舞洲・夢洲への延伸が計画されています(※)。また中之島から西九条・新桜島を経由し、舞洲・夢洲までをつなぐ路線も検討が行われていることもあり、決定すれば大阪キタ方面からのアクセス向上も期待できるでしょう。 さらに近畿日本鉄道は、奈良・伊勢志摩方面から夢洲へ直通する特急の運行構想を示しており、これが実現すれば関西圏内の広域移動の利便性が高まる見込みです。 大阪市内の主要エリアはすでに成熟した都市として発展していますが、ニシはこれから整備が進む余地が多く残されているエリアです。今後も交通網の充実や開発の進展が重なれば、不動産投資の観点でもプラスに働く可能性があります。夢洲駅周辺でも新たな街づくりの検討が進んでおり、今後は居住人口の増加も期待されています。 ※参考:大阪市.「夢洲アクセス鉄道に関する検討について」.(参照:2026-04-08). 大阪の「ニシ」で不動産投資を始めるメリット これから「ニシ」で不動産投資を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。 今後さらに需要が増えていくエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 上記の4つのメリットをご紹介します。 今後さらに需要が増えていくエリア 今後の賃貸需要の拡大が期待できることは、ニシで不動産投資を始めるメリットの一つです。 ニシに含まれる西区では、ここ数年にわたって人口が増加傾向にあります。大阪市の推計人口年報を見ても、西区は直近の人口動態で上位に入りつづけており、エリアとしての居住ニーズの高さが伺えます。また1世帯当たりの人員は1.58人と少なく、単身世帯が多いことも特長です。こうした点からも、ワンルームマンションをはじめとした単身者向け物件との相性が良いエリアといえるでしょう。 さらに、ニシはOsaka Metro中央線やJR大阪環状線などを利用しやすく、ヒガシやキタ方面へアクセスしやすい立地です。2031年春に開業予定のなにわ筋線によって大阪都心部の移動利便性が高まれば、ミナミ方面へのアクセスもしやすくなり、今後はエリア全体の回遊性もさらに高まると考えられます。 IRをはじめとした大規模開発により雇用創出や人の流れの増加が進めば、国内外から職住近接を求める人の居住ニーズも生まれるでしょう。今後の交通網の整備や再開発の進展も踏まえると、ニシは不動産投資先として有力な選択肢の一つといえるでしょう。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報(令和6年)~令和6年10月1日現在の推計人口と 1 年間の人口異動の動向~」.(参照:2026-03-31). 東京と比較して物件価格が安い 東京と比べて物件価格が安いことは、ニシで不動産投資を始める大きなメリットといえます。 エスリード株式会社が提供しているワンルームマンションを基準に、ニシと東京における投資用ワンルームマンションの価格を見てみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約1,940万円~(エスリード弁天町ノースプレミア) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,520万円(エスリード大阪シティノース) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) 東京・港区では新築ワンルームマンションが2億円台に達しているのに対し、ニシの新築物件は1,940万円からとなっており、東京よりも約93%低い水準です。また中古物件も東京が約5,680万円であるのに対し、ニシは約1,520万円となっており、約73%低い価格帯となっています。 もちろん物件ごとに立地や築年数、設備内容が異なるので、単純な比較はできません。しかし全体的な傾向としては、ニシの方が物件価格が安く、少額から投資が始められる傾向にあります。 次に、キタやミナミの物件価格とも比較してみましょう。 table2 ニシの物件価格事例 キタの物件価格事例 ミナミの物件価格事例 新築(1K) 約1,940万円~(エスリード弁天町ノースプレミア) 約2,190万円~(エスリード ザ・グラン天六) 約2,040万円~(エスリード難波ザ・ブライト) 中古(1K) 約1,520万円(エスリード大阪シティノース) 約1,654万円(築年 2008年、北区マンション) 約1,780万円(エスリード難波レジデンス) キタやミナミも東京と比べると手頃な価格帯ですが、ニシはさらに購入しやすい水準となっています。これまで紹介してきた開発が今後進めば、エリアとしての評価が上がり、将来的にはキタやミナミと肩を並べる資産価値を持つ可能性が高いといえるでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある ニシの物件は、東京と比べて利回りが良い傾向にある点も特長の一つです。ニシと東京の新築・中古のマンションの家賃の一例は、以下の通りです。 table2 大阪の家賃事例 東京の家賃事例 新築マンション(1K) 約6.3万円(エスリード弁天町ノースプレミア) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約5.6万円(エスリード大阪シティノース) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) 前述した物件価格と上記の家賃を基に、それぞれの利回りを試算してみましょう。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,940万円 約2億8,780万円 想定家賃 約6.3万円 約44万円 想定年間家賃収入 約75.6万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.89% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,520万円 約5,680万円 想定家賃 約5.6万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約67.2万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.42% 約3.23% 一例ではあるものの、このように新築・中古ともにニシの方が利回りは高い水準となります。 ただし、この試算はあくまでも「表面利回り」です。表面利回りとは、物件価格に対する家賃収入の割合を示す数値です。 実態に即した形で収益を把握するなら、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行う必要があります。これらの費用を考慮しないまま判断すると、想定していた収益と実際の収支にズレが生じる可能性が高いため、注意してください。 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来的な資産価値の上昇が見込めることも、ニシで不動産投資を始める大きなメリットの一つです。 ニシは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをはじめ、今後開業が予定されているIRなど、国内外から人を呼び込む施設が集まるエリアです。こうした特性から、関西圏の中でもインバウンド需要を取り込みやすい地域といえるでしょう。 訪日外国人が集まりやすい地域では、宿泊施設への需要が高まりやすく、収益性の高いホテル開発が優先される傾向にあります。その結果、魅力的な立地を巡ってホテル事業者と不動産デベロッパーの入札競争が起こり、土地の取得費用が上昇しやすくなります。こうしたコスト増はマンション開発にも影響し、物件価格や家賃設定が高めになりやすい要因の一つになります。 先述した通り、ニシは今後も賃貸需要の拡大が見込まれるエリアのため、もともと高めに設定された家賃水準を維持しやすいです。また再開発や交通利便性の向上がさらに進めば、将来的に家賃を引き上げられる可能性もあります。 将来売却を検討する場面でも、インバウンド需要やエリアの利便性が維持されれば、取得時より高い価格で売却できる可能性があります。このように、観光需要と再開発の進展が重なるニシは、家賃収入と売却の両面から収益機会を見込みやすいエリアであるため、小まめに物件情報の収集を行っておきましょう。 大阪の「ニシ」で不動産投資を始める際の注意点 最後に「ニシ」で不動産投資を始める上で押さえておくべき注意点を2つご紹介します。 早めに物件を購入する ニシで不動産投資を検討しているなら、早い段階で物件を取得することが重要です。 ここまで触れてきた通り、ニシではさまざまな開発が活発に進んでおり、JRゆめ咲線の延伸など交通利便性の向上も期待されています。大阪の中でも、特に今後の成長が注目されているエリアなので、近い将来物件価格が上昇する可能性が高いです。 こうしたエリアは不動産投資においても人気のため、物件情報が出るとすぐに買い手が付いてしまうでしょう。気になる物件がある場合は、タイミングを逃さず、早めに検討・購入するのがおすすめです。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 日本は地震や台風など自然災害が多い国であり、地域ごとに起こり得る災害の種類や危険度は異なります。ニシで物件を選定する際には、どのような災害リスクがあるのかを把握しておくことが重要です。 特にニシは、夢洲や咲洲をはじめとする湾岸部・埋立地を多く含むエリアのため、水害への注意が欠かせません。大雨による河川の増水や内水氾濫に加え、エリアによっては高潮や津波による浸水も想定されます。 またニシは埋立地が多いことから、地震時の液状化リスクにも注意が必要です。ただし、夢洲は粘性土を主成分とする土砂などで埋め立てられており、液状化しにくい地盤と言われています。さらに、地盤沈下を見込んだ場合でも津波や高潮の予測高さに対して3m以上の余裕を確保する計画や、夢舞大橋・夢咲トンネルの耐震性確保、災害時のエネルギー供給やBCP整備などの防災対策も示されています。 物件購入前には、各区のハザードマップで浸水や津波の危険度を確認するとともに、地盤情報や建物の基礎・地盤改良の有無、防災対策の内容もチェックしておきましょう。併せて火災保険や地震保険などへ加入し、リスクへの対策を講じることで、安定して資産形成を進められるでしょう。 ※参考:大阪府.「夢洲における防災の取組みについて」.(参照:2026-04-09). 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 大阪「ニシ」は、夢洲や咲洲、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺などのベイエリアを中心とした地域です。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや海遊館といった集客力の高い施設がすでにあることに加え、今後はIR開発や万博会場跡地の再開発も進められることから、国内外から多くの来訪者が期待されるエリアといえるでしょう。 また交通インフラの整備が進めば、ニシからキタやミナミ、ヒガシへの移動がさらにしやすくなり、単身者からファミリー層まで幅広い居住ニーズを見込みやすくなります。 不動産投資を成功させるためには、このようなエリア事情や将来性を正しく把握し、物件選びに反映させることが重要です。そのため、地域事情に詳しい不動産会社へ相談することが欠かせません。 エスリード株式会社は、関西エリアで30年を超えて不動産投資を支援してきた実績を持つ不動産会社です。入居率99.4%の実績を掲げており、好立地物件を多数手がけてきたノウハウを基に、一人一人の希望や条件に応じた提案を行っています。ニシで不動産投資をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 大阪で販売中のエスリードの物件 現在販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月18日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
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ワンルームマンション投資
2026.04.22
大阪キタで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説
大阪の「キタ」は、多くの企業が集まるビジネスエリアでありながら、大型商業施設やタワーマンションも立ち並ぶ利便性の高い地域です。「働く・遊ぶ・住む」が一つのエリアで完結しやすく、交通利便性の高さからも、高い賃貸需要が見込まれています。 また「うめきたプロジェクト」をはじめとした再開発が進んでおり、今後の発展も期待されていることから、不動産投資先を検討する上で、キタは有力な選択肢の一つといえるでしょう。 本記事では、大阪「キタ」で進められている再開発の概要や、投資先としての魅力を分かりやすく解説します。併せて押さえておきたい注意点もご紹介するので、これから不動産投資を始めたい方や投資エリアを検討している方は、参考にしてみてください。 suggest2 大阪キタエリアは、うめきたプロジェクトや大阪マルビル建て替え、なにわ筋線などの再開発・交通整備によって、今後の発展が期待されている 大阪キタは、単身世帯が多い北区にあり、通勤利便性の高さから賃貸需要を見込みやすい 東京と比べると、大阪キタのワンルームマンションは購入価格を抑えやすく、利回りが良い傾向にある 大阪の「キタ」はどんな街? 大阪では梅田周辺を「キタ」、道頓堀を中心とする心斎橋・難波エリアを「ミナミ」と呼ぶのが一般的です。これらは正式な地名ではありませんが、キタは主にJR大阪駅や各線の梅田駅周辺を指します。また北新地や堂島、中之島、茶屋町、中津、中崎町、西天満といった周辺エリアもキタとして扱われることが多いです。 大阪駅・梅田駅は関西を代表するターミナル駅で、複数の鉄道路線が乗り入れています。市内はもちろん、近隣エリアへの移動にも便利な立地です。駅周辺にはオフィスビルや大型の商業施設、ホテル、ショッピングモールなどが集まり、平日・休日を問わず多くの人が訪れます。高層マンションも立ち並んでおり、中心部でありながら居住エリアとしての側面も持ち合わせているのが特長です。 また新幹線が乗り入れる新大阪駅も、JRで1駅・地下鉄で3駅しか離れていないことから、キタの一部として捉えられることがあります。広域交通の結節点であることから、出張や観光の拠点として利用される機会も多く、人の往来が絶えないエリアといえるでしょう。 このようにキタは、利便性の高さとにぎわいを併せ持つエリアです。ビジネス・商業の中心地としての側面が強く、不動産投資の観点でも安定した賃貸需要が期待できます。 不動産投資先として大阪のキタが注目されている理由 近年、大阪の「キタ」は不動産投資先として注目を集めています。ここからは、その背景にある3つの理由を見ていきましょう。 安定した賃貸需要 開発による将来性 うめきたプロジェクト 大阪マルビル建替プロジェクト 芝田1丁目計画・梅田1丁目1番地計画 なにわ筋線やリニア中央新幹線の開業による交通利便性の向上 安定した賃貸需要 先述した通り、大阪のキタは「働く・遊ぶ・住む」が一体となった利便性の高いエリアです。ビジネスや商業の中心地でありながら、居住エリアとしての機能も備えていることから、幅広い層の賃貸需要が見込まれます。 またJRをはじめ、阪急・阪神・地下鉄といった複数の路線で移動ができるため、大阪府内の移動はもちろん近隣府県への移動もしやすいです。新幹線を利用すれば東京・名古屋・福岡といった遠方へのアクセスもスムーズなので、通勤や通学、出張のしやすさはキタの大きな強みといえるでしょう。 さらに大阪駅周辺には、駅直結の商業施設がそろっているだけではなく、大規模な地下街が広がっており、天候に左右されず移動できる環境が整っています。日常の買い物が一つのエリアで完結しやすい点も特長です。 中心部から少し離れると落ち着いた住宅街が広がっています。例えば、中崎町や中津といったエリアは大阪駅から徒歩圏内にありながら、住みやすい環境として人気です。 このように、キタは交通利便性と生活利便性、居住環境のバランスが取れていることから、ビジネスパーソンや単身世帯を中心に、安定した賃貸需要が期待できるエリアといえます。 開発による将来性 大阪のキタではさまざまな再開発計画が進められており、今後の発展も期待されています。こうした将来性の高さも、不動産投資先として注目されている理由の一つです。 ここでは代表的なプロジェクトを3つご紹介します。 うめきたプロジェクト うめきたプロジェクトは、JR大阪駅の北側に広がる「うめきた地区」を対象とした大規模な再開発です。かつて梅田貨物駅があった跡地を活用し、段階的に整備が進められています。第1期では、2013年に商業施設・ホテル・オフィスが一体となった「グランフロント大阪」が開業し、キタを代表するランドマークの一つとなりました。 続く第2期では「みどりとイノベーションの融合」をテーマに開発が進められており「グラングリーン大阪」が誕生しました。2024年9月には先行して一部エリアがオープンし、2025年3月には「グラングリーン大阪 南館」や「うめきたグリーンプレイス」などが開業しています。併せて、大規模な都市公園「うめきた公園」の整備も進められており、都心にいながら自然を感じられる空間として注目されています。 うめきたプロジェクト全体の完成は2027年度の予定です。 また再開発に併せて、周辺の道路や交通環境の整備も行われています。交通の流れが改善されれば、移動のしやすさが高まるだけではなく、回遊性の向上や安全面の強化にもつながるでしょう。 このように、24ha(東京ドーム5個分)もあるうめきた地区の整備が進むことで、キタ全体の利便性やブランド力の底上げが期待されています。こうした変化はエリアの魅力をさらに高め、不動産投資の観点でも将来的な需要や価値の向上につながると考えられています。 ※参考:大阪市.「うめきた(大阪駅北地区)プロジェクト」.(2024-10-30). 大阪マルビル建替プロジェクト 大阪マルビルは、1976年に竣工した大阪を代表するビルの一つです。円筒形の外観や屋上に設置された「回る電光掲示板」が有名で、多くの人に親しまれてきました。しかし老朽化に伴う建て替えが決定し、2024年9月には地上部分の解体が完了しています。 新ビルは、高さは建て替え前の1.5倍である約192m、地上40階・地下4階の大型複合施設として計画されており、マルビルの特長ともいえる円筒形のデザインは引き継がれる予定です。ホテルやオフィスに加え、コンサートホールや劇場、商業施設、展望スペース、ミュージアムなど多様な用途で構成されており、文化交流の場としての機能も加わります。2030年の開業を予定しており、引き続きキタを象徴する施設として生まれ変わることが期待されています。 長く親しまれてきた大阪マルビルが新たな形で再生することで、キタエリアにはさらなるにぎわいが生まれるでしょう。 ※参考:大和ハウス工業株式会社.「「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」本格始動」.(2024-11-19). 芝田1丁目計画・梅田1丁目1番地計画 阪急阪神ホールディングス株式会社は、2022年に「梅田ビジョン」を掲げ、大阪・梅田エリアの価値向上に向けた再開発を進めています。その中でも代表的な取り組みが、芝田1丁目計画・梅田1丁目1番地計画です。 芝田1丁目計画は、阪急大阪梅田駅周辺を対象とした再開発プロジェクトです。大阪新阪急ホテルや阪急ターミナルビルの建て替え、阪急三番街の全面改修に加え、ターミナル駅としての機能強化を図る計画で、2026年1月から阪急大阪梅田駅のリニューアル工事も始まっています。 また梅田一丁目一番地計画は、阪神百貨店が入る大阪神ビルディングや新阪急ビルの建て替えを柱とした再開発です。この計画により「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が2022年に完成し、向かい合う「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」とともに、大阪梅田を象徴する複合施設として、百貨店・オフィスなどの機能を担っています。 梅田ビジョンでは6つの基本方針として、国際競争力の向上や世界・関西圏をつなぐ交通インフラの強化、スタートアップ会社支援などを掲げています。こうした都市機能の強化が進めば、大阪・梅田エリアには国内外からオフィス・商業・居住の各需要が集まりやすくなり、キタ全体の利便性やブランド力も向上していくでしょう。 ※参考:阪急電鉄株式会社.「「梅田ビジョン」にもとづく「大阪梅田駅の将来のありたい姿」を策定「芝田1丁目計画」に向けて2026年1月よりリニューアル工事に着手」.(2025-11-26). ※参考:阪急阪神ホールディングス.「「梅田ビジョン」 を 発表 ― 世界と関西をつなぐ「国際交流拠点」を目指す ―」. ,(2022-05-20). なにわ筋線やリニア中央新幹線の開業による交通利便性の向上 現在もキタは大阪の交通の中心的なエリアですが、今後は新たな鉄道計画によって、さらに利便性が高まると見込まれています。 その一つが「なにわ筋線」です。これは2023年春に開業した大阪駅の地下新ホームと、JR難波駅・南海本線の新今宮駅を結ぶ新路線で、2031年春の開業が予定されています。すでにキタとミナミを結ぶ路線として御堂筋線や四つ橋線がありますが、新たな路線が加わることで移動の選択肢が広がり、混雑の緩和やアクセス向上が期待されています。 また「リニア中央新幹線」の計画も注目すべきポイントです。この計画は東京・名古屋・大阪の三大都市圏を約1時間で結ぶ構想で、当初は2045年の開業が予定されていました。しかし、現在は最大で8年前倒しを目指す方針が示されています。 加えて北陸新幹線もすでに福井県敦賀まで開業しており、新大阪までの延伸が計画されています。計画が実現すれば、日本海側とのアクセスも強化され、さらに人の流れが活発になるでしょう。 このようにさまざまな交通インフラの整備が進むことで、キタは大阪市内だけではなく、関西圏や全国へとつながるターミナルエリアとしての存在感をますます高めていくと考えられます。 ※参考:JR西日本.「なにわ筋線」.(参照:2026-03-28). ※参考:大阪市.「リニア中央新幹線・北陸新幹線の早期全線開業の実現に向けて」.(2025-11-11). 大阪の「キタ」で不動産投資を始めるメリット 大阪の「キタ」で不動産投資を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。4つのメリットをご紹介します。 将来にわたって需要が減少しにくいエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来にわたって需要が減少しにくいエリア 将来的にわたって賃貸需要が減少しにくいことは、大阪のキタで不動産投資を始めるメリットの一つです。 大阪キタの主要駅である梅田駅や中津駅、天満駅が位置する北区では、令和5年から6年にかけて人口が増加しており、居住ニーズの高さが伺えます。1世帯当たりの人数は1.59人と、単身世帯が多いのも特徴の一つです。 もともと賃貸需要が安定している地域ですが、先述した通り、うめきたエリアの再開発やなにわ筋線の開業など、より利便性が向上する事業が進められています。こうした動きによってエリアの魅力がアップすれば、不動産価格や家賃相場の上昇につながる可能性もあります。 不動産投資を始めるなら、キタのように安定した需要を維持しやすく、再開発による不動産価格の上昇が見込めるエリアの中から物件を探すのがよいでしょう。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報」.(参照 2026-03-28). 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して物件価格が安い傾向にあることも、大阪のキタで不動産投資を始めるメリットの一つです。 一例として、大阪と東京にあるワンルームマンションの物件価格を見比べてみましょう。 table2 大阪キタの物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約2,190万円~(エスリード ザ・グラン天六) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,654万円(築年 2008年、北区マンション) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) このデータを見ると、大阪キタの新築マンションは東京よりも約92.3%も安いことが分かります。中古物件に関しても同様で、大阪の物件価格の方が約70.9%も低い水準です。 もちろん物件価格は間取りや築年数、立地条件など、さまざまな要素に左右されるので、一概に比較はできません。しかし上記のデータを基準に考えると、大阪の物件は東京と比べて投資を始めやすい価格帯であるといえるでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある 東京の物件と比較して利回りが良い傾向にあることも、キタを不動産投資先に選ぶメリットの一つです。 大阪と東京の新築・中古のマンションの家賃の例は以下の通りです。 table2 大阪の家賃事例 東京の家賃事例 新築マンション(1K) 約6.29万円(エスリード ザ・グラン天六) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約6.8万円(築年 2008年、北区マンション) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) これまでに挙げた物件価格と想定家賃を基に、大阪と東京の物件の利回りをシミュレーションしてみましょう。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約2,190万円 約2億8,780万円 想定家賃 約6.29万円 約44万円 想定年間家賃収入 約75.5万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.45% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,654万円 約5,680万円 想定家賃 約6.8万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約81.6万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.93% 約3.23% 上記の試算を見ると、大阪は新築物件でも中古物件でも、東京よりも利回りが高くなりやすい傾向にあることが分かります。 ただしここで挙げているデータはあくまで一例であり、利回りは条件によって変わります。また上記で示した利回りは、年間賃料を基に算出した「表面利回り」であり、取得時の初期費用や保有期間中の管理費・修繕費といった支出は反映されていません。 実際に検討する際は、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行い、無理のない収支計画を立てることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める キタには関西を代表するターミナル駅が集まっており、交通利便性の高さが特長です。関西国際空港からも電車でおよそ1時間程度でアクセスできることから、訪日外国人も集まりやすく、インバウンド需要が高いエリアといえます。 こうした地域では宿泊施設の開発も活発になりやすく、ホテルやマンションのデベロッパーが開発用地の取得を競い合うことで、土地価格が上昇しやすくなります。土地の取得コストが高まれば、新築マンションの物件価格にも反映されやすく、結果として家賃の設定水準も高くなりやすいでしょう。 一般的に、賃貸物件の家賃は築年数の経過とともに下落する傾向にあります。しかしキタのように人気が高く、再開発によって利便性の向上が続くエリアでは、賃貸需要の高さを背景に家賃水準が維持されやすく、場合によっては上昇する可能性もあります。 このように、土地価格の上昇や賃貸需要の高さが重なることで、キタエリアの物件は将来的な資産価値の向上が期待できるでしょう。 大阪の「キタ」で不動産投資を始める際の注意点 不動産投資を始める際は、メリットだけではなく注意点もしっかり把握することが大切です。ここでは大阪の「キタ」で投資を行う際に知っておきたい3つの注意点を見ていきましょう。 不動産投資詐欺に注意 早めに購入する 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 不動産投資詐欺に注意 近年、うめきたエリア周辺の不動産をめぐり、いわゆる「地面師」による詐欺事件が発生しています。地面師とは、他人の不動産の所有者になりすまし、売買代金をだまし取る詐欺集団です。2026年2月に大阪市北区で発覚した事件では、地面師が不動産の所有者らになりすまし、企業から売却代金約4億円を詐取しようとしたことが分かっています。この事件は、不動産取引の安全確保を担う司法書士が関与していた点でも注目を集めました。 大阪は東京と比べて地価が比較的抑えられており、再開発も進んでいることから、投資目的で物件を探す企業や投資家が多い傾向にあります。特に大阪キタは利便性が高く、インバウンド需要も見込まれることから、不動産取引が活発に行われやすい地域です。こうした注目度の高さが、詐欺の標的になりやすい背景の一つと考えられます。 特に以下のような不動産を個人の所有者から購入する場合は、注意が必要です。 高齢者や海外居住者など、連絡や対面確認がしにくい所有者の物件 共有名義の不動産 長年放置された空き地・空き家など所有実態が見えにくい不動産 高額で売れる見込みのある都心の一等地 地面師は、なかなか市場には出てこない掘り出し物の不動産を偽って「大きな山」を狙う大企業や大口の投資家をだますケースが多く、会社員の副業としてワンルームマンション投資をするといった場合には、まず遭遇することはないでしょう。また先述した通り、地面師詐欺は所有者になりすます手口のため、所有者の確認が比較的簡単である企業が所有する不動産が詐欺に利用されるケースは、ほとんどありません。一方で、仲介業者が詐欺のためのダミー会社である可能性は否定できないため、仲介業者を通して、個人が所有する不動産を購入する際には、必ず「購入予定の不動産は実在しているか」「仲介業者は実態のある会社か」「売主はなりすましではなく本人か」を確認しましょう。 不動産投資に関する詐欺は、地面師によるものだけではありません。例えば、契約前に手付金だけをだまし取るケースや、実際よりも入居率を高く見せるケース、同じ物件を複数人に売却する二重譲渡が行われるケースは、代表的な詐欺のパターンです。加えて、恋愛感情を利用して契約を迫る手口なども発生しています。 こうしたリスクを避けるためには、物件選びだけではなく、不動産会社の見極めも重要です。信頼できる不動産会社を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。 需要の高い立地で不動産開発をしている 不動産売買の実績が豊富 上場企業や大手グループ企業など、経営基盤が安定している 大手の金融機関と提携している、提携先が多い グループ内に賃貸管理会社や不動産仲介会社を持っている 口コミ・評判が良い 現実的な収支シミュレーションを提示してくれる 営業担当の対応が丁寧で分かりやすい 早めに購入する キタで不動産投資を検討している場合は、できるだけ早めに情報収集を進め、タイミングを逃さないことも重要なポイントです。 これまで見てきたように、キタは再開発が進み、今後もエリア全体の利便性やブランド力の向上が期待されています。近年、うめきた地区で開発されたタワーマンションが高額帯でも即完売したことで注目を集めたように、キタは投資対象としての関心が高いエリアです。今後さらにエリア価値が高まれば、物件価格も競争率もどんどん上昇していくでしょう。 キタは将来的にも賃貸需要が落ちにくいと考えられているため、早い段階から候補物件を比較・検討しておくことで、条件の良い物件を購入できる可能性が高まります。またエリア全体の評価が高まれば、将来の売却時にもプラスに働く可能性があります。気になる物件がある場合はもちろん、これから探し始める場合でも、早めに情報収集と比較検討を進めておくことで、より効率的に資産を積み上げていけるでしょう。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 日本で不動産投資を行う以上、地震や台風、大雨といった自然災害のリスクを避けては通れません。大阪も例外ではないので、事前にどのようなリスクがあるのかを理解した上で物件を選ぶことが重要です。 大阪市は河川があり湾岸部にも近いことから、立地によっては大雨や台風、津波などによる浸水リスクに注意が必要です。 キタで物件を検討する場合も、購入前にはハザードマップで浸水想定を確認したり、地盤の状況を調べたりしておきましょう。 万が一に備えて、火災保険や地震保険へ加入しておくことも大切です。リスクを正しく把握し、対策を講じることで、安定して資産形成を進められるでしょう。 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 大阪の中心地「キタ」は、オフィスやホテル、大型商業施設、タワーマンションなどが集まるエリアで「働く・遊ぶ・住む」を一つの場所で完結できる利便性の高さがあります。近年は再開発が進んでいることに加え、交通インフラの整備も予定されており、今後も居住ニーズの拡大が期待されています。大阪キタで不動産投資を検討しているなら、将来的な価値上昇が見込まれる今が好機といえるでしょう。 不動産投資で「安定した家賃収入を得たい」「不動産価値が上昇したタイミングで売却したい」とお考えなら、エリアの特性をよく理解している不動産会社を選ぶことが重要です。地域に精通した会社であれば、立地や市場動向を踏まえた上で、目的に合った提案を受けられます。 エスリード株式会社は、関西圏で豊富な供給実績を誇る総合不動産会社で、開発から管理・賃貸まで一貫して相談できる点が強みです。一人一人の要望や条件に合った提案が可能なので、キタで不動産投資をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。 大阪で販売中のエスリードの物件 現在販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月18日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
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ワンルームマンション投資
2026.04.20
神戸市でワンルームマンション投資を始めよう! 不動産投資をする上での魅力や人気のエリアについて徹底解説
神戸市は、洗練された街並みと豊かな自然が調和し「住みたい街」として高い人気を誇る街の一つです。特に三宮駅周辺では、近年大規模な再開発が進行しており、西日本最大級といわれるバスターミナルの整備や駅前空間の刷新などが予定されてます。こうしたエリアの再開発・整備に伴い、都市機能の向上が期待されています。 また神戸市は、日本初の統合型リゾート(IR)建設など大規模な開発計画が進む大阪へのアクセスも良好です。そのため大阪発展による波及効果を受けて、神戸市の居住需要も高まる可能性があると考えられています。こうした背景から、現在神戸エリアでの不動産投資は大きな注目を集めているのです。 本記事では、神戸市でのワンルームマンション投資を検討している方へ向けて、神戸市の特徴や注目を集める理由、投資を始める際の注意点などを分かりやすく解説します。 ※本記事は2026年3月時点の情報です suggest2 神戸市では大規模な再開発が進行中であり、生活の利便性が高まっている 大阪市と比較した場合、物件価格には差があるものの家賃収入には大きな開きがないため、物件によっては神戸市の方が投資効率が高い可能性がある 神戸市の賃貸暮らしで人気のエリアは東灘区や灘区、中央区、兵庫区、須磨区 神戸はどんな都市? 神戸市は兵庫県の南東に位置し、9つの行政区で構成される政令指定都市です。人口は約148万人と兵庫県内で最も多く、県域の経済や文化を牽引する中心都市としての役割を担っています(※)。 交通面や生活面での利便性の高さに加え、六甲山系と瀬戸内海に挟まれた美しい自然景観が共存している点も魅力です。こうした自然環境は景観だけではなく、暮らしやすさにもつながっています。神戸市は瀬戸内海式気候の影響を受けており、年間を通じて比較的温暖で、降水量や積雪が少ない穏やかな気候が特長です。また海風が吹き込みやすいため、熱気がこもりにくく夏でも比較的涼しさを感じやすいです。 さらに神戸市は、1995年1月に起きた阪神・淡路大震災の教訓を生かし、高い防災意識を持つ都市でもあります。建物の耐震化や河川の整備といったインフラの強化だけではなく、スマートフォンアプリによる情報配信や防災士を派遣した地域ワークショップなど、ソフト面の対策も充実しています。 ※参考:神戸市.「毎月推計人口」.“推計人口と世帯数の推移”.(参照:2026-02-17). 不動産投資先として神戸が注目されている理由 神戸市が不動産投資先として注目されている主な理由は、以下の3つです。 安定した賃貸需要 開発による将来性 憧れの街というブランド力 大規模な再開発プロジェクトの進行や良好な住環境など、資産価値を支えるポイントについて、詳しく解説します。 安定した賃貸需要 約149万人が暮らす神戸市は、政令指定都市の中でも全国7位の人口規模があります(※1)。神戸市全体で見ると人口は減少傾向にあるものの、これは主に出生と死亡に伴う「自然減」が要因です。転入者数から転出者数を差し引いた「社会増減」に着目すると、必ずしも減少しているわけではありません。特に中央区や灘区、兵庫区では増加している月が多く見られます(※2)。こうした市中心部や周辺エリアは、再開発や昨今のインバウンド需要の影響により、今後も居住ニーズの維持・拡大が見込まれます。 また神戸市は電車やバスの交通網が発達しており、大阪市中心部まで電車で30分程度で移動することが可能です。そのため、大都市のベッドタウンとしての需要も期待できます。将来的に大阪の開発計画によって現地の家賃相場が上昇すれば、相対的に割安感のある神戸へと人の流入が加速し、結果的に賃貸需要が高まる可能性もあるでしょう。 ※1参考:総務省統計局.「日本の統計」.“第2章 人口・世帯2-3”.(参照:2026-03-16). ※2参考:神戸市.「人口動態」.“直近の人口の動き(月次)”.(参照:2026-03-08). 開発による将来性 再開発の有無も、不動産投資先を選ぶ上で重要なポイントの一つです。現在、神戸市では都心部を中心に複数の大規模な再開発計画が進行しています。新たなオフィスや商業施設の整備が進めば雇用が創出され、人口の増加や居住ニーズの高まりにつながる可能性があります。また都市のポテンシャル向上に伴い、不動産価値の維持や継続的な上昇も見込めるでしょう。 ここでは、神戸市で行われている主な再開発についてご紹介します。 都心・三宮再整備「KOBE VISION」 都心・三宮再整備「KOBE VISION」と題した都市計画により、新神戸から三宮、神戸・ハーバーランドまでの範囲でさまざまな再開発が行われています。中でも三宮駅周辺では、神戸の新しい象徴となる駅前空間を目指す「えき≈まち空間」プロジェクトの一環として、ビルの建設や交通インフラの再整備などが進んでいます。 今後注目される主な再開発は以下の通りです。 三宮駅周辺に点在するバス乗降場を1カ所に集約する大規模バスターミナル「バスタ神戸」(2027年頃完成予定) 電車・バスの乗り換え導線の改善・拡充を目的とした「三宮周辺歩行者デッキ」(2027年以降順次完成予定) 三宮交差点を中心に人と交通機関の空間として整備される「三宮クロススクエア」(2029年頃完成予定) これらの整備と併せてJR三ノ宮駅の駅ビル建て替えも進められており、神戸の新たな玄関口としての機能強化が期待されています。 ウォーターフロント再開発 神戸の海に近いエリアでは、賑わいの創出を目指したウォーターフロントエリアの再整備が進められています。代表的なのが「神戸アリーナプロジェクト」です。2025年4月に開業した「GLION ARENA KOBE」(中央区新港町)は、プロスポーツやコンサートなど新たな感動体験の拠点として活用されています。 今後はGLION ARENA KOBE近くの中突提周辺・京橋・新港突提西の3区画で、順次観光施設や宿泊・居住施設が建設されていく予定です。魅力が海辺へと広がることで、神戸市全体のさらなる資産価値の向上が見込めるでしょう。 神戸空港の国際化 神戸空港は2006年の開港以来、国内線専用の地方空港という位置付けでしたが、インバウンド需要の回復などを見据え、2022年に国際化に向けた方針が示されました。首都圏が羽田空港と成田空港の2拠点を構えるように、関西でも複数拠点で国内線・国際線の離着陸が可能になることで、災害時のリスク分散にもつながると考えられています。 2025年には国際チャーター便の運行が解禁されるなど、神戸空港の国際化は段階的に進行中です。併せて国内線の発着枠が1日当たり80回から120回に引き上げられ、国内外の路線の拡充も予定されています。 2030年前後には国際定期便の就航が見込まれており、利便性は今後も高まっていくでしょう。こうした国内外からのアクセス強化は、都市の価値を押し上げ、周辺エリアの賃貸需要にも好影響を与える可能性があります。 ポートアイランド・リボーンプロジェクト 1981年に誕生したポートアイランドは、国際会議場やホテルなどの施設が集まる神戸港に位置する人工島です。神戸市はその活性化に向け「ポートアイランド・リボーンプロジェクト」を進めています。 このプロジェクトでは、再開発が進む三宮エリアや国際化が進む神戸空港とのアクセス向上を図るとともに、歩行者が安全かつスムーズに移動できる動線の再整備が進められています。ポートアイランドとの行き来がしやすくなることで、人の流れや交流の活性化が期待されており、神戸市全体の魅力向上にもつながるでしょう。 こうした動きは居住ニーズの維持にも寄与する可能性があり、不動産投資の観点からも注目を集めています。 郊外地域などでの再開発 神戸市では、都心部に加えて郊外地域でも活発に再開発が行われています。西神中央駅周辺では、2025年に西区役所が移転。新しい図書館や約500席を備えた西神中央ホールの整備、三宮や元町で人気の飲食店を誘致したショッピングモールなどが開業しており、生活と文化が融合する拠点としての魅力が高まっています。 同年には、名谷駅近くにも須磨区役所北須磨支所が新設されました。併せて駅ビルの美装化や広場の再整備が行われ、幅広い世代が集える空間の創出が図られました。兵庫運河地区では、水辺の自然を生かした環境学習や真珠の養殖プロジェクトなど、歴史ある運河を再生させる独自の取り組みが注目されています。2026年には新たな環境学習施設の整備も予定されており、地域の賑わいや憩いの場としての活用が見込まれています。 憧れの街というブランド力 神戸市は洗練された街並みや港町の雰囲気から、魅力的な憧れの都市として多くの人に知られています。特に中心地の三宮駅周辺は交通の利便性や商業機能が充実しており、居住地としても注目されているエリアです。近隣には異国情緒溢れる「北野異人館街」や日本三大中華街の一つとされる「南京町」があり、独特の街並みが広がる点も大きな魅力といえるでしょう。 神戸市のブランド力は、国際的にも評価されています。コンサルティング会社・マーサー社が、海外駐在員と家族を対象に行った「世界生活環境調査(Quality of Living Survey)」では、2024年に神戸市が68位にランクインしています(※1)。またユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野にも加盟しており、洗練された都市環境は世界水準といえます(※2)。 こうしたブランド力は居住ニーズを満たす要素の一つであり、不動産需要を考える上で重要なポイントとなるでしょう。 ※1参考:マーサー.「2024年世界生活環境調査ー都市ランキング」.“海外派遣者にとって生活水準の高い都市は?”.(参照:2026-03-08). ※2参考:神戸市.「City of Design KOBE」.“ユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野に加盟”.(参照:2026-03-08). 神戸でワンルームマンション投資を始めるメリット 神戸市でワンルームマンション投資を始めるメリットについて、以下の3つの観点から解説します。 大阪と比較して物件価格が安い 大阪と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 投資効率や将来性の面で有利な条件がそろっている神戸の魅力を、データとともに見ていきましょう。 大阪と比較して物件価格が安い 神戸市で不動産投資を行う利点は、大阪市に比べて物件価格が安い傾向にある点です。エスリード株式会社の投資用ワンルームマンションを参考に、両地域の物件価格を比較してみましょう。 table2 神戸市の物件価格 大阪市の物件価格 新築(1K) 1,790万円(エスリード神戸兵庫駅ミッドポート) 1,990万円(エスリード ザ・カレント大阪) 中古(1K) 1,430万円(エスリード神戸WEST) 1,600万円(エスリード北大阪レジデンス) 新築物件では神戸市と大阪市の物件価格に200万円の差がありました。また中古も近い築年数・同規模の駅近くの物件を比較したところ、170万円ほど大阪市の方が高い結果となりました。 先述した通り、大阪では大規模な開発計画が進行しており、今後も不動産価格が上がり続ける可能性が指摘されています。物件価格の差が広がれば、無理のない資金計画で不動産投資を始めたい方にとって、神戸はますます有力な選択肢となるでしょう。 大阪と比較して利回りが良い傾向にある 投資効率の良さも、神戸市でのワンルームマンション投資が注目される理由の一つです。先述した通り、神戸市にある物件は大阪市と比較して物件価格が低めに抑えられているのに対し、家賃相場にはそこまで差がないためです。先ほど物件価格で参照したマンションの家賃を、エスリード賃貸・エスリードダイレクトの情報を基に比較してみましょう。 table2 神戸市にある物件の家賃 大阪市にある物件の家賃 新築(1K) 5.9万円(エスリード神戸 兵庫駅ミッドポート) 6.06万円(エスリード ザ・カレント大阪) 中古(1K) 6.25万円(エスリード神戸WEST) 6.8万円(エスリード北大阪レジデンス) 新築物件で1,600円、中古物件で5,500円の差となりました。立地や階数、築年数によって家賃は変わるものの、両地域の家賃設定にあまり差がないことが分かります。 ではこれらの情報を基に、新築物件と中古物件の利回りを算出してみましょう。今回は年間家賃収入を物件価格で割る「表面利回り」で試算しているので、あくまでも大まかな目安として参考にしてください。 <新築の場合> table2 神戸市 大阪市 1Kの物件価格 1,790万円 1,990万円 家賃設定 5.9万円 6.06万円 年間家賃収入 70.8万円 72.72万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.96% 約3.65% <中古の場合> table2 神戸市 大阪市 1Kの物件価格 1,430万円 1,600万円 家賃設定 6.25万円 6.8万円 年間家賃収入 75万円 81.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約5.25% 約5.1% 新築・中古問わず、神戸市の物件の表面利回りの方が大阪よりもやや高い結果となりました。このことからも神戸市は効率良く収益を得やすいエリアであることが分かります。 ただし、利回りは物件によって異なる他、実際に賃貸経営を行うに当たっては運営経費が発生するため、この年間家賃収入がそのまま得られるわけではない点には注意してください。物件を選ぶ際には、検討している物件の物件価格や想定している家賃、運営経費、ローンの支払いなどを踏まえてシミュレーションすることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める 先述した通り、神戸市の不動産価格は市内の再開発に加え、大阪圏の動向も押し上げ要因となります。大阪では統合型リゾート(IR)などの大規模開発も控えているため、通勤圏である神戸市にも将来的な経済波及効果が期待されています。 また神戸市が独自に行っているタワーマンション規制も資産価値の押し上げ要因の一つです。2020年に都心の三宮駅周辺を「都心機能誘導地区」と指定し、大規模な住宅建築を抑制するルールが導入されました。容積率の上限が設定されており、事実上、新たなタワーマンションの建設は困難となっています。 規制の目的は、都心部の過度な人口集中に歯止めをかけ、オフィスや店舗、区役所など生活に必要な機能を確保することです。都心・ウォーターフロントエリアの再開発と併せて、街の活性化や生活の質向上を図る狙いがあります。 これらの施策により、人気の三宮エリアでは住宅供給が限られるため、既存物件や今後建設される物件は希少性が高くなり、将来的に資産価値が上昇する可能性が高いと考えられます。 神戸でワンルームマンション投資を始める際の注意点 神戸市でワンルームマンション投資を成功させるには、メリットだけではなく注意点も把握しておく必要があります。リスクを抑え、長期的に安定した収益を得るためには次のポイントを押さえることが重要です。 将来にわたって需要の減少しないエリアを選ぶ 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ それぞれ詳しく解説します。 将来にわたって需要の減少しないエリアを選ぶ 神戸市全体で見ると、人口は減少傾向にあります。2025年は前年比64,476人減少しており、この傾向は2012年から続いているのが現状です(※)。 ただし、全てのエリアが一様に減少しているわけではありません。区ごとに見ると、再開発が活発な中央区や兵庫区などは、自然増減も社会増減もプラスになっています。一方、北区や西区といった周辺部では転出数が増加傾向にあり、居住需要の二極化が進んでいます。 不動産投資を成功させるには、こうした地域ごとの人口動態を見極めることが大切です。中心部の三宮駅周辺や、ウォーターフロントなどの開発により新たな需要が見込まれるエリアは、将来にわたって賃貸需要が底堅く推移する可能性があります。長期にわたって安定した収益を得るためにも、利便性が高くブランド力のあるエリアの物件を選びましょう。 ※参考:神戸市.「人口動態」.(参照:2026-03-08). 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 神戸市に限った話ではありませんが、ワンルームマンション投資を始める際は、地域の災害リスクを把握した上で、物件を選定することも重要です。 例えば、神戸市では将来的な南海トラフ地震による被害や、それに伴う津波のリスクが考えられます。南海トラフ地震は静岡県から宮崎県までの広い範囲で、おおむね100~150年間隔で発生してきた大規模地震のことです。神戸市もこのエリアに含まれているため、不動産投資を始める場合には自治体のハザードマップや地盤を必ず確認し、火災保険・地震保険へ加入するといった対策を徹底しましょう。 先述した通り、神戸市は阪神・淡路大震災の経験を生かし、防災インフラを整えて強い街づくりに取り組んでいます。例えば、LINEで災害情報を共有できる「神戸市災害掲示板」(※1)や、視覚障がい者のための「耳で聴くハザードマップ」(※2)など、独自の支援体制が充実しています。このように、行政と市民が一体となって強固な防災体制を築いている点は、地域の災害リスクを考える上で重要な判断材料といえるでしょう。 ※1参考:神戸市.「LINE『神戸市災害掲示板』」.(2025-09-04). ※2参考:神戸市.「耳で聴くハザードマップ」.(参照:2026-03-08). 神戸の賃貸暮らしで人気のエリア 神戸市の人気エリアは、転入者が転出者を上回る社会増の傾向にあります。賃貸需要が安定しているため、不動産投資におけるさまざまなリスクを抑えられる点は、オーナーにとって大きな魅力です。ここからは、各エリアの代表駅や街の特長、想定される入居者層をご紹介します。 東灘区 東灘区は神戸市の東側に位置し、閑静な住宅街が広がっています。代表駅である住吉駅の周辺には大型ショッピングセンターが点在しており、生活利便性の高さが特長です。 また教育環境が充実していることも強みです。特に岡本や住吉周辺は、学習塾や習い事教室が多くあり、教育に力を入れたいファミリー層から根強い人気があります。 さらに、JR神戸線などを利用して大阪方面へもアクセスしやすいため、通勤・通学の利便性を重視する単身者からの需要も見込めます。幅広い層からのニーズがある点は、不動産投資において安定した運用につながる要素といえるでしょう。 灘区 東灘区の西側に隣接する灘区は六甲山の麓に位置しており、自然の豊かさと都市機能が調和した住宅地が広がっています。代表駅であるJR神戸線の六甲道駅周辺は、商業施設や公共施設が充実し、日常生活における利便性が高いエリアです。区内には「王子動物園」や「六甲山牧場」などの施設もあり、多くの住民に親しまれています。 また神戸大学を中心に教育機関が集まっているため、学生や単身者の居住ニーズも安定しています。六甲道駅からJR三ノ宮駅までは約6分、大阪駅へも30分程度とアクセスが良好で、通勤・通学の拠点としても需要が見込まれるエリアといえるでしょう。 中央区 JR三ノ宮駅を擁する神戸市の中心部である中央区は、都市の快適性と港町ならではの開放感を併せ持つエリアです。三宮や元町といった主要な繁華街があり、百貨店や多彩なグルメスポットが充実しています。また「メリケンパーク」など海辺のエリアもあり、都心でありながら自然も楽しめる点も魅力です。 交通面ではJRをはじめ私鉄各線や地下鉄が集結しており、通勤・通学の利便性が高い立地です。そのため、転勤者や学生、社会人など流動性の高い単身世帯の需要が安定しています。現在は駅周辺の大規模な再整備プロジェクトも進行中であり、さらなる利便性の向上が期待されています。単身需要を中心とした安定した賃貸ニーズが見込めることから、ワンルームマンション投資とも相性の良いエリアといえるでしょう。 兵庫区 中央区の西に位置する兵庫区は、神戸市の主要ターミナルである三宮駅へのアクセスが良好でありながら、下町情緒を感じられるエリアです。代表駅の新開地駅周辺は、活気ある繁華街として古くから親しまれてきました。 近年は湊川公園周辺の再整備が行われ、開放的な空間へと進化しています。また神戸市最大級の湊川商店街をはじめ商業施設が充実しており、生活の利便性が高いのも特長です。 兵庫区は社会増の傾向にあるエリアであり、居住者が増えている実績があります。利便性に加えて人口動態の面でもプラス要素がある兵庫区は、長期的な不動産投資を検討している方にとって有力な選択肢の一つといえるでしょう。 須磨区 須磨区は山と海に囲まれたリゾート感あふれるエリアです。須磨海岸などの景観を身近に感じられることから、静かな暮らしを求める層に支持されています。区内には須磨ニュータウンをはじめとした大規模な住宅地が整備されており、ゆとりのある街並みが特長です。 代表駅の名谷駅周辺では、2023~2025年にかけて駅ビルの新設・リニューアルが行われたばかりで、利便性はさらに高まっています。三宮駅まで電車で約20分の距離のため、中心部へのアクセスも良好です。自然の美しさと計画的な都市整備が両立しており、単身者から子育て世帯まで安定した賃貸需要が期待できる投資先といえるでしょう。 神戸でワンルームマンション投資を始めるならエスリードにご相談ください! 神戸市は、中心部の再開発によって都市の魅力と資産価値の向上が期待できる地域です。大阪へのアクセスも良好なため、大阪エリアの再開発の経済波及効果による資産価値や居住ニーズの向上も見込めます。 神戸市でワンルームマンション投資を成功に導くには、地域の事情に精通したパートナー選びが重要です。1992年設立のエスリードは、神戸市を含む関西圏で開発から管理までを一貫して手がける東証プライム上場の総合不動産会社です。グループ一体のサポート体制で不動産投資を後押しいたしますので、神戸でのワンルームマンション投資に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にエスリードまでご相談ください。 販売中のエスリードの物件 エスリードでは、神戸市にて中古の投資用物件を販売しています。詳しくはこちらをご覧ください。また関西圏で販売中のエスリードの新築投資用物件は、以下の通りです。不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月15日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪 エスリード名古屋サザンプレイス エスリード鶴舞グランパークス エスリード桜山ル・ヴェール
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